休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第64話 黒騎士

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覇王を発動して力を解放したクリス。
誰しもがその力に驚愕している。
そして黒騎士も長年待ち望んだ宿敵を前に笑みを隠せない。


「面白い、この波動…
 どれ程のものか試させてもらう!」


黒騎士も暗黒魔法を身体に纏わせて魔界最強の剣技を繰り出した。
クリスは、その剣に真っ向から立ち向かっていく。


「何年振りだろう…
 これ程の強者と巡り会えたのは」


長年巡り会えなかった強者に高揚して、
黒騎士の笑みが溢れている。
そして黒騎士はスキルを発動させ、暗黒魔法を剣に纏わせる…


「一撃で死んでくれるなよ…」


黒騎士のみに許された固有スキル、魔剣技。
己の魔法を剣に纏わせることができる。
魔界では魔王から魔剣を託されて手に負えない存在となっていた。
しかし今の黒騎士も圧倒的な強者である事には変わりない…


黒騎士は、禍々しい魔法の塊を剣から放っていく。
まさにその見た目から黒騎士の魔剣技は、
暗黒剣とも呼ばれていた。


クリスは衝突の瞬間に神速を使いギリギリで回避する。
暗黒剣の衝撃が里に響き渡り、背後を振り向くとその破壊力に驚愕した。


そしてクリスの右手に覇王の光が溢れる。

「今度はこちらもいくぞ…」

覇王の一撃を黒騎士へと放つが、黒騎士は近くに倒れていたワイバーンの亡骸を光へ投げつける。
覇王の一撃は黒騎士に届かず、
残念ながら有効打にならなかった…


「素晴らしい…
 これ程の力、待ち侘びていたぞ…」


黒騎士は、更に暗黒魔法を発動し、
身体強化をかけていく。
そのスピードと筋力は先程よりも跳ね上がった。


「いくぞ…」

 
急加速した黒騎士は目前まで迫るが、
クリスは神速を使い死角へと回り込んだ。


「これなら避けられない…」


再度覇王の光が溢れていき黒騎士へと強力な一撃を放っていく。
死角から放たれた一撃を回避することはできず吸い込まれるように黒騎士へ向かった。
激しい衝撃と爆発の煙が里に広がるが、
煙の中から声が聞こえてきた。


「ふふふ、はははは…
 俺を恐怖させるとはな…」


煙の中から傷を負った黒騎士が現れ、
決定打にならなかったと、クリスは唇を噛み締めて悔しがっている。


「圧倒的な速度と覇王か…
 これは本気を出さなくてはならないな」


声を発すると黒騎士の暗黒魔法が発動する。
暗黒魔法レベル7、闇の鎧。
その身に暗黒魔法を纏わせて鎧を作り出し、強力な攻撃であっても半減してしまう。


「さぁ、俺も全てを懸けよう…」


フィリアは目の前の光景が信じられない。
今まで一緒に旅をしてきたクリスとは思えない規格外の戦いを繰り広げていた。


「賢者様、これは一体…」


「ふふふ、過去に送ったんだよ…
 私とお前でね…」


「え?」


フィリアは信じられないと言った目で賢者を見る。
結界に閉じ込めた直後に、クリスを過去へ送ることは聞いていた。
そして過去で力をつけて黒騎士を倒すために戻ってきた。
フィリアはその事実に驚愕している。



しかし戦いは膠着状態に陥っていた。
クリスは、神速を使い黒騎士の魔剣技を瞬時のところで回避しているが、覇王を放っても闇の鎧のせいで有効打にはならない。


「まずい…
 持久戦になるとクリスが不利だ…」


クリスは焦っていた…
かつてエレノアを圧倒した覇王の力が黒騎士には通用していない。
闇の鎧に半減されるのが最大の要因だった。
早くしなければ魔力が尽きてしまう。
恐らく黒騎士相手だと休憩スキルを使う隙を与えてくれないだろう。
魔力枯渇した瞬間、それは死を意味する。


「五百年振りだ…
 ここまで心躍る戦いはな…」


「この戦闘狂め…」


クリスは膠着状態を打開する術を考えていた。
黒騎士の攻撃を神速スキルで回避して最大火力の技で闇の鎧を打ち砕く。
クリスはその瞬間に全てを懸けることにした。


黒騎士の剣に暗黒魔法の魔力が纏わりつき、
魔剣技で勝負に出るとクリスは判断した。
そして黒騎士の暗黒剣が迫る。


「ここだ…」


クリスは神速で回避すると、
その瞬間に黒騎士の隙が生まれる。
強力な攻撃こそ回避した時の隙が大きく、
その瞬間にクリスは全てを懸けることにした。


「最大火力を喰らえ!」


螺旋の炎がクリスの周りに発生する。
イフリートの炎が闇の鎧に衝突し、
その瞬間、炎の衝撃と共に鎧は消え去った。


「な、なに…」


黒騎士はまさか闇の鎧を打ち消されるとは思ってもいなかった。
この鎧を破壊できる者はこの時代には存在しない。
そう確信していたからだ。

そしてクリスの右手に光が生まれ、
溜め込んだ魔力をここで全て解放する。
勝負の時は、今だと判断し、
クリスは全てを懸けた覇王の一撃を放った。


「これで、終わりだ!」


エルフの里は光に包まれる。
黒騎士は光の塊に弾き飛ばされていく。
確実に仕留めた。
賢者やフィリアも確信して笑みがこぼれる。



「はぁ……はぁ」


肩で息をしているクリス。
そして魔力を使い果たしたクリスは子供の身体に戻ってしまう…


「クリス!
 よくやっ………」


賢者が言い終わる直前で瓦礫の下から黒騎士が起き上がる…


「なん、だと…」


クリスは驚きを隠せない…
ゼロ距離射程からの渾身の一撃だった。
自分の最大火力の技を使っても勝てない…
それが悔しくて堪らない。



「ふふふ、はははは」


黒騎士の周りに魔力がみなぎり摩擦するように弾けていく。
先程よりも暗黒魔法のオーラが溢れている。


「運が悪かったな…
 このタイミングで上がったんだよ…
 俺の暗黒魔法のレベルがな…」


暗黒魔法の溢れるオーラが絡み付き、
恐るべき身体強化となってしまう。
そして黒騎士はその身体強化を纏い急接近してくる。


「クリス、逃げろ!」


賢者が大声で張り叫ぶ。
黒騎士の移動速度は今までの比ではない。








速すぎる…
休憩スキルが間に合わない…








目の前に黒騎士が迫り暗黒剣を放つ。









そして、
もうダメかと思った瞬間…










目の前に氷の壁が現れる。








「何だと!」



黒騎士は暗黒剣を防がれたことが信じられない。







「ま、まさか…
 これは…」







俺は、目の前に現れた人物に驚きを隠せない。










「クリス…
 約束通り、会いにきたよ…」









「ユーリ…なのか…」






目の前に現れたのは十年の月日を経て女性らしく成長したユーリ。
驚く程に美しくなっており女性の魅力に溢れている…
だが、その表情からユーリらしさも感じる。






「クリス…
 ユーリだけではないぞ…」






更に頭上に数えきれない程の光の剣が現れる




この光の剣の使い手は世界で一人しかいない
ルミナス最強の宮廷魔術師クレア・レガードだ。



目の前に現れたクレアとユーリ。
そして頭上に呼び出した無数の光の剣。
クリスを絶対に守ると誓った二人が現れた。
そして黒騎士との戦いの中で、
クリスは覇王の真の力を目覚めさせる…
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