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驚きの連続
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「さぁ、中に入ってください!」
「あ、はい。お邪魔します」
仕事終わりだからかな。
なんだかすごく嬉しそうな砂川さんに迎えられて、部屋にあがろうとしたとき、この前はなかった大きな靴がなぜか目に入った。
あれ? なんだか砂川さんぽくない気がする。
なんとなくサイズも大きい気がするし……。
と思いつつも、案内されるままに中に入ると、
「いらっしゃい。よく来てくれたね」
と突然の聞き慣れない声に出迎えられた。
「えっ?」
びっくりして振り返ると、そこには黒のエプロンをつけている彫りの深い長身のイケメンさんがいた。
「あっ、え、っと……お、邪魔します……」
「ふふっ。ゆっくりしていって」
「は、はい……」
すごく優しそうな笑顔だけど……この人、誰?
なんでここにいるの?
もしかして、広い家だから社員同士でルームシェアしてるとか?
いやいや、この人社内で見たことないし。
そもそもこの前家に入れてもらった時、そんな話してなかったし。
えっ? 何? どういうこと?
あまりの驚きに混乱しまくりで、茫然とその場に立ち尽くしていると、
「平松くん? すみません、驚かせ過ぎましたか?」
と心配そうな砂川さんに声をかけられた。
「えっ? 驚かす? なんですか?」
「平松くんが勘違いしているみたいだったから、本人を紹介できるまで内緒にしておいたんですよ」
「勘違い?」
ますますわからない。
砂川さんは一体なんのことを言っているんだろう?
不思議に思っている俺に笑顔を向けながら、砂川さんはその男性のそばにピッタリと寄り添ってゆっくりと口を開いた。
「ちゃんと紹介しますね。彼は安慶名伊織さん」
「えっ? 伊織、って……」
「ふふっ。はい。私の大切な恋人の伊織さんですよ」
「えっ? ええーーっ!!!」
あまりの衝撃に一瞬聞き間違いかと思った。
そのまま近所迷惑になりそうな勢いで叫んでしまった。
「ふふっ。平松くん、本当に伊織さんが女性だと思ってたんだ!」
「え、だって……」
「すみません、本当に騙すつもりではなかったんですよ。でも、実際に会っていただいた方がわかると思ったんです」
「あ、いえ。俺が勝手に勘違いしただけなので……そんな、謝ることではないです……それに……」
「それに?」
「あの、なんていうか……砂川さんと伊織、いえ、安慶名さん……すごくお似合いです」
そう。
びっくりしたけど、二人が纏っている雰囲気が同じで、一緒の空間にいるだけで幸せをもらえるようなそんな気がする。
「あ、ありがとうございます」
「砂川さん、顔赤いですよ。ふふっ。平松くんにお似合いだって言ってもらえてよかったですね」
「名嘉村くんっ」
こんな照れてる砂川さんみたの初めてだ。
安慶名さんと一緒にいる時の砂川さんは会社の雰囲気とは全く違う。
ああ、そうか。
だからさっきもなんだかすごくはしゃいでいるように見えたのか。
いつもは石垣に住んでいるんだから、会えた日くらいはしゃいでしまっても無理はないな。
「あ、あの……せっかく会えた日に、俺たちが、お邪魔してもいいんですか? お邪魔なら、俺……帰っても……」
「何言っているんですか。一緒に食事がしたくてお呼びしたんですよ。ねぇ、伊織さん」
「ええ、そうですよ。美味しいローストビーフを作ってきたので、食べていただけないと寂しいですよ」
ニコッと笑顔を向けられたら、それ以上反対もできない。
「あの、じゃあ……遠慮なく。あっ、これ……八尋さんが作ってくれた料理です」
「平松くん、ありがとうございます。伊織さん、これも一緒に盛り付けていただけますか?」
「ええ。任せておいてください。悠真は名嘉村くんと平松くんとソファーでのんびりしていていいですよ」
「何か手伝うことがあったら声かけてくださいね」
砂川さんの言葉に、安慶名さんは笑顔を向けるとキッチンに戻って行った。
さすが料理人さんだけあって、キッチンに立っているのがよく似合うけれど、でもそれだけじゃないような雰囲気を纏っている人だな。
「平松くん、料理ができるまでここで休んでいてください。名嘉村くんもどうぞ」
「はい。あっ、僕アヒージョ鍋持ってきたので伊織さんにお願いしてきますね」
そういうと、名嘉村さんはキッチンに言って安慶名さんと話をしていた。
「名嘉村さんと安慶名さんってよく会うんですか?」
「ええ。ほら、名嘉村さんの恋人の松川さんは伊織さんと同じイリゼホテルに勤めていますから」
「ああっ、そっか。そうでしたね」
「でも、それだけじゃなくて、うちの会社にも縁があるので名嘉村くんとは見知った間柄なんですよ」
「えっ? うちの会社でって……社員食堂ですか?」
「ふふっ。うちの顧問弁護士をお願いしているんです」
「――っ、顧問、弁護士? えっ? 安慶名さんって、弁護士さんなんですか? えっ? でも料理人って……」
「ええ。だから、弁護士さんで料理人でもあるんですよ」
弁護士で料理人?
そんな人が、いるんだ……。
初めて知った……。
「あっ、じゃあ……俺の、残業代って……」
「はい。社長と伊織さんとで取り返してくれましたよ」
「――っ!!!」
そうだったんだ!
それを知ったら、居ても立っても居られなくて、俺は立ち上がって、キッチンに駆け出していた。
「あ、はい。お邪魔します」
仕事終わりだからかな。
なんだかすごく嬉しそうな砂川さんに迎えられて、部屋にあがろうとしたとき、この前はなかった大きな靴がなぜか目に入った。
あれ? なんだか砂川さんぽくない気がする。
なんとなくサイズも大きい気がするし……。
と思いつつも、案内されるままに中に入ると、
「いらっしゃい。よく来てくれたね」
と突然の聞き慣れない声に出迎えられた。
「えっ?」
びっくりして振り返ると、そこには黒のエプロンをつけている彫りの深い長身のイケメンさんがいた。
「あっ、え、っと……お、邪魔します……」
「ふふっ。ゆっくりしていって」
「は、はい……」
すごく優しそうな笑顔だけど……この人、誰?
なんでここにいるの?
もしかして、広い家だから社員同士でルームシェアしてるとか?
いやいや、この人社内で見たことないし。
そもそもこの前家に入れてもらった時、そんな話してなかったし。
えっ? 何? どういうこと?
あまりの驚きに混乱しまくりで、茫然とその場に立ち尽くしていると、
「平松くん? すみません、驚かせ過ぎましたか?」
と心配そうな砂川さんに声をかけられた。
「えっ? 驚かす? なんですか?」
「平松くんが勘違いしているみたいだったから、本人を紹介できるまで内緒にしておいたんですよ」
「勘違い?」
ますますわからない。
砂川さんは一体なんのことを言っているんだろう?
不思議に思っている俺に笑顔を向けながら、砂川さんはその男性のそばにピッタリと寄り添ってゆっくりと口を開いた。
「ちゃんと紹介しますね。彼は安慶名伊織さん」
「えっ? 伊織、って……」
「ふふっ。はい。私の大切な恋人の伊織さんですよ」
「えっ? ええーーっ!!!」
あまりの衝撃に一瞬聞き間違いかと思った。
そのまま近所迷惑になりそうな勢いで叫んでしまった。
「ふふっ。平松くん、本当に伊織さんが女性だと思ってたんだ!」
「え、だって……」
「すみません、本当に騙すつもりではなかったんですよ。でも、実際に会っていただいた方がわかると思ったんです」
「あ、いえ。俺が勝手に勘違いしただけなので……そんな、謝ることではないです……それに……」
「それに?」
「あの、なんていうか……砂川さんと伊織、いえ、安慶名さん……すごくお似合いです」
そう。
びっくりしたけど、二人が纏っている雰囲気が同じで、一緒の空間にいるだけで幸せをもらえるようなそんな気がする。
「あ、ありがとうございます」
「砂川さん、顔赤いですよ。ふふっ。平松くんにお似合いだって言ってもらえてよかったですね」
「名嘉村くんっ」
こんな照れてる砂川さんみたの初めてだ。
安慶名さんと一緒にいる時の砂川さんは会社の雰囲気とは全く違う。
ああ、そうか。
だからさっきもなんだかすごくはしゃいでいるように見えたのか。
いつもは石垣に住んでいるんだから、会えた日くらいはしゃいでしまっても無理はないな。
「あ、あの……せっかく会えた日に、俺たちが、お邪魔してもいいんですか? お邪魔なら、俺……帰っても……」
「何言っているんですか。一緒に食事がしたくてお呼びしたんですよ。ねぇ、伊織さん」
「ええ、そうですよ。美味しいローストビーフを作ってきたので、食べていただけないと寂しいですよ」
ニコッと笑顔を向けられたら、それ以上反対もできない。
「あの、じゃあ……遠慮なく。あっ、これ……八尋さんが作ってくれた料理です」
「平松くん、ありがとうございます。伊織さん、これも一緒に盛り付けていただけますか?」
「ええ。任せておいてください。悠真は名嘉村くんと平松くんとソファーでのんびりしていていいですよ」
「何か手伝うことがあったら声かけてくださいね」
砂川さんの言葉に、安慶名さんは笑顔を向けるとキッチンに戻って行った。
さすが料理人さんだけあって、キッチンに立っているのがよく似合うけれど、でもそれだけじゃないような雰囲気を纏っている人だな。
「平松くん、料理ができるまでここで休んでいてください。名嘉村くんもどうぞ」
「はい。あっ、僕アヒージョ鍋持ってきたので伊織さんにお願いしてきますね」
そういうと、名嘉村さんはキッチンに言って安慶名さんと話をしていた。
「名嘉村さんと安慶名さんってよく会うんですか?」
「ええ。ほら、名嘉村さんの恋人の松川さんは伊織さんと同じイリゼホテルに勤めていますから」
「ああっ、そっか。そうでしたね」
「でも、それだけじゃなくて、うちの会社にも縁があるので名嘉村くんとは見知った間柄なんですよ」
「えっ? うちの会社でって……社員食堂ですか?」
「ふふっ。うちの顧問弁護士をお願いしているんです」
「――っ、顧問、弁護士? えっ? 安慶名さんって、弁護士さんなんですか? えっ? でも料理人って……」
「ええ。だから、弁護士さんで料理人でもあるんですよ」
弁護士で料理人?
そんな人が、いるんだ……。
初めて知った……。
「あっ、じゃあ……俺の、残業代って……」
「はい。社長と伊織さんとで取り返してくれましたよ」
「――っ!!!」
そうだったんだ!
それを知ったら、居ても立っても居られなくて、俺は立ち上がって、キッチンに駆け出していた。
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