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自分の存在価値
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浜の方に行くと
小さな船があった。
あれに乗ったらもう
この島からはお別れ。
何かを察したモゲマルが
たくさんおれの後ろに
付いてきた。
何匹かは足回りに
まとわりついてきて
それは、まるで
帰ることを止めようと
しているかのようで。
おれはそれを見て
ちょっと寂しい気持ちに
なってしまった。
「この島に…
また来ることは
出来ますか…?」
おれはサエさんに
尋ねた。
モゲマルに囲まれた
おれを見て
サエさんは笑った。
「あなたが、私にとって
『価値のある人』に
なれたら…
連れてきてあげてもいいわ」
サエさんにとっての
『価値がある』人。
それがどんな存在か
おれにはまだ
わからないけど
おれは、また
モゲマルに会いたい。
小さな船があった。
あれに乗ったらもう
この島からはお別れ。
何かを察したモゲマルが
たくさんおれの後ろに
付いてきた。
何匹かは足回りに
まとわりついてきて
それは、まるで
帰ることを止めようと
しているかのようで。
おれはそれを見て
ちょっと寂しい気持ちに
なってしまった。
「この島に…
また来ることは
出来ますか…?」
おれはサエさんに
尋ねた。
モゲマルに囲まれた
おれを見て
サエさんは笑った。
「あなたが、私にとって
『価値のある人』に
なれたら…
連れてきてあげてもいいわ」
サエさんにとっての
『価値がある』人。
それがどんな存在か
おれにはまだ
わからないけど
おれは、また
モゲマルに会いたい。
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