ヒロイン闇の売買エコパック クールビューティーワンダーシャイン

ヒロイン小説研究所

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 液状の鉛は即効性があって固まり、クールビューティーワンダーシャインがまるで鉛のスカートを穿いているようだ。

「はっはは~、お似合いのスカートだよ、メタリックブルーのブルマお姉さん♪~」

「んんっ、褒めてくれてありがとう! でも、後でその口に雑巾を入れて懲らしめてあげる!」

「ふ~ん、十トン以上もある重いスカート穿いて跳べるのかな、ははっ、メタリックブルーのブルマおねぇ~さん♪~」

 年下の男の子に揶揄われても、その挑発にのらないようにしていたが、二回目なので、きつい口調で威圧した。

「ぼうやっ!、クールビューティーワンダーシャインへの、その言葉、後で後悔させてあげる! その前に、ドローンを破壊よ!」

 
  クールビューティーワンダーシャインは体を揺すっても動かないので、一方向だけに力を入れて、床から離そうと考えた。
「こ、こんな物なんか・・・、ぅうっ、ぅうううっ・・・」

「ははっ~、頑張っても固まっているから無理っ、無理だね」
 クールビューティーワンダーシャインは、四方の床から鉛を離すことに成功した。後は、この重い鉛を付けたまま、ジャンプするだけだ。
「ぼうやっ、ワンダーシャインに、不可能はないのよ! はぁああああああああっ!」

 ミシッ ミシミシッ ミシミシミシッ 

「そ、そんな力が・・・」
 少年は、クールビューティーワンダーシャインの体が浮いてきていることに驚愕の表情で見つめた。

「ぇえええ~~~~~~ぃいいい!」

 鉛の底辺が剥がれ、クールビューティーワンダーシャインは、腰まである固まった鉛を付けたまま、ドローンに向けてジャンプした。

  スーパーパワーでクールビューティーワンダーシャインは、足の膝にある鉛が空気に触れてない柔らかい部分で、さらに膝を曲げ、ついに鉛全体を床から離した。そして、赤いロングブーツの力で床を蹴り上げて鉛の塊を付けたままジャンプしたのだ。

「ぉおおおっ、すげぇえええ~」

 見ていた者が信じられない光景に驚きの大声をあげた。だが、少年は落ち着いている。

「ふんっ、さすが、正義のヒロイン、女神とまで言われたクールビューティーワンダーシャインだ、褒めてあげるよ、でも、ジャンプしても重力でいつか落ちる、ドローンは、僕が、さらに、高く上げるから破壊するのはやっぱり無理だね!」

 クールビューティーワンダーシャインがジャンプしてドローンを捕まえようとした瞬間にドローンが上がった。高くまで上がらずに数センチの所で停めたのは、クールビューティーワンダーシャインを悔しがらせるためだ。

「あと、数センチで捕まえられる所まで近づかせ、急にドローンを上昇させるなんて、なんて卑怯な・・・」

 少年はニヤッと笑い、研究員の誰もが、クールビューティーワンダーシャインの失敗を確信した時に、驚きの光景を見た。

 クールビューティーワンダーシャインは、体が空中で止まってしまったので、そのまま、くるっと逆さに一回転し、鉛をドローンにぶつけたのだ。

 バ~ン バババ~ンッ  シュゥウ・・・・・

 ドローンは鉛のスカートとともに爆発し、鉛のとれたクールビューティーワンダーシャインは手を前に広げ、ムササビのかっこうで降下し、床近くで三回転をしてスピードをおとし、床に手を広げて着地した。

 下を向いて着地したクールビューティーワンダーシャインの顔が上がる。

「私に不可能はない!」

「さすが、ヒロインと言いたいところだけでさ、無理しなくても良かったのに、メタリックブルーのブルマお姉さん♪~あれは、ジャンプ力を確かめたいだけだったんだから」
 
「次に、私に何かをしようとしたら、あなたを潰す!」
  クールビューティーワンダーシャインは、右手で拳を作り、左手の手の平に当てる。

「えっ、・・・、いたっ・・」
 リーダー格の少年は、近寄ってくるクールビューティーワンダーシャインに怯え、腰をぬかした。クールビューティーワンダーシャインが本気になれば少年はただでは済まないだろう、いや、クールなヒロイン、命の危険さえある。

「許して、クールビューティーワンダーシャイン、調子にのって、ご、ごめんなさい、今度こそ、違法薬物製造関係の文書を全部、渡します!」
 土下座して謝っている少年の姿を見て、本心から改心したと思い、少年の前で止まった。

「さあ、早く持ってきなさい!」
「はぁ~はいでも、、隣の部屋です、どうぞ・・・」
 クールビューティーワンダーシャインは少年と隣の部屋に入った。そして、少年は壁に走り出す。

「はっはは~、ヒロインって力は強いけど、頭は悪いんだね」
 不気味な少年の笑いと挑発だ。

 クールビューティーワンダーシャインは、両手を腰に当てて少年に念をおす。
「今度、おかしなことをしたら本当に潰す!」
 
「潰されるのは、・・・、あんたさ、スーパーヒロインさん、クールビューティーワンダーシャインちゃんだよ、ククククッ」

 少年は、壁の隠し扉を開けてスイッチを押した。
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