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ゲンロクの里編
916.覚悟を持つ者
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当初の契約ではエヴィを見つけた後に『アレルバレル』の世界までソフィ達を運ぶ事だった。しかしこの世界に来た後で分かった事は、この世界は一筋縄ではいかない世界だったという事である。
ソフィにしても別世界へ跳ぶのはこれが初めてでは無い。自分の意思で別世界へ来たわけでは無いが、リラリオの世界に跳んだ経験はある。
しかしその時であっても『漏出』を使う事で、ある程度離れていても仲間達の魔力を感知することは出来ていたが、この世界では結界が邪魔をしているようで、簡単にはエヴィの魔力が感じ取れない。
実はソフィはエイジと裏路地で戦いになった時、ある程度の力を開放して魔力の感知を行っていたが、その時でさえもエヴィの魔力は、感じ取る事が出来ず仕舞いだった。
つまりは単純な魔力の高さでは、この世界の人間の結界を突破して他人の魔力を感知する事が、難しいという事である。当然これはまだまだ調べる余地のある出来事な為、ソフィがこれまで以上に魔力を開放すれば、結界を突破する事が出来るかもしれないが、しかしこれはそんな簡単な話では無い。
ソフィは自分の本来の戦力値という物を理解していない。魔神と戦った時でさえ、全力の僅か三割に届くかどうかといったラインだったのである。ソフィがその時より力を開放する事によって、世界にどういう影響を与えるかわかったものでは無いのだ。
リラリオの世界ではとある人間を消滅させた時の僅かな力でさえ、ミールガルド大陸のあらゆる場所に歪が出来てしまった。
そしてレキと戦った時では『三色併用』のオーラを使った状態で戦い、岩山が目立つ場所を更地化させてしまった。
更にはあの大賢者『ミラ』と相対した時には、世界に干渉しすぎて空の色を完全に変えてしまい、あの状況でソフィがミラでは無く、大陸に殲滅魔法の一つでも放っていれば、下手をすればリラリオの世界で新たな『魔神』を出現させてしまっていたかもしれないのだ。
ソフィは余程の事が無い限り、自分の決めた配分以上の魔力を開放しない。だからこそ強引にエヴィの魔力を頼りに感知するという手段は、他に手立てがなくなった時の最終手段と言う事になるだろう。
つまり当分は足を使って地道に探す事になるだろう。だがそうなれば、先程エイジが言っていた話に結び付く。この世界の『妖魔召士』と呼ばれる人間達は、この世界に来る前に思っていた以上に手強い。
当然まだソフィは自分が負けるとは思ってはいないが、ヌー達を連れて行くのであれば、どこまで行けるかが不明瞭となる。足手まといと言いたくはないが『特別退魔士』であったタクシンよりも『妖魔召士』の方が魔力値も戦力値も、そして扱う『式』も強力だと想像するのは容易い。
つまりこのままヒュウガ達が追手を差し向けてきた場合、出来得る限りはソフィが前に立って戦うつもりではあるが、絶対に大丈夫だからとは言い切ることは出来ない。
単純な戦いであればそれでも何とかする自信はあるが、この世界の人間達は不思議な術を扱う。もし万が一、フルーフが扱うような『呪詛』や『呪攻』のように直接、相手の脳内や魔力を利用して、強制的に魂を引き抜くような術などがあれば、流石のソフィであっても守り切れるか分からない。
ソフィは神聖魔法を使う事が出来る為、死人となった者でさえ魂があるうちならば、すぐ様蘇生も可能ではあるが、魂を抜き取られたり、破壊されるような見たことも無い芸当をされてしまえば、ソフィでさえもどうすることも出来ないだろう。
流石にそんな相手であってもソフィであれば抵抗も可能かもしれないが、ヌーはまだその領域には達してはいないだろう。
――『大魔王領域』であれば、既に並ぶ者がいない程にヌーは強い。
ソフィの従える九大魔王でさえも現在であればまだ、今のヌーに太刀打ち出来る者は居ないだろう。しかしそれはあくまで、大魔王の領域であればの話なのである。リラリオの世界での経験でしかないが、ソフィはこの上の領域を知った。
これまでであれば『大魔王』領域の上は、もう魔神のような神々しかいないとソフィは思っていた。だが、リラリオの世界では『レキ』や『シス』といった『魔神級』の存在に居る者達を知った。
普段の状態のシスは『大魔王』領域に収まる程度だが、ひとたび彼女の中で覚醒が始まり、眠っている力が目覚めれば、一気に『魔神級』へと到達する。
あの領域に達している者達であれば、タクシンやその上に居る相手であっても、そう簡単に遅れは取らないだろう。ただ、それでも『妖魔召士』と直接殺し合ったわけでは無い為に正確に測れたワケでは無い。
つまりは今のヌーの強さであっても、安心はできないという事なのである。別世界に『代替身体』を置いていた場合、その魂は『代替身体』に向かうのか、その事は死んだことの無いソフィには分からないが、もし無事に生き残れたとしても『代替身体』から現在の身体までの『魔力』に戻すには、相当に長い年月をかけなければならない。
――少なく見積もっても一人の人間の寿命が、尽きるまでには戻る事は無いだろう。
たとえ直ぐにはアレルバレルの世界に戻れなくなったとしても、目の前に居るヌーを自分の都合に付き合わせた挙句『代替身体』にさせるような真似はしたくなかったのである。
別に親切心だというワケでは無く、これにはソフィにとっても都合が悪い。彼には強くなってもらって出来る事ならば、自分とまた戦ってほしいという願いもある。
フルーフがどうするかまでは分からないが、可能性は残されている。
だがここでこの世界の妖魔か人間の手によって魂を抜き取られて、今生の別れとなるような事があればもう二度とその願いは叶わない。
だからこそソフィは『ヌー』に戻らないかという選択肢を与えたつもりだった。
――しかし。
「あぁ? てめぇ、今更何を言っていやがる」
返ってきた言葉は強い否定が含まれていた。
「どうせてめぇの事だから俺達を気にして言ったんだろうがよ、大きなお世話だソフィ。最初に決めた通り『天衣無縫』の奴を見つけるまでは帰る気はねぇよ。あんまり俺を舐めるなよ?」
「そうか。しかしこれだけは言っておくが、ヒュウガという男や、その取り巻きの者達はこの世界で襲ってきた連中よりも更に上だと我は思う。その者達とやり合う覚悟がお主にはあるのか?」
「だから俺をみくびるな……よ?」
今度は脊髄反射でソフィに否定しようと、言葉を投げかけたヌーだったが、そこでソフィの目を見た瞬間に彼は口ごもる事となった。
「――!」(や、やべぇ!)
ソフィの話す言葉が分からずに、成り行きを見守っていたテアだったが、ヌーに向けてのソフィの放つ殺気がこれまでのようなお遊びではないと感じ取ったテアは、ヌーの盾となる為に間に割って入ってしまうのであった――。
「――」(かっ……、はっ……っ!)
しかし今の冷酷無比なソフィの視線を受けると『神位』を持つ死神貴族クラスであっても、心臓がきゅっとくるような恐ろしさを感じさせられた。
――当然であると言える。
今のソフィの視線は、覚悟を示せなければ帰らせると暗に告げているのである。先程、言葉にした時とは比較にならない程の試す視線。大魔王ソフィの言葉無き圧力であった。
直接睨まれているワケでは無いテアだったが、口元を押さえながら必死にソフィの殺気を受けて耐えている。だが、直接ソフィの視線を受けているヌーは、そんなテアとは比較にならない程の圧力だろう。
しかしそれでもヌーは意識をしっかりと持って、脂汗を流しながらでも自分を押し通す。互いに視線を逸らさずに睨みつけ合うソフィとヌー。時間にして数秒程だっただろうか。
エイジも腕を組みながら感心するように、ソフィの圧力に耐え続けるヌーの様子を見るのであった。
「ソフィ殿、もうその辺で良いだろう。ここまでお主の圧力に耐えられておる時点で、覚悟の程は十分だと小生は思うのだが」
エイジがそう言うと、ソフィも一度目を閉じて頷く。するとテアとヌーに対してかかっていた圧力が消えて行った。
「当然だ……。あまり俺を舐めるなよ?」
……
……
……
ソフィにしても別世界へ跳ぶのはこれが初めてでは無い。自分の意思で別世界へ来たわけでは無いが、リラリオの世界に跳んだ経験はある。
しかしその時であっても『漏出』を使う事で、ある程度離れていても仲間達の魔力を感知することは出来ていたが、この世界では結界が邪魔をしているようで、簡単にはエヴィの魔力が感じ取れない。
実はソフィはエイジと裏路地で戦いになった時、ある程度の力を開放して魔力の感知を行っていたが、その時でさえもエヴィの魔力は、感じ取る事が出来ず仕舞いだった。
つまりは単純な魔力の高さでは、この世界の人間の結界を突破して他人の魔力を感知する事が、難しいという事である。当然これはまだまだ調べる余地のある出来事な為、ソフィがこれまで以上に魔力を開放すれば、結界を突破する事が出来るかもしれないが、しかしこれはそんな簡単な話では無い。
ソフィは自分の本来の戦力値という物を理解していない。魔神と戦った時でさえ、全力の僅か三割に届くかどうかといったラインだったのである。ソフィがその時より力を開放する事によって、世界にどういう影響を与えるかわかったものでは無いのだ。
リラリオの世界ではとある人間を消滅させた時の僅かな力でさえ、ミールガルド大陸のあらゆる場所に歪が出来てしまった。
そしてレキと戦った時では『三色併用』のオーラを使った状態で戦い、岩山が目立つ場所を更地化させてしまった。
更にはあの大賢者『ミラ』と相対した時には、世界に干渉しすぎて空の色を完全に変えてしまい、あの状況でソフィがミラでは無く、大陸に殲滅魔法の一つでも放っていれば、下手をすればリラリオの世界で新たな『魔神』を出現させてしまっていたかもしれないのだ。
ソフィは余程の事が無い限り、自分の決めた配分以上の魔力を開放しない。だからこそ強引にエヴィの魔力を頼りに感知するという手段は、他に手立てがなくなった時の最終手段と言う事になるだろう。
つまり当分は足を使って地道に探す事になるだろう。だがそうなれば、先程エイジが言っていた話に結び付く。この世界の『妖魔召士』と呼ばれる人間達は、この世界に来る前に思っていた以上に手強い。
当然まだソフィは自分が負けるとは思ってはいないが、ヌー達を連れて行くのであれば、どこまで行けるかが不明瞭となる。足手まといと言いたくはないが『特別退魔士』であったタクシンよりも『妖魔召士』の方が魔力値も戦力値も、そして扱う『式』も強力だと想像するのは容易い。
つまりこのままヒュウガ達が追手を差し向けてきた場合、出来得る限りはソフィが前に立って戦うつもりではあるが、絶対に大丈夫だからとは言い切ることは出来ない。
単純な戦いであればそれでも何とかする自信はあるが、この世界の人間達は不思議な術を扱う。もし万が一、フルーフが扱うような『呪詛』や『呪攻』のように直接、相手の脳内や魔力を利用して、強制的に魂を引き抜くような術などがあれば、流石のソフィであっても守り切れるか分からない。
ソフィは神聖魔法を使う事が出来る為、死人となった者でさえ魂があるうちならば、すぐ様蘇生も可能ではあるが、魂を抜き取られたり、破壊されるような見たことも無い芸当をされてしまえば、ソフィでさえもどうすることも出来ないだろう。
流石にそんな相手であってもソフィであれば抵抗も可能かもしれないが、ヌーはまだその領域には達してはいないだろう。
――『大魔王領域』であれば、既に並ぶ者がいない程にヌーは強い。
ソフィの従える九大魔王でさえも現在であればまだ、今のヌーに太刀打ち出来る者は居ないだろう。しかしそれはあくまで、大魔王の領域であればの話なのである。リラリオの世界での経験でしかないが、ソフィはこの上の領域を知った。
これまでであれば『大魔王』領域の上は、もう魔神のような神々しかいないとソフィは思っていた。だが、リラリオの世界では『レキ』や『シス』といった『魔神級』の存在に居る者達を知った。
普段の状態のシスは『大魔王』領域に収まる程度だが、ひとたび彼女の中で覚醒が始まり、眠っている力が目覚めれば、一気に『魔神級』へと到達する。
あの領域に達している者達であれば、タクシンやその上に居る相手であっても、そう簡単に遅れは取らないだろう。ただ、それでも『妖魔召士』と直接殺し合ったわけでは無い為に正確に測れたワケでは無い。
つまりは今のヌーの強さであっても、安心はできないという事なのである。別世界に『代替身体』を置いていた場合、その魂は『代替身体』に向かうのか、その事は死んだことの無いソフィには分からないが、もし無事に生き残れたとしても『代替身体』から現在の身体までの『魔力』に戻すには、相当に長い年月をかけなければならない。
――少なく見積もっても一人の人間の寿命が、尽きるまでには戻る事は無いだろう。
たとえ直ぐにはアレルバレルの世界に戻れなくなったとしても、目の前に居るヌーを自分の都合に付き合わせた挙句『代替身体』にさせるような真似はしたくなかったのである。
別に親切心だというワケでは無く、これにはソフィにとっても都合が悪い。彼には強くなってもらって出来る事ならば、自分とまた戦ってほしいという願いもある。
フルーフがどうするかまでは分からないが、可能性は残されている。
だがここでこの世界の妖魔か人間の手によって魂を抜き取られて、今生の別れとなるような事があればもう二度とその願いは叶わない。
だからこそソフィは『ヌー』に戻らないかという選択肢を与えたつもりだった。
――しかし。
「あぁ? てめぇ、今更何を言っていやがる」
返ってきた言葉は強い否定が含まれていた。
「どうせてめぇの事だから俺達を気にして言ったんだろうがよ、大きなお世話だソフィ。最初に決めた通り『天衣無縫』の奴を見つけるまでは帰る気はねぇよ。あんまり俺を舐めるなよ?」
「そうか。しかしこれだけは言っておくが、ヒュウガという男や、その取り巻きの者達はこの世界で襲ってきた連中よりも更に上だと我は思う。その者達とやり合う覚悟がお主にはあるのか?」
「だから俺をみくびるな……よ?」
今度は脊髄反射でソフィに否定しようと、言葉を投げかけたヌーだったが、そこでソフィの目を見た瞬間に彼は口ごもる事となった。
「――!」(や、やべぇ!)
ソフィの話す言葉が分からずに、成り行きを見守っていたテアだったが、ヌーに向けてのソフィの放つ殺気がこれまでのようなお遊びではないと感じ取ったテアは、ヌーの盾となる為に間に割って入ってしまうのであった――。
「――」(かっ……、はっ……っ!)
しかし今の冷酷無比なソフィの視線を受けると『神位』を持つ死神貴族クラスであっても、心臓がきゅっとくるような恐ろしさを感じさせられた。
――当然であると言える。
今のソフィの視線は、覚悟を示せなければ帰らせると暗に告げているのである。先程、言葉にした時とは比較にならない程の試す視線。大魔王ソフィの言葉無き圧力であった。
直接睨まれているワケでは無いテアだったが、口元を押さえながら必死にソフィの殺気を受けて耐えている。だが、直接ソフィの視線を受けているヌーは、そんなテアとは比較にならない程の圧力だろう。
しかしそれでもヌーは意識をしっかりと持って、脂汗を流しながらでも自分を押し通す。互いに視線を逸らさずに睨みつけ合うソフィとヌー。時間にして数秒程だっただろうか。
エイジも腕を組みながら感心するように、ソフィの圧力に耐え続けるヌーの様子を見るのであった。
「ソフィ殿、もうその辺で良いだろう。ここまでお主の圧力に耐えられておる時点で、覚悟の程は十分だと小生は思うのだが」
エイジがそう言うと、ソフィも一度目を閉じて頷く。するとテアとヌーに対してかかっていた圧力が消えて行った。
「当然だ……。あまり俺を舐めるなよ?」
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