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最終章 ~彼らの終着点~

第六百話 叙爵式の手紙

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~数日後~

祝賀会を開催してから数日が経過した、その間エイト達は自主トレーニングとギルドの依頼クエストをこなしながら日々の生活を謳歌していた

そんなある日、1通の手紙が届く

「エイトさん、お手紙です」

「手紙?」

「宛先は誰なの?」

「カルデア王国国王からですね」

朝のランニング20kmと腕立て、腹筋、スクワットを1000回日課でやり、一休みしている時にシルフィがやって来て手紙を渡して来た

ちなみに朝のランニングメニューは約3年と半年前の時は10kmが限界だったが、今ではその2倍は走れる様になった

他のトレーニングは「必要最低限」のトレーニングであり、2~3日に1回行っている

毎日ではないのか?と言われると思うが、補強と言うのは毎日やるべきではない

筋トレは、筋肉に負荷をかけて鍛えるトレーニングで、同じ部位を毎日鍛えてしまうと、筋肉に負担をかけすぎてしまい、なかなか育たたないそのため、体を休ませて、筋肉をさらに成長させる超回復を待った方が良い、どうしても毎日やりたいという時は、休息日を取りながら部位ごとに筋トレするのがおすすめだ

「国王様から?」

「なんだろうね?」

…筋トレの話をしてしまったが、今は手紙の事に触れていこう、どうやら国王はエイト宛に何か書いた様だ

「あれじゃないですか?エイトさんの爵位の件」

「「ああ、そっか」」

その言葉に納得する、そう言えばエイトはまだ貴族の爵位を貰っていない、叙爵式じょしゃくしきみたいなのがあるのだろうか?

「取り敢えず、手紙の内容をご確認ください」

「そうだな、あれこれ予想するよりもそっちの方がいいからな」

手紙開けて中身を読む、すると予想通り叙爵する為にもう一回王城に来い、と言う内容が書かれていた

「なんて書いてあったの?」

「爵位やるから王城に来い、だって」

「やっぱりそうなんですね」

あの時にいたのは兵士とメイド達だけだ、祝賀会の時は他の貴族もいたが、あれば言わば戦勝会、エイトの件とは別の事だ
(まとめてやれば良いのにとは思ったが、そうもいかないらしい)

「それで、エイトはどうするの?行くの?」

「当たり前じゃん、ミュウと結婚するには社会が必要なんだから」

「私と結婚するならそんなの要りませんよ?」

「黙れクソメイド」

「嫌です胸平ら」

「「あ?」」

戦いが終わって(比較的)平和になってからミュウとシルフィの言い争いがまた起こる様になった、あの時はそんな事を言っていられる状況ではなかった為仕方なかったが、それでも少し懐かしさと恐怖を感じる

「喧嘩はよせ2人とも、そもそもシルフィとも結婚するんだから関係ないだろう」

「私が正妻になりたかっただけです、エイトさんと結ばれるのなら他はどうでも良いです」

「言ってる事矛盾してない?」

「実際は結婚出来れば良いと思ってたんです!」

シルフィはエイトに抱きつく、ちなみに2人ともトレーニング終わりなので少し汗臭い、異性の特に好きな人の濃い匂いが鼻腔に入り少し興奮する

「別にミュウ様と結婚するなとは言いませんよ、私も含めて3人でそう言うこともしましたし…」

「まぁ…ハーレムプレイとして私達も…その…ねぇ」

「俺は百合も良かったです…ってなんでこう言う話になるんだよ」

少し話がズレたが要はミュウを煽る為の(半分)冗談と言う事だろう、この光景も何回も見たから(最初っから)なんとなくわかる

「まぁ、そう言うのは今夜時間あったらな、先ずは行く準備だ、シルフィ、服はあるか?」

「なくても良いのでは?そもそもエイトさんは平民、爵位を貰った時についでにお願いすれば良いのでは?」

「そうね、私は隣国の貴族だから服も多少なりとも違うからね」

と言う事で、服装は(シルフィが滅茶苦茶綺麗にした)いつもの服で向かう事にした
無礼かもしれないがないものはないので、仕方ない

——————————————————————
「所でシルフィ、アリアとエルは?」

「アリアさんとエルちゃんは…」

「「……………」」

「あそこで力尽きてます」

「流石に20kmを毎日は無理だったのね(汗)」
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