7 / 9
7
しおりを挟む
前世の私は、クジ引き引けば、いつもティッシュか飴玉。
チケット運もないし、運良く当たっても三階席の一番上。
当たって欲しくない学級委員のクジ引きや、委員長のクジ引きにはバンバン当たる。
そんな私は、悪い予感もよく当たってしまう。
「…シュ、シュリ、大変だっ!!第一王子カルラス殿下の婚約者がシュリに決まったそうだ。陛下より、明後日に登城する様にとの仰せだっ!」
家族と今日も朝の始まりの朝食を食べていると、執事長が少し慌てた様に手紙をお父様に持って来て渡した。
こんな早くから手紙なんて、余程急ぎの用なのだろうか?と思いながらも、美味しい朝食に舌鼓をしながら食事を続けていたのだが、お父様の言葉に食べていた物が思わず飛び出てしまいそうだったわ。
(淑女として、いつでも冷静でいないとね。)
家族は降って湧いた婚約話に戸惑ってはいるが、何だか私が選ばれた事には嬉しそう。
「うちのシュリは可愛いのだから、選ばれて当然よねぇ~♪カルラス殿下も見る目があるわねぇ~♪」なんて言ってるけど、私よりも可愛い子は居ましたよ。
私よりもキラキラ☆フリフリ♡ウフフ♪の子達も沢山居ましたよ。
なのに何で私ぃーーーーー!!!
絶対に、王妃様の私情が入ってる気がするのは、気の所為じゃないよね?
やっぱり私とカルラス殿下との婚約は、王妃様絡みだったのかぁーーー!
うちなんかカルラス殿下の後ろ盾なんて成らないよ。
私なんて、公爵令嬢や他の侯爵令嬢達に比べれば、淑女令嬢教育もまだまだよぉー。
母クラリスの娘だからと、そんな理由で第一王子の婚約者にするのはどうかと思うよ、王妃様ぁーーー!
食事を終えた私は、沈んだ気持ちで部屋に戻り、落ち込みながらも思い出せる限りのライラとカルラス殿下とのイベントをノートに書き出した。
決して邪魔をしない様に、2人のイベントが上手く進む様に…。
婚約者に決まってしまったのなら、もうしょうがない。
(受けたくないけど、心が嫌だと拒絶してるけど…)
私は、ライラを絶対にイジメない!
浮気するカルラス殿下なんか絶対に好きにならない!
運命の2人を心から祝福します。
婚約解消を望まれたら、喜んで受けましょう!
だからお願い!悪役令嬢あるあるの婚約破棄からの断罪しないでおくれ。
あぁ考えただけで、また憂鬱になって来た。
…明後日、どんな顔してカルラス殿下に会えば良いの?
小説では、浮気を正当化し、私を処刑した男よ。
ああ6歳のか弱き女の子を悩ませないでちょうだい。
まあ中身は、それよりも10も上の16歳なんだけれどね。
あーーーやっぱり嫌だ!婚約の辞退は出来ないの!?
出来ないよなぁー、相手は王族だし、しょうがないと分かっていても、抗いたくなるじゃん!
形だけでも、お伺いとかしてくれるとかあると良いのにね。
いやいや、普通は王家との婚約なんて喜ぶ事だから、辞退をしたいなんて考えないのよ!
私以外は…。
きっと私も前世の事を思い出さなかったら、素直に喜んでいたのだろう。
小説の中のシュリアーナの様に、婚約者になってカルラス殿下をお慕いしていたのよね。
「カルラス殿下と婚約したくなぁーい!」なんて我儘を言ったら、両親を困らせるだけだしなぁー。
やっぱり受け入れるしか無いよね。
頭で分かっていても、心が痛い。
シュリアーナは、婚約が決まった日、何もする気が起きず、一日モンモンとした日を過ごす事になったのであった。
チケット運もないし、運良く当たっても三階席の一番上。
当たって欲しくない学級委員のクジ引きや、委員長のクジ引きにはバンバン当たる。
そんな私は、悪い予感もよく当たってしまう。
「…シュ、シュリ、大変だっ!!第一王子カルラス殿下の婚約者がシュリに決まったそうだ。陛下より、明後日に登城する様にとの仰せだっ!」
家族と今日も朝の始まりの朝食を食べていると、執事長が少し慌てた様に手紙をお父様に持って来て渡した。
こんな早くから手紙なんて、余程急ぎの用なのだろうか?と思いながらも、美味しい朝食に舌鼓をしながら食事を続けていたのだが、お父様の言葉に食べていた物が思わず飛び出てしまいそうだったわ。
(淑女として、いつでも冷静でいないとね。)
家族は降って湧いた婚約話に戸惑ってはいるが、何だか私が選ばれた事には嬉しそう。
「うちのシュリは可愛いのだから、選ばれて当然よねぇ~♪カルラス殿下も見る目があるわねぇ~♪」なんて言ってるけど、私よりも可愛い子は居ましたよ。
私よりもキラキラ☆フリフリ♡ウフフ♪の子達も沢山居ましたよ。
なのに何で私ぃーーーーー!!!
絶対に、王妃様の私情が入ってる気がするのは、気の所為じゃないよね?
やっぱり私とカルラス殿下との婚約は、王妃様絡みだったのかぁーーー!
うちなんかカルラス殿下の後ろ盾なんて成らないよ。
私なんて、公爵令嬢や他の侯爵令嬢達に比べれば、淑女令嬢教育もまだまだよぉー。
母クラリスの娘だからと、そんな理由で第一王子の婚約者にするのはどうかと思うよ、王妃様ぁーーー!
食事を終えた私は、沈んだ気持ちで部屋に戻り、落ち込みながらも思い出せる限りのライラとカルラス殿下とのイベントをノートに書き出した。
決して邪魔をしない様に、2人のイベントが上手く進む様に…。
婚約者に決まってしまったのなら、もうしょうがない。
(受けたくないけど、心が嫌だと拒絶してるけど…)
私は、ライラを絶対にイジメない!
浮気するカルラス殿下なんか絶対に好きにならない!
運命の2人を心から祝福します。
婚約解消を望まれたら、喜んで受けましょう!
だからお願い!悪役令嬢あるあるの婚約破棄からの断罪しないでおくれ。
あぁ考えただけで、また憂鬱になって来た。
…明後日、どんな顔してカルラス殿下に会えば良いの?
小説では、浮気を正当化し、私を処刑した男よ。
ああ6歳のか弱き女の子を悩ませないでちょうだい。
まあ中身は、それよりも10も上の16歳なんだけれどね。
あーーーやっぱり嫌だ!婚約の辞退は出来ないの!?
出来ないよなぁー、相手は王族だし、しょうがないと分かっていても、抗いたくなるじゃん!
形だけでも、お伺いとかしてくれるとかあると良いのにね。
いやいや、普通は王家との婚約なんて喜ぶ事だから、辞退をしたいなんて考えないのよ!
私以外は…。
きっと私も前世の事を思い出さなかったら、素直に喜んでいたのだろう。
小説の中のシュリアーナの様に、婚約者になってカルラス殿下をお慕いしていたのよね。
「カルラス殿下と婚約したくなぁーい!」なんて我儘を言ったら、両親を困らせるだけだしなぁー。
やっぱり受け入れるしか無いよね。
頭で分かっていても、心が痛い。
シュリアーナは、婚約が決まった日、何もする気が起きず、一日モンモンとした日を過ごす事になったのであった。
210
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されないと知った時、私は
yanako
恋愛
私は聞いてしまった。
彼の本心を。
私は小さな、けれど豊かな領地を持つ、男爵家の娘。
父が私の結婚相手を見つけてきた。
隣の領地の次男の彼。
幼馴染というほど親しくは無いけれど、素敵な人だと思っていた。
そう、思っていたのだ。
目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています
月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。
しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。
破滅を回避するために決めたことはただ一つ――
嫌われないように生きること。
原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、
なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、
気づけば全員から溺愛される状況に……?
世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、
無自覚のまま運命と恋を変えていく、
溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。
彼はヒロインを選んだ——けれど最後に“愛した”のは私だった
みゅー
恋愛
前世の記憶を思い出した瞬間、悟った。
この世界では、彼は“ヒロイン”を選ぶ――わたくしではない。
けれど、運命になんて屈しない。
“選ばれなかった令嬢”として終わるくらいなら、強く生きてみせる。
……そう決めたのに。
彼が初めて追いかけてきた——「行かないでくれ!」
涙で結ばれる、運命を越えた恋の物語。
こんな婚約者は貴女にあげる
如月圭
恋愛
アルカは十八才のローゼン伯爵家の長女として、この世に生を受ける。婚約者のステファン様は自分には興味がないらしい。妹のアメリアには、興味があるようだ。双子のはずなのにどうしてこんなに差があるのか、誰か教えて欲しい……。
初めての投稿なので温かい目で見てくださると幸いです。
妹さんが婚約者の私より大切なのですね
はまみ
恋愛
私の婚約者、オリオン子爵令息様は、
妹のフローラ様をとても大切にされているの。
家族と仲の良いオリオン様は、きっととてもお優しいのだわ。
でも彼は、妹君のことばかり…
この頃、ずっとお会いできていないの。
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
悪役令嬢を彼の側から見た話
下菊みこと
恋愛
本来悪役令嬢である彼女を溺愛しまくる彼のお話。
普段穏やかだが敵に回すと面倒くさいエリート男子による、溺愛甘々な御都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる