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第六章 始動編

第百七十四話 呼ばれた理由

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エイト「久しぶりに会ったのにその言い方は失礼じゃないか?」

アイ「貴方の様な塵と会う事そのものが汚点なのよ」

メグミ「血の繋がっていない兄妹だからまだいいけど、血が繋がっていたら自殺してたわ」

サユリ「幼馴染みと言うだけでも気持ち悪いわ、死ねよ」

カイトの…いや、女神アダマスの力と言うべきだろうか、女神アマスから教えてもらった好感度アップは、予想を遥かに超える程効いているのだろう

ミュウ「私のエイトになんて事を言ってんのかしらあの雌豚達…?エイトが殺しちゃ駄目って言うから我慢してるのに、腕を引き裂いて、内臓を抉り取って、目玉をくり抜いて、死ぬ事すら苦痛になる程の地獄を与えたい」

シルフィ「ここを血の海に変えてもいいかしら?」

エイトに抱きつきながら、悍ましい事を平気で言っているミュウとシルフィ、その姿に学園長もドン引きする

学園長(ここで乱闘騒ぎになっては困るんだが…)

アリアン(国王陛下…止める事を諦めてるよ)

豚に真珠、馬の耳に念仏、猫に小判
つまりエイト以外が一回仲介に入って頭を少し良くしないと止まらないのだ

エイト「ハァ…お前達…あれを見ろよ」

カイト「はあ?あれ?…あ」

エイトに集中し過ぎてしまって、存在を忘れていたが、ここは国王がいる謁見の間、今やっている事全てが命に関わるのだ

国王「…今回は目を瞑ろう」

エイト「ありがとうございます」

カイト「…ちっ」

嫌々カイトは国王の前で跪く、それを見てメグミ達も跪く

学園長「ほら、お前達も」

ミュウ「…わかりました」

そう言うとエイトとアリアンは普通に戻るが、ミュウとシルフィは悍ましい程の憎しみの目を向けてエイトの所に行く

国王「やっと揃ったな」

学園長「は、大変申し訳ございません」

主な原因はカイト達だが、彼らが謝る事は絶対にないので代わりに謝る

カイト「んで?僕達に一体なんの様なんです?」

エイト(…今ここで文句を言うのはやめておこう)

言った所で先程の様な事が永遠に続くので、話を進める為に黙っておく

国王もその事を理解しているのか、呆れた溜め息を吐きながら答える

国王「先程、フローラ達に話したが、厄災が蘇った、それの討伐を君にしてもらいたくてな」

アイ「…達?」

サユリ「私達だけではないのですか?」

国王は指を指してカイトとエイト、両方を指名していた、つまりこの2つのチームで討伐してほしいと言う事だ

国王「本来であれば、勇者であるカイトに頼みたい所だが、そうはいかなくなったのでな」

メグミ「…どう言う事ですか?」

国王「理由は2つ、1つは

揃っていないとはどう言う事だろうか?
そう思ったエイト達だが、学園長とエイト、シルフィ、アリアンは気づく

エイト「…まだ1

国王「そうだ、本来であれば勇者を筆頭に剣聖、聖女、賢者の3人がいなければならない」

「しかし、我々がいくら探しても現れたと言う情報すらなく、今現在勇者しかいないのです」

国王「故にこそ、英雄、魔王と言う勇者達に匹敵する職業を持つ君達を呼んだのだ」

確かに勇者、剣聖、聖女、賢者が揃っていない今、いるかもわからない3人を待つよりも
それに匹敵、もしくは同等、以上の力を持つ英雄と魔王の職業を持つ者に頼む方が得策である

学園長「しかし、それだけではないのですよね?」

国王「ああ」

国王は2つと言った、つまりもう1つ、理由があるのだ

エイト「その理由とは、なんですか?」

国王「簡単な理由だよ、君達の方がからだ」

ミュウ「…え?」

どう言う事だ?と不思議に思うシルフィ達を他所に、国王は淡々と説明する

国王「エイトとカイト、君達の戦いは知っている、その上で頼んだのだ」

——————————————————————
頭を使うと、疲れる
(頭の悪さがわかってしまう!?)
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