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最終章 ~彼らの終着点~

第五百九十九話 次の日…寝過ぎた

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~次の日~

朝、窓の光と共に目を覚ます
ベットの中にはミュウ、シルフィ、アリア、エルの全員がおり、裸ではなく可愛らしいパジャマを着ながらぐっすりと眠っている

「…ん、もう朝…か…ん?朝?」

エイト達が眠りについたのは風呂に入ってからで、時間帯的に大体午前8時頃だ、だけど今は午前6時くらいの明るさだ

(体内時計が狂っているな、日本みたいにスマホがないのが不便だ)

日本だったら日付と時間を確認すればどれくらいの時間寝たのかが分かるが、この世界だと時計という概念はあるが日付は自分たちでやらないといけないのでわからない

「身体の倦怠感けんたいかんを考えると丸一日寝てたみたいだな」

流石に2日間はないだろう、そうなれば今度は空腹が襲ってくるはずだ、その感覚がまだ鈍い

「…風呂でも入るか…んの前にトイレ」

みんなはまだ寝ているのでそっと外に出る、トイレは中世ヨーロッパ風なので一応あるが、「風」である、しっかりと「下水道処理」はある

本当に中世ヨーロッパの感じになれば恐ろしい事になる、その点は異世界ファンタジーの中世ヨーロッパ風はありがたい

(糞尿塗れのヒロインとか絶対やだわ)

丸一日寝ていたせいか日本の事を思い出す、異世界ファンタジー小説の中世ヨーロッパ風はまさに「風」、何度でも言うが「風」で良かった

そんな事を思いつつ、風呂に入る
これも日本式があって良かった

(まぁ実際は風呂はあったみたいだけど)

しかし桶に水を溜めて身体を拭く
サウナの様にして汚れを拭く
日本の銭湯に近い感じの風呂屋(混浴)

など様々あるが、ミュウの家は頭や身体を洗い風呂に入る、今風の感じだ(広い感じの)

臭いや汚れを取るだけでなく、疲労回復やリラックスを求めて入れるのでとてもありがたい

「ふぅ…ああ、温まるぅ…」

「本当にそうねぇ…」

「なぁ…ってふぁ!?」

身体を伸ばしてゆっくりしているとミュウが隣にいた

「何?どうしたの?」

「お前いつからいた?」

「エイトが頭洗っている時」

目を瞑っている時に入って来たらしい、それでも足音や気配を感じるはずだが、感じなかった…忍者か?

「それにしても酷いよエイト、私達を起こさないなんて」

「あんなに気持ち良さそうに寝てたら起こしにくいよ…お前達もいたんだな」

「はい」

「兄様とお風呂、やっぱり良いですね♪」

「尻尾をモフモフさせるにはこれが1番じゃ」

ミュウと話していたらシルフィ達も既に湯船に浸かっていた、本当にもう、瞬間移動でも出来るのかな?そう思ってしまう

「それにしても私達随分と寝てましたね」

「どのくらい寝てたか分かる?」

「そうですねぇ…多分1日くらいだと思いますよ?」

「なんでそう言えるの?」

シルフィのその自信?に疑問を持つ、ミュウ自身もどのくらい寝たかよくわからないからだ

「感です」

「そ、なら良いわ」

「え?良いの?」

「ええ、それに後で外に出て日付を確認すれば良いんだから」

ミュウの言葉にエイトは「そっか」と頷く、それにそんなくだらない事で長話する意味もない

「それにしてもよく寝てましたねぇあたし達」

「うむ、身体がだるいのじゃ」

肩や腕を動かすと「ポキポキ」と音が聞こえる、身体が固まっているのだ、後でストレッチしてほぐしておこう

「それじゃあシルフィ、上がったら朝食お願いね?」

「かしこまりました、その後はどうされますか?」

「国王様からの授与式はまだだし、家族との顔合わせも一昨日(?)の時点で終わってるから、今日はゆっくり過ごすわ」

「兄様とイチャイチャしないんですか?」

寝る前はみんな夜戦(意味深)する気マンマンだったがそんな感じも見られない

「お腹も空いたし、たまにはこう言う日もありでしょ?」

「それもそうですね」

「主様はどうするのじゃ?」

「エルの尻尾をもふもふする」

「ブレないの主様は!?」

——————————————————————
~数時間後~

「どうやら丸一日寝てた様です」

「ありがとうシルフィ」

「本当に1日寝てたんですね」

「疲れてたんだろ、みんな」

「…主様は今日一日ずっとワシの尻尾でもふもふしとるな…飽きぬのか?」

「黙れ」真剣

「理不尽なのじゃ!!??」
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