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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百三十二話 ここにいる理由

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シルフィ「おお!」

シルフィは早速購入したばかりの剣を見る
型から見るとシルフィが最初に持っていた剣とそんな大差はないが、その質や性能は桁違いだ

アマギ「気に入ってくれてよかったよ」

シルフィ「はい!とても良いですよ!これは!」

やはり剣姫のせいなのか、それとも元からなのかはわからないが、これ程までに喜ぶシルフィは久しぶりに見た

エイト「所でアマギさん」

アマギ「何?」

エイト「ずっと気になっていたんですが、どうして(言い方は悪いが)こんな村にいるんですか?」

確かにそうだ、魔法使いはこの村では迫害される、現にこの店にはエイト達以外はいないし、立地も悪い

なのに何故ここにいるのだろうか?
そう質問するとアマギはクスクスと笑い
その質問に答える

アマギ「私の弟子がどんな環境で育ったのか見てみたかったのさ」

アリアン「弟子?…ああ、義理の弟の」

アマギ「そう、彼は幼少期から迫害されていたって聞いてたから、そんな酷い村がどんな村か見てみたくてね」

追加で「今は村の人ととも良好な関係らしいけど」と言う

エイト「そうなんですね」

ミュウ(嘘だとしても、本当だとしても、内容はあまり良いものではないわね)

エイトとミュウは迫害こそされていないが、カイトと言う悪魔に付け狙われている、それをなんとかするために旅をしている(理由の一つ)

アマギ「それで、見てるだけだとつまらないから、試作で作った剣を売って少しは生活費の足しにしたくて開いたの」

アリアン (ちゃんと考えているんだな)

アマギ「失礼よ?」

心の中で考えた事をツッコまれてアリアンは少したじろぐ、がすぐにいつもの調子に戻る

アマギ「ま、そろそろ店を畳んで王都に戻るけどね」

エイト「戻るんですか?」

その質問にうん、と答えて続けて言う

アマギ「この村がどんな村かもう分かったし、近頃DDダークデビルとか言う人達も私が住んでいる王都周辺にも出没し始めたらしいからね」

エイト「…DDダークデビル

その言葉を聞いて胸が痛む、正確には斬られたところが痛むのだ、ゲルザーとか言う幹部は相当強かった、次にあった時に勝てる自信はない

アマギ「と言う訳だから、気が向いたら王都オワイコットに来てね、弟子達にも会わせてあげるよ」

シルフィ「わかりました、ありがとうございます」

本当にいるのなら是非会ってみたいものだ、ここからだと
馬車で1日~2日間かかる
歩きなら4日から5日はかかるだろう

アマギ「それじゃあ、またね」

そう言うとアマギは魔法陣を作り出し、剣やその他アイテムも同様の魔法陣が現れる
そして指で「パチン」と鳴らすと一瞬のうちに消えて行った

アリアン「転移魔法…あんな高等魔法を一瞬でしかもあんなにも」

エイト「あんな剣を沢山作る人だ、もう規格外の強さを誇っているのは確かだよ」

雰囲気でもわかる事だったが、彼女はエイト達以上の力を持っていた

シルフィ「まさか…?」

ミュウ「いや、それはないわ、もし賢者なら今頃あの屑の所にいる筈だもん」

それはそうだ、女神アダマスがこんな凄い人を手放す訳がない、何もないと言う事は彼女は賢者ではないのだろう

エイト「王都オワイコット…そこなら剣聖、聖女、賢者が現れない理由がわかるかもしれないな」

店に行き、剣を物色している間に聞いたが、結局誰もわからなかった
そうなると誰も知らないかもしれないが、一応アマギにも…

エイト「そう言えば彼女に聞くの忘れてた」

アリアン「……あ」

シルフィ「まぁ厄災が現れたとされる所の道のりにオワイコットはありますから」

ミュウ「ついでに寄って聞いてみよう?」

エイトは「そうだな」と次の行き先を決めて
一旦宿に戻った、一先ず今日はここで泊まり明日から王都オワイコットを目指していこうと決めた

——————————————————————
「1年ぶりに帰って来たけど、なんか嫌な予感がするな」

「うん……なん…か…変……」

「師匠も帰って来てるって聞いてるし、とりま聞いてみるか」


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