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新生活ヤンヤン
172.
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ハナが王都から帰ってきた。
お願いしていたインゴットを受け取り、研究所の職員用に所属の証をつくる。
細いブレスレットにし、サイズの自動調整と認識阻害の付与を施す。
ついでに薬草園の通行が出来る様にしておいた。
私とアイザック、ハナにユミンの分も作る。
次に一般用の通行許可証を首から下げるタイプでトップだけ作っていく。
時間制限と無断での薬草持ち出し禁止の防御を付与した。
続いて薬師ギルドのギルマスとサラさんの分を作る。
こちらは研究所の職員と同じものだ。
後は各個人の認証をしたら完成だ。
早速配りに行こうとまずはアイザックのところに行った。
「アイザック、コレ薬草園の入館証を作ったの」
作ったものを一つづつ説明しながら見せていく。
「また、器用に作ったな。今から配りにいくのか?」
「みんなのところに行ってくる」
出掛けにハナにも渡し、ついでにみんなに配りに行く事を伝える。
とりあえずサラさんのところからお邪魔する事にした。
今の時間帯ならまだギルドも人がそんなに多くないはず。
「こんにちは。サラさんいますか」
受付でいつもの様に声をかけると執務室にどうぞと教えてくれた。
「サラさん、こんにちは。ククルです」
「はい、どうぞ」
中に入れてもらい、入館証を渡す。
ついでに一般向けのを作った事を伝えて紐を準備出来たらお知らせすると合わせて説明しておく。
サラさんが一度ゆっくり薬草園を見てみたいとの事でそのまま一緒についてくる事になった。
次に薬師ギルドに向かい、ギルマスに入館証をお渡しする。
自分も細かいところまではみてないのでついてくる事になった。
「研究所は明日でも良いので先に薬草園に向かいます」
ギルマス2人に宣言し、薬草園に向かった。
入口まで到着すると中からひょっこり顔を出している子が見えた。
「ノイズ、こんにちは」
#やっぱりククルだ#
中に一緒に入り、ギルマス達を案内する。
端から全て見るとなるとそこそこ時間がかかるので途中の東屋で私は休憩する事にした。
各々好きにみて回りたかったみたいでバラバラに何処かに行ってしまった。
私は東屋でゴーレムズと戯れながら野菜や果物の栽培について考える。
とりあえず、調合に使用できる物を中心に植えていくつもりなので何が良いか思案するところだ。
ゆっくりした休憩にもそろそろ飽きた頃、2人が揃って戻ってきた。
「見学は満足いきましたか?」
「おう、ありがとうな。コレで全体が把握できた。近々、買取の相談に伺う事にしたいが良いか?」
「いつでもどうぞ」
「私も十分見せてもらいました。ありがとうククルちゃん。必要な時はお願いね」
「了解です。いつでも言ってください」
2人とは薬草園の前で別れて研究所に向かった。
各自の作業部屋を訪ねて順番に入館証を渡していく。
ついでに来月のダンジョンアタックについても説明しておいた。
基本は研究に没頭したい人達だけど新しい素材が見つかるかもとの事でそれなりに好印象で賛成してもらえた。
全員に渡し終わったのでお家にかえる。
もうすぐ夕食の時間なので良い匂いがしている。
そのままリビングでゆっくりする事にした。
翌日は朝から研究所にきている。
薬の改良についての計画書と予算表が提出されたので内容の確認と面談の為だ。
2人とも薬についての研究は初めてでどこから手をつければ良いのかわからないとの事。
私は2人に普段どの様に研究しているかを教えて理解さす、自分達に置き換えたとき、どの様な物が良いのかなどそれらしく説明しておいた。
2人の面談後、古代薬の調合を数本行い、ほどよく疲れたころお家に帰宅した。
次は一般用のトップが下げれる様に紐を作成する事にした。
紐の素材は基本は植物。
トレンドの木を細く切り、柔らかくなる様に加工した。
一つづつ、手作業での作成だったので思ったよりも時間がかかったがおかげて良いものがしあがった。
しばらく平和に過ごしていたら、ユミンが初の馬車で戻ってくる日になった。
「ただいま戻りました」
「あっ、ユミンおかえり。お疲れ様」
漸く帰って来たので、学園の事や王都の事、ワグリアナ邸での事など聞きたいことは山ほどあるのでとりあえずお茶に誘い話を聞かせてもらうことにした。
ユミンとすっかり話し込んでいたら夕食の時間になっていたみたいで慌ててリビングにむかった。
夕食後、話も漸く落ち着いたのでユミンは荷物を片付けに自室に引っ込んだ。
明日は研究所に顔を出す予定。
朝から行こうと心に決めて就寝した。
お願いしていたインゴットを受け取り、研究所の職員用に所属の証をつくる。
細いブレスレットにし、サイズの自動調整と認識阻害の付与を施す。
ついでに薬草園の通行が出来る様にしておいた。
私とアイザック、ハナにユミンの分も作る。
次に一般用の通行許可証を首から下げるタイプでトップだけ作っていく。
時間制限と無断での薬草持ち出し禁止の防御を付与した。
続いて薬師ギルドのギルマスとサラさんの分を作る。
こちらは研究所の職員と同じものだ。
後は各個人の認証をしたら完成だ。
早速配りに行こうとまずはアイザックのところに行った。
「アイザック、コレ薬草園の入館証を作ったの」
作ったものを一つづつ説明しながら見せていく。
「また、器用に作ったな。今から配りにいくのか?」
「みんなのところに行ってくる」
出掛けにハナにも渡し、ついでにみんなに配りに行く事を伝える。
とりあえずサラさんのところからお邪魔する事にした。
今の時間帯ならまだギルドも人がそんなに多くないはず。
「こんにちは。サラさんいますか」
受付でいつもの様に声をかけると執務室にどうぞと教えてくれた。
「サラさん、こんにちは。ククルです」
「はい、どうぞ」
中に入れてもらい、入館証を渡す。
ついでに一般向けのを作った事を伝えて紐を準備出来たらお知らせすると合わせて説明しておく。
サラさんが一度ゆっくり薬草園を見てみたいとの事でそのまま一緒についてくる事になった。
次に薬師ギルドに向かい、ギルマスに入館証をお渡しする。
自分も細かいところまではみてないのでついてくる事になった。
「研究所は明日でも良いので先に薬草園に向かいます」
ギルマス2人に宣言し、薬草園に向かった。
入口まで到着すると中からひょっこり顔を出している子が見えた。
「ノイズ、こんにちは」
#やっぱりククルだ#
中に一緒に入り、ギルマス達を案内する。
端から全て見るとなるとそこそこ時間がかかるので途中の東屋で私は休憩する事にした。
各々好きにみて回りたかったみたいでバラバラに何処かに行ってしまった。
私は東屋でゴーレムズと戯れながら野菜や果物の栽培について考える。
とりあえず、調合に使用できる物を中心に植えていくつもりなので何が良いか思案するところだ。
ゆっくりした休憩にもそろそろ飽きた頃、2人が揃って戻ってきた。
「見学は満足いきましたか?」
「おう、ありがとうな。コレで全体が把握できた。近々、買取の相談に伺う事にしたいが良いか?」
「いつでもどうぞ」
「私も十分見せてもらいました。ありがとうククルちゃん。必要な時はお願いね」
「了解です。いつでも言ってください」
2人とは薬草園の前で別れて研究所に向かった。
各自の作業部屋を訪ねて順番に入館証を渡していく。
ついでに来月のダンジョンアタックについても説明しておいた。
基本は研究に没頭したい人達だけど新しい素材が見つかるかもとの事でそれなりに好印象で賛成してもらえた。
全員に渡し終わったのでお家にかえる。
もうすぐ夕食の時間なので良い匂いがしている。
そのままリビングでゆっくりする事にした。
翌日は朝から研究所にきている。
薬の改良についての計画書と予算表が提出されたので内容の確認と面談の為だ。
2人とも薬についての研究は初めてでどこから手をつければ良いのかわからないとの事。
私は2人に普段どの様に研究しているかを教えて理解さす、自分達に置き換えたとき、どの様な物が良いのかなどそれらしく説明しておいた。
2人の面談後、古代薬の調合を数本行い、ほどよく疲れたころお家に帰宅した。
次は一般用のトップが下げれる様に紐を作成する事にした。
紐の素材は基本は植物。
トレンドの木を細く切り、柔らかくなる様に加工した。
一つづつ、手作業での作成だったので思ったよりも時間がかかったがおかげて良いものがしあがった。
しばらく平和に過ごしていたら、ユミンが初の馬車で戻ってくる日になった。
「ただいま戻りました」
「あっ、ユミンおかえり。お疲れ様」
漸く帰って来たので、学園の事や王都の事、ワグリアナ邸での事など聞きたいことは山ほどあるのでとりあえずお茶に誘い話を聞かせてもらうことにした。
ユミンとすっかり話し込んでいたら夕食の時間になっていたみたいで慌ててリビングにむかった。
夕食後、話も漸く落ち着いたのでユミンは荷物を片付けに自室に引っ込んだ。
明日は研究所に顔を出す予定。
朝から行こうと心に決めて就寝した。
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