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交換条件の行方
交換条件の行方(7)
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うそ。信じられない。
そう言いたいのに、口にできない。
目の前の彼が、今まで一度も見たことのないような顔をしているから。
頬をうっすらと赤く染め、いつもは真横に延びている眉を情けなく下げて。
困ったような照れくさそうなそんな顔、職場でも、そうじゃない場所でも見たことない。
本当なの…? 本当にあたしのことが好き……?
そう思ったら体の底のほうから熱いものが一気に込み上げてきて、目からはらはらとこぼれ落ちた。
「希々花…っ」
一度決壊した涙腺は壊れやすいものなのかも。
止める間もなく次々と溢れ出す涙を拭うこともせず、あたしは放心したようにとその場に座り込んでいることしかできない。
「――希々花、今だけ許して」
視線を上げると、すぐそこに彼の顔。
思わぬ近さに目を見張った瞬間、ふわりと温もりに包まれた。
「不快だったら突き飛ばしていいから」
そう言った彼の腕はとてもゆるくて、“抱きしめる”というよりは“包んでいる”と言うほうがしっくりくる。
花束でも抱えるかのようにそっと包み込まれたあたしは、そこから逃げ出すどころか、振り払うことすら微塵も思い浮かばず。
そんなあたしの背中を彼がトントンとあやすように叩く。「泣くなよ……」と困ったふうに呟きながら。
(そげんこと言われても、勝手に出るけんしょんなかたい…)
〈そんなこと言われても、勝手に出るから仕方ないんだもん〉
そう文句を言ってやりたいのに、口を開いても出るのは嗚咽だけ。仕方がないから文句の代わりに彼の胸もとのシャツをギュッと握りしめてみた。
すると、まるで返事をするみたいに、ほんの少し腕に力をこめてくる。
そういう意味じゃなかったんだけど。
「泣かせるようなことばかりしておいて、こんなこと言うのもなんだけど……できればなるべく早く泣きやんでくれないか……」
心底困ったみたいに言われて、思わず『こっちだって好きで泣いとるんじゃなかとっ!』と思った時。
「俺はおまえに泣かれるのに弱いんだ……。泣き顔がめちゃくちゃそそるから、我慢するのがきつい」
「は?」
なんば言いよっと、こん男。
驚きすぎて思わず顔を上げたら目が合った。瞬間、勢いよく顔を背けられる。
横顔が耳まで赤い。
なんねそれ……自分で言っとってくさ、なしてそげん照れよぉと!?
〈なにそれ……自分で言ったくせに、なんでそんなに照れるのよ!?〉
「………そんなに見るなよ」
もうっ、なんなんこん人…!
〈もうっ、なんなのこの人…!〉
なしてそげん人の気持ちば揺さぶるんが上手かと!?
〈なんでそんなに人の気持ちを揺さぶるのが上手いの!?〉
今まで見たことのない表情の数々に、あたしの心臓は見事に撃ち抜かれてしまう。
そのせいでというか、そのおかげというべきか――。
「おっ、泣きやんだな」
「もぉっ、かちょ、がぁ……変なことぉ言わはるからぁっ!」
「変って……本当のことしか言ってないんだけどなぁ……」
ほとほと困った、とでも書いてありそうな彼の顔が可愛くて、思わず「ぷっ」と吹き出すと、彼が頬を赤くしたまま「笑うなよ」と睨んできた。照れ隠しなんはバレバレですぅ。
涙が止まったあたしは、彼の腕からそっと抜け出そうとしたのだけれど。
――ぐぅ~~……
泣きやんだあたしに取って代わるみたいに、盛大に鳴いたお腹の虫。
「……ぷっ、」
「ちょっ、そんな笑わんくてもぉ…!だってお昼ご飯ちゃんと食べる暇なかったんやもんっ…!」
今日のお昼はデスクの引き出しにしまっておいたビスケット型簡易食だけ。黒田製菓さんへのアポとか阿部さんのお祝い品とかを手配していたら、次のアテンドまですぐだったのだ。
まあ、課長との“取引”が気になって、全然お腹が空かなかったというのもあるのだけれど。
「いつの間にかこんな時間だな」と呟いた彼が、「夕飯でも食いに行くか」と言ったのをあたしは慌てて止めた。
「なんで? 腹減ってるんだろう?」
不思議そうに首を傾げる彼にあたしはむくれる。まったく女心の分からないニブチンめ…!
「…な……ぁ、…に…れま…ぇん」
「ん?希々花、どうした?」
「……こんな顔じゃぁ外に出れませぇんっ…!」
大泣きしたせいで、まぶたは腫れて化粧もボロボロ。
いくらウォータープルーフのマスカラを使っているからって、こんな顔で課長と外食なんて出来るわけない。化粧直しセットはあるけれど、そんなもので中途半端に直すくらいなら、いっそ全落とししたい。
「そんなの気にすることないと思うけどなぁ……そのままでも充分可愛いし」
「なっ…!」
課長がおかしい…!
頭のネジ、どっかに落ちっこちてない!?
思わずきょろきょろと視線で床を掃くと。
「でもまあ、おまえが気になるなら仕方ないな。じゃあ――」
『そろそろ送っていくよ』
そう言われるだろうと思ったのに。
「ちょっと待ってろ」
そう言って立ち上がった課長を、あたしはポカンと見上げる。
「あのぉ、課長ぉ……?」
「簡単なものでいいよな?」
「は……?」
「夕飯。たいしたものは出せないけど、うちで一緒に食べよう」
そう言いたいのに、口にできない。
目の前の彼が、今まで一度も見たことのないような顔をしているから。
頬をうっすらと赤く染め、いつもは真横に延びている眉を情けなく下げて。
困ったような照れくさそうなそんな顔、職場でも、そうじゃない場所でも見たことない。
本当なの…? 本当にあたしのことが好き……?
そう思ったら体の底のほうから熱いものが一気に込み上げてきて、目からはらはらとこぼれ落ちた。
「希々花…っ」
一度決壊した涙腺は壊れやすいものなのかも。
止める間もなく次々と溢れ出す涙を拭うこともせず、あたしは放心したようにとその場に座り込んでいることしかできない。
「――希々花、今だけ許して」
視線を上げると、すぐそこに彼の顔。
思わぬ近さに目を見張った瞬間、ふわりと温もりに包まれた。
「不快だったら突き飛ばしていいから」
そう言った彼の腕はとてもゆるくて、“抱きしめる”というよりは“包んでいる”と言うほうがしっくりくる。
花束でも抱えるかのようにそっと包み込まれたあたしは、そこから逃げ出すどころか、振り払うことすら微塵も思い浮かばず。
そんなあたしの背中を彼がトントンとあやすように叩く。「泣くなよ……」と困ったふうに呟きながら。
(そげんこと言われても、勝手に出るけんしょんなかたい…)
〈そんなこと言われても、勝手に出るから仕方ないんだもん〉
そう文句を言ってやりたいのに、口を開いても出るのは嗚咽だけ。仕方がないから文句の代わりに彼の胸もとのシャツをギュッと握りしめてみた。
すると、まるで返事をするみたいに、ほんの少し腕に力をこめてくる。
そういう意味じゃなかったんだけど。
「泣かせるようなことばかりしておいて、こんなこと言うのもなんだけど……できればなるべく早く泣きやんでくれないか……」
心底困ったみたいに言われて、思わず『こっちだって好きで泣いとるんじゃなかとっ!』と思った時。
「俺はおまえに泣かれるのに弱いんだ……。泣き顔がめちゃくちゃそそるから、我慢するのがきつい」
「は?」
なんば言いよっと、こん男。
驚きすぎて思わず顔を上げたら目が合った。瞬間、勢いよく顔を背けられる。
横顔が耳まで赤い。
なんねそれ……自分で言っとってくさ、なしてそげん照れよぉと!?
〈なにそれ……自分で言ったくせに、なんでそんなに照れるのよ!?〉
「………そんなに見るなよ」
もうっ、なんなんこん人…!
〈もうっ、なんなのこの人…!〉
なしてそげん人の気持ちば揺さぶるんが上手かと!?
〈なんでそんなに人の気持ちを揺さぶるのが上手いの!?〉
今まで見たことのない表情の数々に、あたしの心臓は見事に撃ち抜かれてしまう。
そのせいでというか、そのおかげというべきか――。
「おっ、泣きやんだな」
「もぉっ、かちょ、がぁ……変なことぉ言わはるからぁっ!」
「変って……本当のことしか言ってないんだけどなぁ……」
ほとほと困った、とでも書いてありそうな彼の顔が可愛くて、思わず「ぷっ」と吹き出すと、彼が頬を赤くしたまま「笑うなよ」と睨んできた。照れ隠しなんはバレバレですぅ。
涙が止まったあたしは、彼の腕からそっと抜け出そうとしたのだけれど。
――ぐぅ~~……
泣きやんだあたしに取って代わるみたいに、盛大に鳴いたお腹の虫。
「……ぷっ、」
「ちょっ、そんな笑わんくてもぉ…!だってお昼ご飯ちゃんと食べる暇なかったんやもんっ…!」
今日のお昼はデスクの引き出しにしまっておいたビスケット型簡易食だけ。黒田製菓さんへのアポとか阿部さんのお祝い品とかを手配していたら、次のアテンドまですぐだったのだ。
まあ、課長との“取引”が気になって、全然お腹が空かなかったというのもあるのだけれど。
「いつの間にかこんな時間だな」と呟いた彼が、「夕飯でも食いに行くか」と言ったのをあたしは慌てて止めた。
「なんで? 腹減ってるんだろう?」
不思議そうに首を傾げる彼にあたしはむくれる。まったく女心の分からないニブチンめ…!
「…な……ぁ、…に…れま…ぇん」
「ん?希々花、どうした?」
「……こんな顔じゃぁ外に出れませぇんっ…!」
大泣きしたせいで、まぶたは腫れて化粧もボロボロ。
いくらウォータープルーフのマスカラを使っているからって、こんな顔で課長と外食なんて出来るわけない。化粧直しセットはあるけれど、そんなもので中途半端に直すくらいなら、いっそ全落とししたい。
「そんなの気にすることないと思うけどなぁ……そのままでも充分可愛いし」
「なっ…!」
課長がおかしい…!
頭のネジ、どっかに落ちっこちてない!?
思わずきょろきょろと視線で床を掃くと。
「でもまあ、おまえが気になるなら仕方ないな。じゃあ――」
『そろそろ送っていくよ』
そう言われるだろうと思ったのに。
「ちょっと待ってろ」
そう言って立ち上がった課長を、あたしはポカンと見上げる。
「あのぉ、課長ぉ……?」
「簡単なものでいいよな?」
「は……?」
「夕飯。たいしたものは出せないけど、うちで一緒に食べよう」
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