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6章 ラスボスへの道のり
112.フェイリルの実力
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パパ達の元に帰るとそこは戦場でした。
「これは一体どう言うことなんだ?」
「分からないけど、加勢しに行かないと」
状況が飲み込めないのは太も同じ。
でもやるべき事は理解出来たため、私達もみんなの元へいざ行こうとすると、
【この子達に、セイカ達を襲わないよう言えばいいの?】
フェイリルの首を傾げ尋ねられるから、私は驚き足を止める。戦闘態勢に入る太も引き止めた。
「え、そんなことできるの?」
【うん。だってここのモンスター達は私の友達だからね。ちょっと待っててね】
そう当然とばかりに胸を張って、恐れることなく戦場に突っ込んでいく。
頭がついて行かない私。
ここのモンスター達はフェイリルの友達?
……モンスターにそう言う概念があるの?
今の今までモンスターは魔物で人間を襲い害をもたらず物だと思い込んでいた。だから倒すのにも躊躇なかったんだけど、もしそうじゃないとしたら……。
「あいつ危ないんじゃないか?」
「ここのモンスター達はフェイリルの友達だから、襲わないように頼んでくれるみたい」
「モンスターと友達になれるのか?」
私と同じ疑問を太も抱く。
モンスターと友達になれる?
それってつまり私達と同じ心があるから、意思疎通が出来るってこと。簡単に例えるならば動物。
そう思うと愛着沸いちゃうけれど、意思疎通が出来る生物と戦闘するなると躊躇してしまう。
【みんなこの人達は聖女御一行様で私の仲間だから襲ったらダメだからね】
フェイリルの大声が洞窟中に響くと、モンスター達は一斉に静止。大人しく退散する。
見事だ。
見事すぎる。
「すげぇな。フェイリル」
「本当だよね? フェイリル最高」
私も太も目を輝かせて、フェイリルのすごさに弱冠興奮。
フェイリルがいれば、無駄な戦闘が避けられる。そしたらパパ達も傷つくことはない。
良いこと尽くめだ。
どうしたら私もモンスターと友達になれるんだろう?
【セイカ、モンスターと意思疎通出来るのは、フェイリルだけなんだよ。モンスターにとって生命体は残念だけど、おいしい食べ物でしかない。だから気をつけて】
「そうなんだ。じゃぁ見極めが必要だね。太、モンスターとは友達になれないんだって。やっぱり本能的に生命体を襲う物だから、気をつけた方が良いらしい」
「そうか。──残念」
モンスター友達計画はどうやら難題らしく、漫画見たく無防備で交流を求めたら痛い目をみることを知る。私同様やる気満々の太にも伝えると、ため息交じりで肩を落とす。
意思疎通はフェイリルだけ。
それでもフェイリルに仲介してもらえれば、なんとか友達になれるのかな?
「セイカ戻ったんだな。ひょっとしたらあの妖精はフェイリルなのか?」
「あ、お母さん? うん、そうだよ。フェイリルとここのモンスターは友達だから、襲わないよう頼んでくれたの」
狐につままれた表情を浮かべたお母さんに声を掛けられ、フェイリルを指さし頷き軽く経緯を話す。
何も知らない人達にしてみれば突然モンスターが退いたら、呆気に取られ混乱するだけ。
実際にパパと龍くんは渋い顔をして周囲を警戒していて、黒崎はフリーズしている。陽は力を使い果たしたのかべっちょッと座り、ヨハンさんに介抱されていた。
「なるほどな。フェイリルはモンスターと意思疎通できるってのは、本当なんだな。だったらここでキャンプをしよう」
「うん。モンスターが襲ってこなければ、安全な場所だもんね」
「だな。オレ腹が減った」
お母さんのナイスアイデアな提案に、私と太は二つ返事で頷く。
私もお腹は空いているけれど、陽のことが心配。
怪我はしてない……何かあれば龍くんがなんとかしてくれるからそれは心配無用か。
『陽、大丈夫?』
「うん。ちょっと魔力を使い過ぎただけだから」
「ヒナタちゃんってすごいのよ。最強級クラスのモンスターを一度に複数足止め出来るんだから」
「ほんの一瞬ですけどね?」
パパ達にも軽くフェイリルを説明して、すぐ陽の元に駆け付ける。
言葉通り疲労感が出ているだけで、それ以外はなんともなさそう。
褒められて頬を赤く染め謙遜する陽だけど、その魔術は誰もがすごいと言っている。私も早く実物を見てみたい。
「ルピ?」
「? チョピちゃんの分身?」
その瞬間、チョピがまた頬を膨らます。
「違うよ。この子はルピーラ。フェイリルの使い魔なんだ」
ここで今まで静かにしていたルピーラが、太のポケットから飛び出し登場。陽が気になったのか、太から飛び移り不思議そうに匂いを嗅ぎまわる。
ルピーラは太に懐いてしまいお留守番を心底嫌がり、フェイリル同様私達に着いてくることになった。
太と双子の陽はいくら二卵性とは言え波長が同じなのかもしれない。だからルピーラには不思議なんだろう。
「そいつは陽。オレの大切な片割れだから、仲良くしてくれよ」
「よろしくね。ルピーラ」
太の鶴の一言で陽とルピーラの戸惑いがなくり、ニッコリ笑い合い歩み寄る。そんな光景を見て太は満足そうに微笑む。
私はそんな三人を眺め私も微笑んだ。
【セイカ、チョピ。ただいま】
「お帰り。本当にありがとう。すごく助かった」
モンスターと話を終えたフェイリルが戻ってきて、右肩にちょこんと座る。
感謝の気持ちをちゃんと伝えるけれど、それだけじゃ感謝は物足りない。
【これくらいどうってことないよ。でもちょっと疲れたから、甘いものが食べたい】
「え、甘いもの? なんかあったっけぇ?」
可愛らしくある意味計算高く催促される。
生意気だと思う暇もなく、慌ててバッグの中に手をつっこみ何か良いないかと捜す。
確かルルさんにもらったお菓子がまだ残っていたはず。
「あ、あった」
チョコレートが二つを見つける。
すごく美味しかったからこっそり食べようと思ってたんだけど、これでフェイリルが満足するなら安いもん。
「このチョコレートでいい? 二つあるからチョピと一つずつね」
【もちろん。 チョコレートってすごく甘くておいしいんでしょ?】
【そうだよ。ボクチョコレート大好き。後チーズ】
【何それ? 私も食べたい。詳しい話を聞かせて】
どうやらフェイリルも食には人一倍興味があるらしい。
今夜は無理だけど、チーズ主体の料理をパパと作ってご馳走しよう。
「これは一体どう言うことなんだ?」
「分からないけど、加勢しに行かないと」
状況が飲み込めないのは太も同じ。
でもやるべき事は理解出来たため、私達もみんなの元へいざ行こうとすると、
【この子達に、セイカ達を襲わないよう言えばいいの?】
フェイリルの首を傾げ尋ねられるから、私は驚き足を止める。戦闘態勢に入る太も引き止めた。
「え、そんなことできるの?」
【うん。だってここのモンスター達は私の友達だからね。ちょっと待っててね】
そう当然とばかりに胸を張って、恐れることなく戦場に突っ込んでいく。
頭がついて行かない私。
ここのモンスター達はフェイリルの友達?
……モンスターにそう言う概念があるの?
今の今までモンスターは魔物で人間を襲い害をもたらず物だと思い込んでいた。だから倒すのにも躊躇なかったんだけど、もしそうじゃないとしたら……。
「あいつ危ないんじゃないか?」
「ここのモンスター達はフェイリルの友達だから、襲わないように頼んでくれるみたい」
「モンスターと友達になれるのか?」
私と同じ疑問を太も抱く。
モンスターと友達になれる?
それってつまり私達と同じ心があるから、意思疎通が出来るってこと。簡単に例えるならば動物。
そう思うと愛着沸いちゃうけれど、意思疎通が出来る生物と戦闘するなると躊躇してしまう。
【みんなこの人達は聖女御一行様で私の仲間だから襲ったらダメだからね】
フェイリルの大声が洞窟中に響くと、モンスター達は一斉に静止。大人しく退散する。
見事だ。
見事すぎる。
「すげぇな。フェイリル」
「本当だよね? フェイリル最高」
私も太も目を輝かせて、フェイリルのすごさに弱冠興奮。
フェイリルがいれば、無駄な戦闘が避けられる。そしたらパパ達も傷つくことはない。
良いこと尽くめだ。
どうしたら私もモンスターと友達になれるんだろう?
【セイカ、モンスターと意思疎通出来るのは、フェイリルだけなんだよ。モンスターにとって生命体は残念だけど、おいしい食べ物でしかない。だから気をつけて】
「そうなんだ。じゃぁ見極めが必要だね。太、モンスターとは友達になれないんだって。やっぱり本能的に生命体を襲う物だから、気をつけた方が良いらしい」
「そうか。──残念」
モンスター友達計画はどうやら難題らしく、漫画見たく無防備で交流を求めたら痛い目をみることを知る。私同様やる気満々の太にも伝えると、ため息交じりで肩を落とす。
意思疎通はフェイリルだけ。
それでもフェイリルに仲介してもらえれば、なんとか友達になれるのかな?
「セイカ戻ったんだな。ひょっとしたらあの妖精はフェイリルなのか?」
「あ、お母さん? うん、そうだよ。フェイリルとここのモンスターは友達だから、襲わないよう頼んでくれたの」
狐につままれた表情を浮かべたお母さんに声を掛けられ、フェイリルを指さし頷き軽く経緯を話す。
何も知らない人達にしてみれば突然モンスターが退いたら、呆気に取られ混乱するだけ。
実際にパパと龍くんは渋い顔をして周囲を警戒していて、黒崎はフリーズしている。陽は力を使い果たしたのかべっちょッと座り、ヨハンさんに介抱されていた。
「なるほどな。フェイリルはモンスターと意思疎通できるってのは、本当なんだな。だったらここでキャンプをしよう」
「うん。モンスターが襲ってこなければ、安全な場所だもんね」
「だな。オレ腹が減った」
お母さんのナイスアイデアな提案に、私と太は二つ返事で頷く。
私もお腹は空いているけれど、陽のことが心配。
怪我はしてない……何かあれば龍くんがなんとかしてくれるからそれは心配無用か。
『陽、大丈夫?』
「うん。ちょっと魔力を使い過ぎただけだから」
「ヒナタちゃんってすごいのよ。最強級クラスのモンスターを一度に複数足止め出来るんだから」
「ほんの一瞬ですけどね?」
パパ達にも軽くフェイリルを説明して、すぐ陽の元に駆け付ける。
言葉通り疲労感が出ているだけで、それ以外はなんともなさそう。
褒められて頬を赤く染め謙遜する陽だけど、その魔術は誰もがすごいと言っている。私も早く実物を見てみたい。
「ルピ?」
「? チョピちゃんの分身?」
その瞬間、チョピがまた頬を膨らます。
「違うよ。この子はルピーラ。フェイリルの使い魔なんだ」
ここで今まで静かにしていたルピーラが、太のポケットから飛び出し登場。陽が気になったのか、太から飛び移り不思議そうに匂いを嗅ぎまわる。
ルピーラは太に懐いてしまいお留守番を心底嫌がり、フェイリル同様私達に着いてくることになった。
太と双子の陽はいくら二卵性とは言え波長が同じなのかもしれない。だからルピーラには不思議なんだろう。
「そいつは陽。オレの大切な片割れだから、仲良くしてくれよ」
「よろしくね。ルピーラ」
太の鶴の一言で陽とルピーラの戸惑いがなくり、ニッコリ笑い合い歩み寄る。そんな光景を見て太は満足そうに微笑む。
私はそんな三人を眺め私も微笑んだ。
【セイカ、チョピ。ただいま】
「お帰り。本当にありがとう。すごく助かった」
モンスターと話を終えたフェイリルが戻ってきて、右肩にちょこんと座る。
感謝の気持ちをちゃんと伝えるけれど、それだけじゃ感謝は物足りない。
【これくらいどうってことないよ。でもちょっと疲れたから、甘いものが食べたい】
「え、甘いもの? なんかあったっけぇ?」
可愛らしくある意味計算高く催促される。
生意気だと思う暇もなく、慌ててバッグの中に手をつっこみ何か良いないかと捜す。
確かルルさんにもらったお菓子がまだ残っていたはず。
「あ、あった」
チョコレートが二つを見つける。
すごく美味しかったからこっそり食べようと思ってたんだけど、これでフェイリルが満足するなら安いもん。
「このチョコレートでいい? 二つあるからチョピと一つずつね」
【もちろん。 チョコレートってすごく甘くておいしいんでしょ?】
【そうだよ。ボクチョコレート大好き。後チーズ】
【何それ? 私も食べたい。詳しい話を聞かせて】
どうやらフェイリルも食には人一倍興味があるらしい。
今夜は無理だけど、チーズ主体の料理をパパと作ってご馳走しよう。
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