53 / 136
ヴァレンと見習いたち 1
しおりを挟む
「ヴァレン兄さんって、両方いけるんですか?」
「ブラム君、その両方っていうのは、何と何のことかな?」
期待に満ちた眼差しを向けるブラムに、ヴァレンは問い返す。
「突っ込む側と突っ込まれる側です」
「女に突っ込んだことはあるけれど、男に突っ込んだことはないな。逆に男に突っ込まれたことはあるけれど、女に突っ込まれたことはない」
ヴァレンがそう答えると、ブラムは軽く首を傾げた。
「どうして男に突っ込んだことがないんですか?」
「俺、多分異性愛者なんだと思う。男に突っ込みたいと思ったことがない」
この答えに、ブラムの首を傾ける角度がより深くなる。
「突っ込まれるのは平気なんですか?」
「それは別に平気。流されていれば、その場のノリで何とかなる。快楽を得られるよう仕込まれてもいるし」
「それなのに、男に突っ込むのはダメなんですか?」
眉根が寄り、訝しげな顔になるブラム。
「うーん……女の子のようだとか綺麗な相手だったら、まだいけるかも。おっさん相手は無理」
「じゃあ、例えばミゼアス兄さんならどうですか?」
「絶対無理」
即答だった。おっさん相手は無理と言ったときよりも、断固たる態度である。
「ミゼアス兄さん、綺麗じゃないですか。どうして無理なんですか?」
「……確かにミゼアス兄さんは綺麗だよ。中身を知らなかったら、いけるかもしれない。でも、俺が今までミゼアス兄さんから受けた仕打ちを考えると、絶対無理。恐怖で萎える」
微かに身を震わせるヴァレン。
「ブラム君、きみはミゼアス兄さんのお仕置きを受けたことはあるかな?」
「お説教はありますけれど、他は……えっと、お菓子抜きにされたことはあります」
「……それ、お仕置きに入らないだろう。せめて食事抜きだっていうのならまだしも」
ヴァレンは呆れたような声を出す。
「食事と睡眠はきちんととらないとダメだそうです」
「うん……ミゼアス兄さん、そういう面では常識人だからね」
乾いた笑いを浮かべ、ヴァレンは呟く。
「じゃあ、他は非常識なんですか?」
「ブラム君、きみも突っ込むねぇ。とりあえず、ミゼアス兄さんの仕事っぷりは非常識だから。あれが普通の白花だと思わないほうがいいよ」
「それ、ヴァレン兄さんが言うんですか……」
「ブラム君、その両方っていうのは、何と何のことかな?」
期待に満ちた眼差しを向けるブラムに、ヴァレンは問い返す。
「突っ込む側と突っ込まれる側です」
「女に突っ込んだことはあるけれど、男に突っ込んだことはないな。逆に男に突っ込まれたことはあるけれど、女に突っ込まれたことはない」
ヴァレンがそう答えると、ブラムは軽く首を傾げた。
「どうして男に突っ込んだことがないんですか?」
「俺、多分異性愛者なんだと思う。男に突っ込みたいと思ったことがない」
この答えに、ブラムの首を傾ける角度がより深くなる。
「突っ込まれるのは平気なんですか?」
「それは別に平気。流されていれば、その場のノリで何とかなる。快楽を得られるよう仕込まれてもいるし」
「それなのに、男に突っ込むのはダメなんですか?」
眉根が寄り、訝しげな顔になるブラム。
「うーん……女の子のようだとか綺麗な相手だったら、まだいけるかも。おっさん相手は無理」
「じゃあ、例えばミゼアス兄さんならどうですか?」
「絶対無理」
即答だった。おっさん相手は無理と言ったときよりも、断固たる態度である。
「ミゼアス兄さん、綺麗じゃないですか。どうして無理なんですか?」
「……確かにミゼアス兄さんは綺麗だよ。中身を知らなかったら、いけるかもしれない。でも、俺が今までミゼアス兄さんから受けた仕打ちを考えると、絶対無理。恐怖で萎える」
微かに身を震わせるヴァレン。
「ブラム君、きみはミゼアス兄さんのお仕置きを受けたことはあるかな?」
「お説教はありますけれど、他は……えっと、お菓子抜きにされたことはあります」
「……それ、お仕置きに入らないだろう。せめて食事抜きだっていうのならまだしも」
ヴァレンは呆れたような声を出す。
「食事と睡眠はきちんととらないとダメだそうです」
「うん……ミゼアス兄さん、そういう面では常識人だからね」
乾いた笑いを浮かべ、ヴァレンは呟く。
「じゃあ、他は非常識なんですか?」
「ブラム君、きみも突っ込むねぇ。とりあえず、ミゼアス兄さんの仕事っぷりは非常識だから。あれが普通の白花だと思わないほうがいいよ」
「それ、ヴァレン兄さんが言うんですか……」
0
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる