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113話、絆を育む駄菓子
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「うう~、いったぁ~……。やっぱ、今日は無茶し過ぎたかなぁ」
両足にダルさと違和感を覚えたのは、調理学校で午後の部に入ってから。そのダルさは徐々に痛みへと変わり、今では歩くだけで両足に鈍く響いていく。この筋肉痛、明日まで続きそうだな。
嫌だね、梅雨ってやつは。一応、軽い筋トレとストレッチは欠かさずやっていたけど。少し朝のジョギングをやらなかっただけで、筋肉痛が起きてしまうのだから。
しかし、憎き梅雨とは今週でおさばらだ。そこを境に気温もどんどん上がっていく事だし、朝のジョギングが捗るようになるぞ。
太陽の光が燦々と照り付ける中でやるジョギングが、これまた最高なんだ。特に、休憩がてらに飲むスポーツドリンクよ。
キンキンに冷えたスポーツドリンクを、一気飲みしている瞬間も好きなんだよね。真夏日だったら、いくらでも飲める。五百mlのペットボトル一本なんて、あっという間さ。
「さってと、メリーさんは喜んでくれるかな?」
『アリオン』で食べ歩きをした時に、メリーさんが食べてみたいと反応を示した、駅の構内にある絶品シュークリーム。
ふわっふわな生地に包まれていて、パンパンに詰まったカスタードクリームは、滑らかで濃密な甘さ。しかし、口当たりは軽くてしつこくない。
なので思わず、あともう一個と手を伸ばしたくなる美味しさをしている。今日は奮発して、六個も買ってしまった。
飲み物は、やはりブラックコーヒー一択よ。メリーさんは、紅茶がいいかな? ホットミルクも合いそうだけど、食べる時に聞いておこう。
「アッカ姉ーーッ!!」
「グホッ!?」
不意に背後から、ワンパクな声が聞こえてきたかと思えば。背中に何かが衝突してきて、軽い衝撃が走った。
今の声と奇襲は、コータロー君だな? 衝撃が下半身まで伝わって、絶賛筋肉痛の両足に襲い掛かっている。タックルされた背中よりも、両足の方がめちゃくちゃ痛い……。
「おのれぇ。悪ガキ総大将、よくもやってくれたな? 成敗してくれるわぁ~」
後ろを振り向くと、後頭部に両手を回し、「ニシシ」と笑っているコータロー君が居たので、両頬を軽くつまみ、みょーんと伸ばした。
「ああ~、死ぬぅ~……」
「はっはっはっはっ、苦しむがよい~」
つまんで伸ばしては離しを繰り返し、コータロー君の顔で遊んでいく。ここまでが、この子との挨拶。私達にとって、決まった一連の流れである。
それにしても子供の頬って、いつ触っても柔らかいな。正直、マジで羨ましい。悔しいから、おまけで頬を両方から押しちゃおっと。
「春茜お姉さん、こんにちは!」
「おっ、カオリちゃん。こんにちは」
コータロー君の横に付いたカオリちゃんが、丁寧にペコリとお辞儀をしてきた。この子達は、私を見つけると必ず声を掛けてくれて、たまに遊んだりする子供達だ。
そこから大勢の子供達が加わり、鬼ごっことかかくれんぼをしている。最近の子供って、走るのがかなり早いんだよね。まあまあの速度で逃げても、割と頻繁に捕まるんだ。
「ねえ、春茜お姉さん! メリーお姉さんと一緒に暮らしてるって、ほんとなの?」
「えっ? メリーお姉さん?」
カオリちゃんの口から出てきたメリーお姉さんって、あのメリーさんだよね? マジか。私達の関係って商店街では、すっかり知れ渡っているものの。
そこをダイレクトに聞かれるのは、今回が初めてだ。しかも、言えば速攻で噂が広まっていきそうな子供達にね。
「そうそう! おれもそれが聞きたかったんだ! なあ、アカ姉。メリーお姉ちゃんとは、どんな関係なんだよ?」
最早、決定事項で質問を付け加え、いやらしい顔をしながら肘で小突いてくるコータロー君。メリーさんと一緒に暮らしている事がバレるのは、別に構わないのだが……。
さて、ここはどう答えるべきだ? もちろん、そこまで至った経緯を、正直に答えられる訳がない。当然、メリーさんの正体もね。
まあ、相手は純粋な子供達だ。無難な嘘をついても、すぐに信じてくれるでしょう。
私達の関係は、そうだな。通っていた学校が一緒だったとか、昔からの幼馴染とかにしておこっと。
「君達と同じで、幼馴染みたいな関係だよ。昔からよく遊んでた感じかな」
「へえ~、そうなんだ。でもさ、アカ姉って北海道から来たんだろ? なんで、メリーお姉ちゃんもいんの?」
なるほど? 食い気味に聞いてくるじゃん。この流れ、結構まずいぞ。私がついた嘘が、全部メリーさんのプロフィールになってしまう。早く、話題を逸らさねば。
「まあ、色々あってね。なに? コータロー君、メリーさんの事が好きなの?」
「うん、めっちゃ好き! 今日も駄菓子屋で、『グルグルもんじゃ』を一緒に食ったんだ!」
「へ? ……マジで? それに今日もって事は、結構前から会ってたの?」
「メリーお姉さんの会ったのは、昨日が初めてだよ! でねでね、春茜お姉さん! 昨日メリーお姉さんに、『ブタメェン』を買ってもらったんだ!」
「おれもおれも! メリーお姉ちゃんって美人だけじゃなくて、すっごく優しいんだぜ! もうゾッコンだよ!」
「お、おお……、マジか」
メリーさんが、コータロー君とカオリちゃんに『ブタメェン』を奢った? それも、二人と出会ったその日に。これは流石に、耳を疑う内容だけども……。
そういえば、メリーさん。昨日、駄菓子屋に子供達が来て、オススメを沢山教えて貰ったって言っていたっけ。ああ、そういう事?
駄菓子屋に来た子供達って、コータロー君とカオリちゃんだったんだ。それで色々良くしてもらって、『ブタメェン』を奢ったと。
マジで? 流れは大体分かったけど、衝撃がとんでもないぞ。第一昨日、子供達に『ブタメェン』を奢っただなんて、一言も言っていなかった。
別に、隠す事じゃないんだけどさ。子供達に対して、ガチの美人ムーブをしているじゃん。数ヶ月前まで人間を狩っていたはずの、メリーさんが。
どうしよう、素直に感心してしまった。それになんだか、自分の事のように嬉しくなってきたや。……そっか。メリーさん、上手く人間に扮して馴染んでいるんだなぁ。
「へぇ~、よかったじゃん。二人共、お礼はちゃんと言った?」
「当たり前じゃん! 買ってもらう前に言ったよ!」
「わたしも! すっごくおいしかった!」
「うんうん、ならよろしい!」
すごいな、駄菓子って。人間と都市伝説の間に絆を育み、友達を作ってしまうんだからね。この関係は、私も大事にしていかないと。
「なあ、アカ姉。今週の日曜日にも、メリーお姉ちゃんと駄菓子を食べる約束をしてるんだけどさ。暇だったら、アカ姉も来てよ!」
「私も?」
「あっ、いいね! 春茜お姉さんがいたら、すごく楽しくなりそう!」
今週の日曜日か。土曜日は、メリーさんと一緒に『楽楽』へ行くでしょ? そして日曜日は、これといった予定は無し。
そして私も、今度の休日にメリーさんと駄菓子屋へ行く約束を交わしている。ちょうどいい。家に帰ったら、メリーさんに事情を説明して、お邪魔しちゃおうかな。
「ふっふっふっ。いいのかい? 私が行って。こう見えても私、駄菓子の超プロなんだぜ?」
「駄菓子の超プロって、たとえば?」
「『ヤッタァメン』っていう駄菓子で、百円の当たりを二回連続で引いた事があるんだぜぇ~?」
「マジでぇっ!? すっげー!」
「十円もなかなか当たらないのに、すごーい!」
そう。私も当時は、喉が枯れんばかりにはしゃいだよね。少しの間だけ、学校のヒーローにもなれた。まあ当然、当たり分は全て友達に奢って消えましたけど。
「な、なあ、プロ姉。プロ姉だったら、当たりやすいやつ知ってるんだろ? 誰にも言わないから、こっそり教えてくれよ」
「おい、合体さすな。あれに必勝法なんてある訳ないじゃん。もし知ってたら、今頃億万長者になってるよ」
「クッソー、やっぱ運次第かぁ~……」
「わたしもあったら知りたかったなー」
現実を突きつけられたコータロー君が、まるでお手本のような落胆をした。
『ヤッタァメン』に必勝法なんてあったら、私もこぞってやっていただろうね。……あるのかな? 『ヤッタァメン』の必勝法って。
「でさ、春茜お姉さん。今週の日曜日、メリーさんお姉さんと一緒に来てくれるの?」
「そうだな~。家に帰ったら、メリーさんに相談してみるよ。それでOKを貰えたら、一緒に行くね」
「ほんと!? メリーお姉さんはすっごく優しいから、すぐOKを貰えるよ!」
「よっしゃ! もう決まったも当然じゃん! 日曜日がすっげぇ楽しみになってきた!」
まだ相談すらしていないというのに。二人して、私も行く前提で喜び出してしまった。二人のメリーさんに対する信頼感が、半端ないな。
「んじゃ、アカ姉。日曜日、駄菓子屋で会おうな! ばいばーい!」
「春茜お姉さん、さようなら!」
「うん。またね、二人共」
個性ある別れの挨拶をした二人が、私に大きく手を振りながら駆けて行く。ほんと、いつ会ってもパワフルな二人だね。ただ話しているだけで、私も元気が漲ってくるや。
「さってと、私も帰るか」
今日は、なんて胸が弾む一日になった事やら。帰ったら思う存分、メリーさんに語ってやろう。君が、子供達からの人気者だっていう話をね。
両足にダルさと違和感を覚えたのは、調理学校で午後の部に入ってから。そのダルさは徐々に痛みへと変わり、今では歩くだけで両足に鈍く響いていく。この筋肉痛、明日まで続きそうだな。
嫌だね、梅雨ってやつは。一応、軽い筋トレとストレッチは欠かさずやっていたけど。少し朝のジョギングをやらなかっただけで、筋肉痛が起きてしまうのだから。
しかし、憎き梅雨とは今週でおさばらだ。そこを境に気温もどんどん上がっていく事だし、朝のジョギングが捗るようになるぞ。
太陽の光が燦々と照り付ける中でやるジョギングが、これまた最高なんだ。特に、休憩がてらに飲むスポーツドリンクよ。
キンキンに冷えたスポーツドリンクを、一気飲みしている瞬間も好きなんだよね。真夏日だったら、いくらでも飲める。五百mlのペットボトル一本なんて、あっという間さ。
「さってと、メリーさんは喜んでくれるかな?」
『アリオン』で食べ歩きをした時に、メリーさんが食べてみたいと反応を示した、駅の構内にある絶品シュークリーム。
ふわっふわな生地に包まれていて、パンパンに詰まったカスタードクリームは、滑らかで濃密な甘さ。しかし、口当たりは軽くてしつこくない。
なので思わず、あともう一個と手を伸ばしたくなる美味しさをしている。今日は奮発して、六個も買ってしまった。
飲み物は、やはりブラックコーヒー一択よ。メリーさんは、紅茶がいいかな? ホットミルクも合いそうだけど、食べる時に聞いておこう。
「アッカ姉ーーッ!!」
「グホッ!?」
不意に背後から、ワンパクな声が聞こえてきたかと思えば。背中に何かが衝突してきて、軽い衝撃が走った。
今の声と奇襲は、コータロー君だな? 衝撃が下半身まで伝わって、絶賛筋肉痛の両足に襲い掛かっている。タックルされた背中よりも、両足の方がめちゃくちゃ痛い……。
「おのれぇ。悪ガキ総大将、よくもやってくれたな? 成敗してくれるわぁ~」
後ろを振り向くと、後頭部に両手を回し、「ニシシ」と笑っているコータロー君が居たので、両頬を軽くつまみ、みょーんと伸ばした。
「ああ~、死ぬぅ~……」
「はっはっはっはっ、苦しむがよい~」
つまんで伸ばしては離しを繰り返し、コータロー君の顔で遊んでいく。ここまでが、この子との挨拶。私達にとって、決まった一連の流れである。
それにしても子供の頬って、いつ触っても柔らかいな。正直、マジで羨ましい。悔しいから、おまけで頬を両方から押しちゃおっと。
「春茜お姉さん、こんにちは!」
「おっ、カオリちゃん。こんにちは」
コータロー君の横に付いたカオリちゃんが、丁寧にペコリとお辞儀をしてきた。この子達は、私を見つけると必ず声を掛けてくれて、たまに遊んだりする子供達だ。
そこから大勢の子供達が加わり、鬼ごっことかかくれんぼをしている。最近の子供って、走るのがかなり早いんだよね。まあまあの速度で逃げても、割と頻繁に捕まるんだ。
「ねえ、春茜お姉さん! メリーお姉さんと一緒に暮らしてるって、ほんとなの?」
「えっ? メリーお姉さん?」
カオリちゃんの口から出てきたメリーお姉さんって、あのメリーさんだよね? マジか。私達の関係って商店街では、すっかり知れ渡っているものの。
そこをダイレクトに聞かれるのは、今回が初めてだ。しかも、言えば速攻で噂が広まっていきそうな子供達にね。
「そうそう! おれもそれが聞きたかったんだ! なあ、アカ姉。メリーお姉ちゃんとは、どんな関係なんだよ?」
最早、決定事項で質問を付け加え、いやらしい顔をしながら肘で小突いてくるコータロー君。メリーさんと一緒に暮らしている事がバレるのは、別に構わないのだが……。
さて、ここはどう答えるべきだ? もちろん、そこまで至った経緯を、正直に答えられる訳がない。当然、メリーさんの正体もね。
まあ、相手は純粋な子供達だ。無難な嘘をついても、すぐに信じてくれるでしょう。
私達の関係は、そうだな。通っていた学校が一緒だったとか、昔からの幼馴染とかにしておこっと。
「君達と同じで、幼馴染みたいな関係だよ。昔からよく遊んでた感じかな」
「へえ~、そうなんだ。でもさ、アカ姉って北海道から来たんだろ? なんで、メリーお姉ちゃんもいんの?」
なるほど? 食い気味に聞いてくるじゃん。この流れ、結構まずいぞ。私がついた嘘が、全部メリーさんのプロフィールになってしまう。早く、話題を逸らさねば。
「まあ、色々あってね。なに? コータロー君、メリーさんの事が好きなの?」
「うん、めっちゃ好き! 今日も駄菓子屋で、『グルグルもんじゃ』を一緒に食ったんだ!」
「へ? ……マジで? それに今日もって事は、結構前から会ってたの?」
「メリーお姉さんの会ったのは、昨日が初めてだよ! でねでね、春茜お姉さん! 昨日メリーお姉さんに、『ブタメェン』を買ってもらったんだ!」
「おれもおれも! メリーお姉ちゃんって美人だけじゃなくて、すっごく優しいんだぜ! もうゾッコンだよ!」
「お、おお……、マジか」
メリーさんが、コータロー君とカオリちゃんに『ブタメェン』を奢った? それも、二人と出会ったその日に。これは流石に、耳を疑う内容だけども……。
そういえば、メリーさん。昨日、駄菓子屋に子供達が来て、オススメを沢山教えて貰ったって言っていたっけ。ああ、そういう事?
駄菓子屋に来た子供達って、コータロー君とカオリちゃんだったんだ。それで色々良くしてもらって、『ブタメェン』を奢ったと。
マジで? 流れは大体分かったけど、衝撃がとんでもないぞ。第一昨日、子供達に『ブタメェン』を奢っただなんて、一言も言っていなかった。
別に、隠す事じゃないんだけどさ。子供達に対して、ガチの美人ムーブをしているじゃん。数ヶ月前まで人間を狩っていたはずの、メリーさんが。
どうしよう、素直に感心してしまった。それになんだか、自分の事のように嬉しくなってきたや。……そっか。メリーさん、上手く人間に扮して馴染んでいるんだなぁ。
「へぇ~、よかったじゃん。二人共、お礼はちゃんと言った?」
「当たり前じゃん! 買ってもらう前に言ったよ!」
「わたしも! すっごくおいしかった!」
「うんうん、ならよろしい!」
すごいな、駄菓子って。人間と都市伝説の間に絆を育み、友達を作ってしまうんだからね。この関係は、私も大事にしていかないと。
「なあ、アカ姉。今週の日曜日にも、メリーお姉ちゃんと駄菓子を食べる約束をしてるんだけどさ。暇だったら、アカ姉も来てよ!」
「私も?」
「あっ、いいね! 春茜お姉さんがいたら、すごく楽しくなりそう!」
今週の日曜日か。土曜日は、メリーさんと一緒に『楽楽』へ行くでしょ? そして日曜日は、これといった予定は無し。
そして私も、今度の休日にメリーさんと駄菓子屋へ行く約束を交わしている。ちょうどいい。家に帰ったら、メリーさんに事情を説明して、お邪魔しちゃおうかな。
「ふっふっふっ。いいのかい? 私が行って。こう見えても私、駄菓子の超プロなんだぜ?」
「駄菓子の超プロって、たとえば?」
「『ヤッタァメン』っていう駄菓子で、百円の当たりを二回連続で引いた事があるんだぜぇ~?」
「マジでぇっ!? すっげー!」
「十円もなかなか当たらないのに、すごーい!」
そう。私も当時は、喉が枯れんばかりにはしゃいだよね。少しの間だけ、学校のヒーローにもなれた。まあ当然、当たり分は全て友達に奢って消えましたけど。
「な、なあ、プロ姉。プロ姉だったら、当たりやすいやつ知ってるんだろ? 誰にも言わないから、こっそり教えてくれよ」
「おい、合体さすな。あれに必勝法なんてある訳ないじゃん。もし知ってたら、今頃億万長者になってるよ」
「クッソー、やっぱ運次第かぁ~……」
「わたしもあったら知りたかったなー」
現実を突きつけられたコータロー君が、まるでお手本のような落胆をした。
『ヤッタァメン』に必勝法なんてあったら、私もこぞってやっていただろうね。……あるのかな? 『ヤッタァメン』の必勝法って。
「でさ、春茜お姉さん。今週の日曜日、メリーさんお姉さんと一緒に来てくれるの?」
「そうだな~。家に帰ったら、メリーさんに相談してみるよ。それでOKを貰えたら、一緒に行くね」
「ほんと!? メリーお姉さんはすっごく優しいから、すぐOKを貰えるよ!」
「よっしゃ! もう決まったも当然じゃん! 日曜日がすっげぇ楽しみになってきた!」
まだ相談すらしていないというのに。二人して、私も行く前提で喜び出してしまった。二人のメリーさんに対する信頼感が、半端ないな。
「んじゃ、アカ姉。日曜日、駄菓子屋で会おうな! ばいばーい!」
「春茜お姉さん、さようなら!」
「うん。またね、二人共」
個性ある別れの挨拶をした二人が、私に大きく手を振りながら駆けて行く。ほんと、いつ会ってもパワフルな二人だね。ただ話しているだけで、私も元気が漲ってくるや。
「さってと、私も帰るか」
今日は、なんて胸が弾む一日になった事やら。帰ったら思う存分、メリーさんに語ってやろう。君が、子供達からの人気者だっていう話をね。
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