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永遠の愛を誓う
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「やっぱり、航くん可愛いっ!!」
広間に足を踏み入れた途端、朝陽くんの嬉しそうな声と共に航と抱き合っている姿が飛び込んできて、俺は慌てて朝陽くんから航を取り戻した。
航を腕の中に閉じ込めてから、『南條くん、ハグはダメだって言ったろ?』と注意すると、朝陽くんは俺の反応を見て楽しんでいるようで蓮見に『ほらね』と笑顔で報告していた。
だが、流石に蓮見も朝陽くんが自分以外の男に抱きついているのを見るのは面白くなかったようで嫉妬を見せていた。
ほら、嫉妬するのは俺だけじゃないだろ?
心から愛するものができたら嫉妬するのは当然なんだ。
航は蓮見が嫉妬しているのを見て、なんとなくホッとしているように見える。
これでこうやって嫉妬するのが当たり前なんだと航を洗脳……いや、わかってくれたらいい。
蓮見は俺が独占欲全開にしているのを見て驚いているようだが、俺だって、初めて朝陽くんと西表に来た時のあの独占欲丸出しの蓮見を見た時は今のお前くらい、いやそれ以上に驚いたぞ。
俺たちはこういうところも似てるんだ。
好みのタイプが微妙に違うところもな。
だから、ずっと親友でいられるんだろう。
しばらく経って、玄関のチャイムが鳴った。
浅香たちが来たんだろう。
俺は広間に航を残して、玄関に迎えに出た。
「いらっしゃい……って、みんな一緒だったのか?」
目の前にいた浅香に声をかけると、
「ああ、同じタイミングで駐車場に着いたんだ」
と教えてくれた。
浅香の隣には当然のように周平さんの姿があった。
あの時のマフィアの姿とは全然違う紳士的な姿に少し戸惑ってしまうのはあの時の姿が妙に嵌まっていたからだろうな。
今のこの姿が本来の姿なんだろうが……。
「倉橋くん、今日はご招待ありがとう」
「いえ、こちらこそいろいろとありがとうございました」
「ふふっ。どれもうまくいってよかったな」
「はい。周平さんには結局全てご尽力いただいて本当に助かりました」
そう、梅崎の時も、沼田の時も、そして島村怜士の時も周平さんがいなければ成功できなかっただろう。
「倉橋、とりあえず中に入れてくれよ」
「あ、ああ。そうだな。悪い。広間の方に用意してるから」
「ああ、わかってる。さぁ、行きましょう。周平さん」
周平さんは浅香に誘われると分かりやすく破顔し、『お邪魔するよ』と言って中に入っていった。
「社長、今日はご招待いただきありがとうございます。伊織さんも一緒だなんて初めてで嬉しいです」
いつもすました顔をしている砂川が今日はニコニコと心から嬉しそうにしている。
やはり安慶名さんといる時の砂川は違うようだ。
仕事中はともかく、プライベートで2人でいるときの砂川をあまり見ることがないから新鮮だな。
「安慶名さんには今回特に力を貸していただいて本当に助かりました。今日はゆっくりしていってください」
「倉橋さん、ありがとうございます。
ですが、本当に私は何も……。悠真の手助けがなければこんなに早くはできなかったのですから」
「何言ってるんですか、伊織さん! 私なんて何も……」
「ふふっ。悠真はいつもそうやって謙遜してるが、悠真の凄さは私が一番よくわかってるんだよ」
「伊織さん……」
ん゛っ、んっ
甘ったるい雰囲気にどうにも我慢できずについ邪魔をしてしまったが、航も待っていることだしこれ以上は見ていられない。
「航も待ってますから、そろそろ広間へどうぞ」
「社長、失礼します」
砂川は俺がいることを忘れていたのか、少し恥ずかしそうな顔でついてきた。
安慶名さんの顔が綻んでいたのはきっと、俺に見せつけられて嬉しいと思っているからだろう。
ああ、今日はきっと安慶名さんに砂川との仲をこうやって見せつけられるんだろうな。
別に俺にマウントは取らなくてもいいんだが……。
もしかしたら俺がいつも砂川を働かせすぎているのを怒っているのかもしれないな。
砂川にはここに来ている間はゆっくり休んでもらうとしよう。
先に広間に行ったはずの浅香たちがまだ途中の廊下にいたのは、俺たちがくるのを待っていたのかそれともイチャイチャしていたのか……うーん、浅香の顔が少し赤いところを見ると後者か?
まぁその辺は何も聞かずにいてやろう。
なんと言っても周平さんはもう何年も浅香だけを見守っていたんだろうしな。
俺なら我慢できないだろう。
ただひたすらに待ち続けるなんてことはな。
周平さんはどれだけ我慢強いんだろうな。
広間に入ると、すぐに航が駆け寄ってきて挨拶をしにきた。
顔が少し赤いのは緊張しているんだろう。
俺の友人たちだけだ。
緊張などする必要などないんだがな。
航は挨拶した中に安慶名さんの姿を見つけて驚いている。
だが、知っている顔を見つけてホッとしたのか、緊張が取れたようだ。
しかも、安慶名さんから例のチーズケーキを手土産にもらい、満面の笑みを見せている。
さっきの朝陽くんからのケーキもあるし、甘いものが好きな航には嬉しい土産物でよかった。
ちなみに浅香たちからのお土産は前もってうちに届いた赤ワイン。
飲みやすいシャンパンでなく赤ワインにしたのは、航のトラウマがあると話をしていたからだろうな。
それにしても一本十数万はしそうな赤ワインを何本も……。
これはきっと周平さんセレクトだろうが、さすがだな。
それを手に乾杯をして一通り食事をとってもらった後で、俺は航をみんなに紹介した。
俺がどれほど航に執着しているのかを見せつけるために腰に手を回し寄り添って挨拶をすると、砂川以外は信じられないものを見たとでもいうような表情をして俺を見ている。
砂川はそんなみんなの反応をおもしろそうに見ているが、ここまで感情を顕にするのはきっと隣に安慶名さんがいるからだろう。
俺はみんなに俺の専属秘書となった航がいかに大事な人かを話し、手を出したら承知しないと牽制した上で、航に挨拶をさせた。
「藤乃航といいます。あの23歳です。祐悟さんはその、初めて会った時からすごく優しくて助けてくれて、こうやって皆さんと一緒に働けることになりました。慣れないことばかりでご迷惑かけることもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。俺、いや僕、精一杯頑張ります!」
可愛い航の挨拶に部屋の中はしんと静まり返った。
てっきり航の可愛さにみんなが惚れてしまったのではないかと心配したのだが、どうやら違ったようだ。
ギリギリ隠れると思ってつけていたキスマークが今の頭を下げたタイミングで見えてしまったらしい。
『お前……はぁーっ』
『わおっ、涼平さん以上かも……』
『お前がここまでとはな……』
『独占欲も大概にしたほうがいいぞ』
『社長! 何やってるんですか!!』
『ふふっ。仕方ないですねぇ……』
みんなから俺への批判が飛び交っているが、そんなことはどうでもいい。
『航が可愛いんだから仕方ないだろう』
俺はそう言って、航の頬にキスをした。
驚いた航がこっちを振り向くと同時に今度は唇を奪ってやった。
航が逃げられないように後頭部を押さえながら唇もそして口内も味わい尽くしてやる。
俺たちのキスを見て驚きの声が上がる中、キスだけで力が抜けてしまった航の腰を抱き唇を離した。
蓮見には野獣だと言われたが、どうでもいい。
これは俺にとって特別なキスなんだ。
野獣だろうが、なんだろうが大事なキスを簡単に終わらせるわけないだろう。
俺は初めて大切な友人に自分の心から愛する人を紹介することができたんだ。
この大切な日を俺は一生忘れないだろう。
航に永遠の愛を誓うよ。
航……愛してる。
運命の出会いは空港で ~クールなイケメン社長は無自覚煽りの可愛い子ちゃんに我慢できない
終わり
いつも読んでいただきありがとうございます。
ここで本編完結となります。
あといくつか番外編を書いて完結の予定です。
最後までどうぞよろしくお願いします(〃ω〃)
広間に足を踏み入れた途端、朝陽くんの嬉しそうな声と共に航と抱き合っている姿が飛び込んできて、俺は慌てて朝陽くんから航を取り戻した。
航を腕の中に閉じ込めてから、『南條くん、ハグはダメだって言ったろ?』と注意すると、朝陽くんは俺の反応を見て楽しんでいるようで蓮見に『ほらね』と笑顔で報告していた。
だが、流石に蓮見も朝陽くんが自分以外の男に抱きついているのを見るのは面白くなかったようで嫉妬を見せていた。
ほら、嫉妬するのは俺だけじゃないだろ?
心から愛するものができたら嫉妬するのは当然なんだ。
航は蓮見が嫉妬しているのを見て、なんとなくホッとしているように見える。
これでこうやって嫉妬するのが当たり前なんだと航を洗脳……いや、わかってくれたらいい。
蓮見は俺が独占欲全開にしているのを見て驚いているようだが、俺だって、初めて朝陽くんと西表に来た時のあの独占欲丸出しの蓮見を見た時は今のお前くらい、いやそれ以上に驚いたぞ。
俺たちはこういうところも似てるんだ。
好みのタイプが微妙に違うところもな。
だから、ずっと親友でいられるんだろう。
しばらく経って、玄関のチャイムが鳴った。
浅香たちが来たんだろう。
俺は広間に航を残して、玄関に迎えに出た。
「いらっしゃい……って、みんな一緒だったのか?」
目の前にいた浅香に声をかけると、
「ああ、同じタイミングで駐車場に着いたんだ」
と教えてくれた。
浅香の隣には当然のように周平さんの姿があった。
あの時のマフィアの姿とは全然違う紳士的な姿に少し戸惑ってしまうのはあの時の姿が妙に嵌まっていたからだろうな。
今のこの姿が本来の姿なんだろうが……。
「倉橋くん、今日はご招待ありがとう」
「いえ、こちらこそいろいろとありがとうございました」
「ふふっ。どれもうまくいってよかったな」
「はい。周平さんには結局全てご尽力いただいて本当に助かりました」
そう、梅崎の時も、沼田の時も、そして島村怜士の時も周平さんがいなければ成功できなかっただろう。
「倉橋、とりあえず中に入れてくれよ」
「あ、ああ。そうだな。悪い。広間の方に用意してるから」
「ああ、わかってる。さぁ、行きましょう。周平さん」
周平さんは浅香に誘われると分かりやすく破顔し、『お邪魔するよ』と言って中に入っていった。
「社長、今日はご招待いただきありがとうございます。伊織さんも一緒だなんて初めてで嬉しいです」
いつもすました顔をしている砂川が今日はニコニコと心から嬉しそうにしている。
やはり安慶名さんといる時の砂川は違うようだ。
仕事中はともかく、プライベートで2人でいるときの砂川をあまり見ることがないから新鮮だな。
「安慶名さんには今回特に力を貸していただいて本当に助かりました。今日はゆっくりしていってください」
「倉橋さん、ありがとうございます。
ですが、本当に私は何も……。悠真の手助けがなければこんなに早くはできなかったのですから」
「何言ってるんですか、伊織さん! 私なんて何も……」
「ふふっ。悠真はいつもそうやって謙遜してるが、悠真の凄さは私が一番よくわかってるんだよ」
「伊織さん……」
ん゛っ、んっ
甘ったるい雰囲気にどうにも我慢できずについ邪魔をしてしまったが、航も待っていることだしこれ以上は見ていられない。
「航も待ってますから、そろそろ広間へどうぞ」
「社長、失礼します」
砂川は俺がいることを忘れていたのか、少し恥ずかしそうな顔でついてきた。
安慶名さんの顔が綻んでいたのはきっと、俺に見せつけられて嬉しいと思っているからだろう。
ああ、今日はきっと安慶名さんに砂川との仲をこうやって見せつけられるんだろうな。
別に俺にマウントは取らなくてもいいんだが……。
もしかしたら俺がいつも砂川を働かせすぎているのを怒っているのかもしれないな。
砂川にはここに来ている間はゆっくり休んでもらうとしよう。
先に広間に行ったはずの浅香たちがまだ途中の廊下にいたのは、俺たちがくるのを待っていたのかそれともイチャイチャしていたのか……うーん、浅香の顔が少し赤いところを見ると後者か?
まぁその辺は何も聞かずにいてやろう。
なんと言っても周平さんはもう何年も浅香だけを見守っていたんだろうしな。
俺なら我慢できないだろう。
ただひたすらに待ち続けるなんてことはな。
周平さんはどれだけ我慢強いんだろうな。
広間に入ると、すぐに航が駆け寄ってきて挨拶をしにきた。
顔が少し赤いのは緊張しているんだろう。
俺の友人たちだけだ。
緊張などする必要などないんだがな。
航は挨拶した中に安慶名さんの姿を見つけて驚いている。
だが、知っている顔を見つけてホッとしたのか、緊張が取れたようだ。
しかも、安慶名さんから例のチーズケーキを手土産にもらい、満面の笑みを見せている。
さっきの朝陽くんからのケーキもあるし、甘いものが好きな航には嬉しい土産物でよかった。
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これはきっと周平さんセレクトだろうが、さすがだな。
それを手に乾杯をして一通り食事をとってもらった後で、俺は航をみんなに紹介した。
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砂川はそんなみんなの反応をおもしろそうに見ているが、ここまで感情を顕にするのはきっと隣に安慶名さんがいるからだろう。
俺はみんなに俺の専属秘書となった航がいかに大事な人かを話し、手を出したら承知しないと牽制した上で、航に挨拶をさせた。
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可愛い航の挨拶に部屋の中はしんと静まり返った。
てっきり航の可愛さにみんなが惚れてしまったのではないかと心配したのだが、どうやら違ったようだ。
ギリギリ隠れると思ってつけていたキスマークが今の頭を下げたタイミングで見えてしまったらしい。
『お前……はぁーっ』
『わおっ、涼平さん以上かも……』
『お前がここまでとはな……』
『独占欲も大概にしたほうがいいぞ』
『社長! 何やってるんですか!!』
『ふふっ。仕方ないですねぇ……』
みんなから俺への批判が飛び交っているが、そんなことはどうでもいい。
『航が可愛いんだから仕方ないだろう』
俺はそう言って、航の頬にキスをした。
驚いた航がこっちを振り向くと同時に今度は唇を奪ってやった。
航が逃げられないように後頭部を押さえながら唇もそして口内も味わい尽くしてやる。
俺たちのキスを見て驚きの声が上がる中、キスだけで力が抜けてしまった航の腰を抱き唇を離した。
蓮見には野獣だと言われたが、どうでもいい。
これは俺にとって特別なキスなんだ。
野獣だろうが、なんだろうが大事なキスを簡単に終わらせるわけないだろう。
俺は初めて大切な友人に自分の心から愛する人を紹介することができたんだ。
この大切な日を俺は一生忘れないだろう。
航に永遠の愛を誓うよ。
航……愛してる。
運命の出会いは空港で ~クールなイケメン社長は無自覚煽りの可愛い子ちゃんに我慢できない
終わり
いつも読んでいただきありがとうございます。
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