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ヴァレンと見習いたち 2
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「ヴァレン兄さんの好きな体位って何ですか?」
「突っ込まれるときは後背位、突っ込むときは騎乗位かな。そっちのほうが楽」
汚れのない眼差しを向けて汚れたことを尋ねてくるコリンに、ヴァレンはあっさりと答えた。
「意外と普通ですね」
「コリン君、その『意外と』ってどういう意味かな?」
ヴァレンの問いにコリンは軽く首を傾げて考え込む。
「……ヴァレン兄さんって、後方転回できるんですよね?」
しかし問いかけには答えず、コリンは新たに質問をする。
「うん、できるよ」
「身体も柔らかいですよね」
「そうだね。でも、それがどう関係あるのかな?」
「もっと躍動的な体位をしているのかと思っていました。逆立ちしながらとか、背中を反らせて手をつきながらのような感じで」
真っ直ぐにヴァレンを見つめ、コリンは答える。
「……コリン君、きみは俺を何だと思っているんだい。そんな面白おかしい体位をしたところで、燃えるわけがないだろう。笑って性交どころじゃなくなるよ」
「いえ……ヴァレン兄さんなら人間の限界に挑戦していそうだと思っていたんですが。後方転回を繰り返しながら床入りして、流れるような挿入とか」
「……それ、失敗したら突っ込む側が折れるだろう。想像したら笑うより、痛い。いくら俺でも、そこまでの冒険はできないな」
ヴァレンがそう言うと、コリンは何やら考え込む様子だった。
「じゃあ、何か道具を使っているんですか?」
「普通は道具っていうと、いやらしい道具だよね。もしくは、ミゼアス兄さんお得意の鞭とか。でも、きみが想像しているのはどんな道具なんだい?」
「天井からぶら下がるための縄とか、より高く飛ぶために支えにする棒とか」
「縄や棒っていう道具はわりとありふれているけれど、使い方が違うだろう。きみはいったい俺に何を期待しているんだ……」
「突っ込まれるときは後背位、突っ込むときは騎乗位かな。そっちのほうが楽」
汚れのない眼差しを向けて汚れたことを尋ねてくるコリンに、ヴァレンはあっさりと答えた。
「意外と普通ですね」
「コリン君、その『意外と』ってどういう意味かな?」
ヴァレンの問いにコリンは軽く首を傾げて考え込む。
「……ヴァレン兄さんって、後方転回できるんですよね?」
しかし問いかけには答えず、コリンは新たに質問をする。
「うん、できるよ」
「身体も柔らかいですよね」
「そうだね。でも、それがどう関係あるのかな?」
「もっと躍動的な体位をしているのかと思っていました。逆立ちしながらとか、背中を反らせて手をつきながらのような感じで」
真っ直ぐにヴァレンを見つめ、コリンは答える。
「……コリン君、きみは俺を何だと思っているんだい。そんな面白おかしい体位をしたところで、燃えるわけがないだろう。笑って性交どころじゃなくなるよ」
「いえ……ヴァレン兄さんなら人間の限界に挑戦していそうだと思っていたんですが。後方転回を繰り返しながら床入りして、流れるような挿入とか」
「……それ、失敗したら突っ込む側が折れるだろう。想像したら笑うより、痛い。いくら俺でも、そこまでの冒険はできないな」
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「じゃあ、何か道具を使っているんですか?」
「普通は道具っていうと、いやらしい道具だよね。もしくは、ミゼアス兄さんお得意の鞭とか。でも、きみが想像しているのはどんな道具なんだい?」
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