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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百七十二話 VS.ゲルザー エイトside

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「俺の成長を見てもらおうか?」

「来いよ、英雄エイト

その言葉と同時に紅き爆炎が広がる、エイトの炎とゲルザーの炎が混じり合い、激しい斬撃…衝撃?剣技?

兎に角、己の全てをさらけ出し、剣の音とそれに伴う衝撃音のみが響き渡る。

(やっぱり強い…あの時よりも強くなったのに…届かないっ!)

(この少年…いや英雄、この短期間でここまで成長したか…面白い!!!)

ゲルザーは悪人だ、人の命を奪い、それを使って暗黒神エルガウルを蘇らせようとしている、

だが、強き者には敬意を払い、強敵と巡り会えた時は感謝をし、己の道を突き進んでいる。

だからこそエイトは思う、"こんな出会いはしたくなかったと"

エイトを初めて追い詰め、倒す目標となった男、ルクスの様に味方であったならば、良きライバルとなっていただろう。

「(…けど)なぁ」

「あ?」

エイトは一瞬も油断せずに、一撃一撃に全集中して、ゲルザーに攻撃をする、

その中でエイトは尋ねる。

「何故お前はDDダークデビルに入った?お前程の男が何故こんな事をする」

「なんだ?お説教か?随分と余裕だなっ!!!」

ゲルザーは鎌に魔力を込めてエイトの首を狙う、「エビルクラッシュ」エイトに使った技だ。

「クッ…違うな…お前は他の奴らと違うと感じた…それだけだ!」

エイトはそれを剣で防ぎ、そこから爆発が起こる、「爆裂斬」をエイトは使ったのだろう、ゲルザーは鎌と共に吹き飛ばされる。

「お前は罪の無い人々を殺した…けど、何故正々堂々と戦う!」

「簡単だ…サガ様が望む世界を俺は見たいからだ!」

エイトは追撃するが、ゲルザーも反撃に出てまた鍔迫り合いつばぜりあいが起こる。

「サガ…それが貴様らのリーダーか!」

「そうさ!貴族社会と言う人間を人間と思わない、そんな世界にした女神アダマスを殺し、真の平等な世界を創る!それが我々の目的だ!!!」

「そんな事信用出来るか!人の命をなんとも思わない貴様らの言葉なんて意味がない!!!」

エイトの言う通りだ、ゲルザーはともかく
「イヴァン」、ザークとミアが戦った相手は仲間を事を道具としか思っていなかった、

そんな奴らの言葉なんて信用出来ない。

「必要な犠牲もあるんだ…不必要な犠牲を無くす為にな!」

「その不必要な犠牲を貴様らは作ったんだろ!」

勇者カイトと幹部シカバネ戦の時の話だ、町が焼け野原となり、多くの人が死んだ、そんな中、カイトは人を殺す事に、罪の無い人たちを殺す事に快楽を覚え、

シカバネも容赦なく襲ってきた、そんな奴らがかがける言葉を信じれるわけがない。

「じゃあ貴様はなんの犠牲もなく世界を救えるとでも!!!!」

「へっ!無理だね!人間はそう優しくない!!」

エイトはゲルザーの猛攻を躱しながら、本当の事を言う。

ミュウの父親、彼はまさにDDダークデビルが滅ぼしたいと願う貴族の象徴だろう。

娘を使い勝手の良い道具とし、平気で妻を裏切り、最後には利用されて殺される、哀れな男だったが、それまでの行いは良くも悪くも貴族だった、

もちろんミュウの様に平民であるエイトに分け隔てなく接する者達もいる、

ミュウの母の様に、母のメイド、メイルの様に平民であるエイトを人として同じ人間として話してくれる人もいる。

だからこそ、エイトは思う

「人間は自分勝手な生き物だ、安心の為に平気で人を殺し、物を奪い、世界を滅ぼそうとする…だからこそ俺は止める、アンタの事もな!」

「成る程…長々と訳の分からない事を言っていたが、要は…"自分が安心したいから俺を寝返らせようとした"と言う事か…」

「ああ、こうしてお前を殺そうと攻撃の手はやめないが、お前の様な奴を改心させられたら…と、思っていた」

「ハッ無理だね、俺はお前とは違う、アイツらと違う、俺は…この腐った世界を変える、その為にここにいるんだ!!!」
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うご○モのデータが消えて、本当に鬱になった…(-_-;)



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