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リースさんのおうち
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リースさんにだっこされた状態でしばらく歩いていると、一軒家が見えてきた。
「あれが俺の家だ」
リースさんのおうちは大きすぎず小さすぎず、でも一人で住むには少し広いかなという感じだ。
リースさんが鍵を開けておうちに入ると、木造建築の優しい雰囲気だった。テーブルやソファーなどの家具も色が統一されており一目みて僕は落ち着くいいおうちだと思った。
「素敵なおうちですね。こんないいおうちに僕、本当に住まわせてもらっていいんですか?」
「あぁ、もちろんだ。家の中にあるものは好きに使ってくれてかまわない。二階に空き部屋があるからそこをマオの部屋にしようと思っているんだが、さすがに急だったからな。部屋の掃除もできてねぇから今日は俺の部屋で寝てくれるか?」
「僕はそこのソファーで大丈夫ですよ。ソファーすごく大きいし僕なら余裕で寝れると思います。」
さすがにリースさんと一緒の部屋で寝るのは迷惑になるんじゃないかと思って、そう言ったけど
「だめだ!今日は疲れているだろうし怪我もしているんだ。そんなマオをソファーで寝かせるわけないだろう。」
とリースさんが少し怒った顔で言ってきた。
「あっ、えっえーと、それじゃあお言葉に甘えて一緒の部屋で休ませてもらっていいですか?」
あまりの剣幕で言われたからとっさにそう返事してしまった。するとリースさんは僕の返事に満足したように頷き、ぼくをそっとソファーに下ろした。
「風呂の準備をしてくるから少しまっていてくれ」
そういってリースさんは風呂場に向かった。
その間に僕は今日のことを頭の中で整理することにした。突然異世界に来てしまった理由はわからないけど、帰る方法が見つかるまで、とりあえずどこかで働いてお金を稼がないとね。
あとでリースさんに僕でも働けるところがないか聞いてみよう。
それと…、僕が異世界から来たことを正直に話すべきかな。でも、信じてもらえるか分からないし、ただでさえ怪しい僕なのに余計に不審がられるかもしれない。よし、ひとまず異世界から来たことは秘密にしよう。追々話せばいいよね!
そんなことを考えているとお風呂の準備が終わったリースさんがリビングに戻ってきた。
「マオ!風呂がたまったぞ。1人で入れるか?俺も一緒に入った方がいいか?」
「1人で入れます!ありがとうございます」
リースさんって出会ったときから思ってたけどちょっと過保護だよね。まぁリースさんから見れば僕はよわっちい子供に見えるんだろうな。僕とリースさんの体格差を考えればしょうがないよね。
とりあえず今はお風呂に入ってさっぱりしよう。いっぱい歩いて汗もかいちゃってるしね。
こっちの世界のお風呂は日本とあんまり変わらなかった。シャワーがあって浴槽もあった。僕はお風呂が好きだから、すごく嬉しかった。
でも電気とかガスとか通ってるのかな。まさか小説あるあるの魔力とか魔石とかじゃないよね?
まさかね、あはは。
「あれが俺の家だ」
リースさんのおうちは大きすぎず小さすぎず、でも一人で住むには少し広いかなという感じだ。
リースさんが鍵を開けておうちに入ると、木造建築の優しい雰囲気だった。テーブルやソファーなどの家具も色が統一されており一目みて僕は落ち着くいいおうちだと思った。
「素敵なおうちですね。こんないいおうちに僕、本当に住まわせてもらっていいんですか?」
「あぁ、もちろんだ。家の中にあるものは好きに使ってくれてかまわない。二階に空き部屋があるからそこをマオの部屋にしようと思っているんだが、さすがに急だったからな。部屋の掃除もできてねぇから今日は俺の部屋で寝てくれるか?」
「僕はそこのソファーで大丈夫ですよ。ソファーすごく大きいし僕なら余裕で寝れると思います。」
さすがにリースさんと一緒の部屋で寝るのは迷惑になるんじゃないかと思って、そう言ったけど
「だめだ!今日は疲れているだろうし怪我もしているんだ。そんなマオをソファーで寝かせるわけないだろう。」
とリースさんが少し怒った顔で言ってきた。
「あっ、えっえーと、それじゃあお言葉に甘えて一緒の部屋で休ませてもらっていいですか?」
あまりの剣幕で言われたからとっさにそう返事してしまった。するとリースさんは僕の返事に満足したように頷き、ぼくをそっとソファーに下ろした。
「風呂の準備をしてくるから少しまっていてくれ」
そういってリースさんは風呂場に向かった。
その間に僕は今日のことを頭の中で整理することにした。突然異世界に来てしまった理由はわからないけど、帰る方法が見つかるまで、とりあえずどこかで働いてお金を稼がないとね。
あとでリースさんに僕でも働けるところがないか聞いてみよう。
それと…、僕が異世界から来たことを正直に話すべきかな。でも、信じてもらえるか分からないし、ただでさえ怪しい僕なのに余計に不審がられるかもしれない。よし、ひとまず異世界から来たことは秘密にしよう。追々話せばいいよね!
そんなことを考えているとお風呂の準備が終わったリースさんがリビングに戻ってきた。
「マオ!風呂がたまったぞ。1人で入れるか?俺も一緒に入った方がいいか?」
「1人で入れます!ありがとうございます」
リースさんって出会ったときから思ってたけどちょっと過保護だよね。まぁリースさんから見れば僕はよわっちい子供に見えるんだろうな。僕とリースさんの体格差を考えればしょうがないよね。
とりあえず今はお風呂に入ってさっぱりしよう。いっぱい歩いて汗もかいちゃってるしね。
こっちの世界のお風呂は日本とあんまり変わらなかった。シャワーがあって浴槽もあった。僕はお風呂が好きだから、すごく嬉しかった。
でも電気とかガスとか通ってるのかな。まさか小説あるあるの魔力とか魔石とかじゃないよね?
まさかね、あはは。
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