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しおりを挟む「どうしたの、あんなにラブラブだったのに3日前から一切顔を合わせてないなんて…」
あれから3日が経過した。今はお姉ちゃんの家に押しかけて手作りのクッキーを食べている。
お姉ちゃんの言葉通り、ベイリーさんと全く会うことがなくなっていた。夜はどこで寝ているのか分からないし、ご飯も顔を合わせることなくいつのまにか食べ終えた食器だけが残されている。
「私が悪いんだもん…勝手に思い違いして、勝手に傷付けて…謝る隙も与えてくれない、当然だよ」
もうダメなのかもしれない、過去のことが私の思い違いでも、私はただ今のベイリーさんが好きなだけなのに…
「それよりお姉ちゃん、なんで昔の事件とこの村の関連…教えてくれなかったのよ。お姉ちゃんは知ってるんでしょ?」
「えっ?あれ…?もうとっくに思い出してるのかと思った。記憶があったからベイリーさんのこと好きになったんじゃないの?」
「え…?違う、けど…なんで?」
たしかに、昔も私とベイリーさんは仲が良さそうだったけど、そのことを言っているんだろうか。
「だって、あの人11年前に命がけであなたのこと助けてくれたでしょ」
お姉ちゃんにも記憶の混濁があるのだろうか。私とお姉ちゃんを助けてくれたのはお姉ちゃんの旦那さんのはずだ。
わけも分からず言葉に詰まっていると「もしかしてあのこと忘れたの?」とお姉ちゃんの方が驚いている。
「だって…私たちが殺されかけた時、助けてくれたのはお姉ちゃんの旦那さんでしょ」
「それはそうだけど、その後日にエリーが一人の時に襲われたことは記憶にないの?」
「なに、それ…」
いや、違う…記憶に無いはずが、ない。
だって、背中に傷を負って、命がけで助けてくれた、私のヒーローは…
『おい、泣く、んじゃねぇよ…大丈夫だから…』
『おじさん…っ!死なないでよぉっ!!』
『おじさんじゃ、ねぇって…なん、かい、いやぁわかんだよ、嬢ちゃん…ベイ、リー…って呼べって…』
その時私の記憶のピースが全て埋まった。
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