幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編

第百三十八話 娘の逆鱗

ミュウ父「直るのにどのくらいかかる？」

執事長「そうですね、1週間もあれば元通りになるでしょう」

ミュウの父と執事長はミュウによって壊された建物の修理をメイドや執事達に命令してやらせていた

ミュウ父「…しかし、意味がわからない」

執事長「何がですか？」

ミュウ父「我が娘、ミュウの事だ」

彼女の為に相応しい人間と結婚させようとしていただけなのに、親の心子知らずとはこの事を言うのだろう

ミュウ父「全く、あの平民の男のせいで、おかしくなってしまった様だな」

執事長「やはり学園を転校させたのは間違いでしたな」

ミュウ父「うむ、カイトと言う素晴らしい男と一緒に行きたいと思ったから許したが、やはり甘さは不要だな」

そんな事を言い続けて、その場から離れようとした時、後ろからコツコツと言う足音が聞こえたので振り向く

ミュウ「お父様」

ミュウ父「ミュウよ丁度良いお前に伝えたい事がある」

ミュウ「なんでしょうか？」

エイト(嫌な予感がするな…)

ミュウ父「お前はカルデア学園を辞めて、またこの国の学園に行きなさい」

ミュウ「…え？」

どう言う事だ？と言う考えがシルフィ達の頭の中を駆け巡り、続けて

ミュウ父「お前達はそこの平民のせいで頭がおかしくなっている、婚約者のカイトには悪いが転校させてもらう」

シルフィ「どう言う事ですか？何故私達が転校しないといけないのですか？」

ミュウ父「何度も言わせるな、そこの平民のせいで、お前達は私に歯向かい、婚約者を裏切り、私に牙を向けた、私は君達をそのように育てた覚えはない、つまり、私の元を離れたせいで、コイツみたいな毒にやられておかしくなってしまったのだ」

そう言ってエイトに近づき、突き飛ばす

ミュウ「エイト！？」

ミュウ父「だからこいつと2度と関わらない様にして、元に戻す必要がある」

アリアン「訳がわからない、理不尽過ぎるだろ」

ミュウ父「理不尽？君のご家族にも報告済みだが？」

アリアン「え？」

ミュウ父「娘共々、再教育が必要な程落ちぶれてしまったから連れ戻すと手紙を送った、後は了承の手紙が来るのを待つだけだ」

そこまでやっていたのか？と不思議に思うが、それ以上に怒りが込み上げてくる

ミュウ「…ふざけないで」

ミュウ父「…は？」

ミュウ「ふざけないでって言ってるの…」

ミュウ父「…やはりそいつのせいで私に対してその様な事を言えるようになってしまったのだな」

エイト(…どう言っても都合のいい様に解釈する…カイトと同じ…か)

エイトはこの後どう説明してもこの男はカイトと同様自分の都合のいいように解釈して
自分達を引き剥がそうとするだろうと半ば諦めていた

ミュウ「…私の想いはどうするの？」

ミュウ父「思い？そんなものはどうでもいい」

ミュウ「…………」

ミュウ父「お前が私に反抗した時に気づいたのだ、私の教育が甘かったと、そこの平民の言葉など どうせ嘘に決まっておる、なら再教育してお前達を立派な貴族に戻さなくてはならない」

シルフィ「…………」

ミュウ「…………」

エイト「お…おい…ミュウ？」

執事長「様をつけぬか！！この平民風情が！！！」

エイト「ガフッ！？」

いつもの癖で呼び捨てにしてしまう
執事長に思いっきり腹を蹴られる
腹から曲がり地面に頭がつく

そしてそこからミュウの父に足で踏み潰される

ミュウ父「そうそう、お前の様なミュウにたかるハエなんぞこうやって私の靴の裏を磨く道具の方がお似合いだよ笑」

エイト(抵抗したい…けどミュウと結婚する為には…)

ここで暴れる事は簡単だ、しかしそうなれば2度とミュウ達と会える事はない
だから今は耐えるしかないのだ

しかないのだが…

ミュウ「…………」

ミュウ父「ごふ！？」

ミュウは父親を思いっきり殴り突き飛ばすミュウの体はワナワナと震えており、完全に怒っているのがわかる

ミュウ「…もう我慢の限界、もう…無理」

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鼻かみすぎて耳が痛い(⌒-⌒; )