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第65話 覚醒
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クリスの危機に駆けつけたクレアとユーリ。
身体強化を施した黒騎士と対峙している。
そしてクレアは上空に無数の光の剣を呼び出した。
次に動き出すタイミングを狙いお互いに牽制し合っている。
俺はまだ目の前の光景が信じられない。
本当に二人が助けに来てくれるなんて…
「ふふふ、クリス驚いた?」
成長して綺麗になったユーリが声をかける。
背丈も伸びており顔は可愛いらしさを残しつつも美しくなっている。
やはりエルフの血の影響だろう。
ショートカットの青い髪で活発な容姿をしている。
「驚いた…
気絶しそうなくらい…」
俺の声を聞きユーリは笑っている。
その笑顔に俺は胸をときめかせて見惚れてしまう…
「ユーリ、良かったじゃないか…
大人の魅力で悩殺できて…」
「あ、あねご!
それは言わないって約束!」
二人は変わらず掛け合いをしている。
俺にとっては少し前に見ていた光景だが、
この世界でも変わらない二人を見ることができて幸せを感じてしまう…
「さて、四天王、
うちの息子に手を出したんだ
覚悟しろよ」
クレアが腕を振り下ろすと二百本の剣が、
黒騎士に降り注ぐ。
それに対して黒騎士も身体強化を施し、
ギリギリのところで回避する。
そして結果的にクリス達から遠く離れていった。
さらにユーリが無詠唱で魔法を放ち、
氷の壁が黒騎士を囲うように生まれる。
クレアとの見事な連携技で黒騎士の退路を塞いだ。
「逃げ道をなくしたぞ…
これで終わりだ…」
残っていた百本の光の剣が黒騎士を襲う。
ユーリの氷魔法により黒騎士はその場から動けない。
更にこの攻撃なら絶対に回避は不可能だ。
クレアはそのように確信していた。
「ふふふ、はははは」
しかし黒騎士は上空に向けて暗黒剣を連続で放つ。
暗黒魔法のスキルレベルが上がったことで、
暗黒剣の威力、速度も上がってしまった。
降り注ぐ光の剣は暗黒剣によって相殺されてしまう。
光の剣が消滅して、ユーリは即座に動いた。
無詠唱で氷の魔法を放ち大きな氷柱が連続で黒騎士に向かっていく。
その魔法は洗練されて無駄を一切感じない。
「見事な魔法だ…」
黒騎士は迫り来る氷柱を暗黒剣で破壊するが全く無傷とはいかない。
避けきれなかった影響で左腕は凍っている。
「貴様、魔女か…」
「だったらどうする?」
その瞬間、黒騎士の空気が変わる。
黒騎士の身体に魔力が絡みつき更に身体強化が施された。
「魔女とエルフをこの世から抹殺する
それが俺の目的だ」
黒騎士は急接近してくる
左腕は凍っていても速度に影響していない。
瞬く間にユーリの近くに到達してしまう。
「私を無視するとは、良い度胸だ!」
クレアは神速で死角に入り光の剣を百本呼び出した。
さらにユーリも氷の壁を連続で呼び出し黒騎士の視界を塞ぐ。
そして、タイミングを合わせたようにクレアの光の剣が黒騎士に降り注いだ。
爆発音と衝撃が里に響いていく。
「はぁ………はぁ……」
クレアは連続で光の剣を呼び出し続けて、
流石に疲れを見せ始めている。
しかし黒騎士は闇の鎧でクレアの攻撃を防いでいた。
ゆっくりと瓦礫から立ち上がる。
「なぜ魔女を狙う…」
俺は魔族側が勝手にエルフを攫い魔女を作り出していたことを知っている。
それだけに黒騎士の言うことに納得できない
「勝手に生み出しておいて、
何故殺そうとする!」
黒騎士は不敵な笑みを浮かべながら言葉を発する。
「昔とは違う
今は邪魔なだけの存在なんだよ」
俺は休憩スキルを使用する。
身体の周りが白い光で溢れていく。
スキルがレベルアップしました。
休憩Lv.2 → 休憩Lv.3
※休憩使用後のスキルレベル上昇率UP
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.6 → 覇王Lv.7
「ユーリ、お前は…
邪魔なだけの存在なんかじゃない!」
「クリス…」
「ユーリ、それと…」
「え?」
「お前は、必ず俺が守ってみせる…」
そして俺は姿を変えて覇王を発動する。
力が身体の中から溢れ、覇王の光がエルフの里を支配していく。
「クリス…」
クリスの言葉にユーリは心が揺れ動く。
そしてクリスへ全てを託していく。
「黒騎士、いくぞ…」
全ての身体強化をかけて黒騎士へと急接近していく。
黒騎士も迎え撃つ姿勢を取っている。
四天王最強と謳われる黒騎士セト。
その力は魔界の中でも最強と言われるに相応しかった。
そして黒騎士との死闘は最終局面を迎える。
身体強化を施した黒騎士と対峙している。
そしてクレアは上空に無数の光の剣を呼び出した。
次に動き出すタイミングを狙いお互いに牽制し合っている。
俺はまだ目の前の光景が信じられない。
本当に二人が助けに来てくれるなんて…
「ふふふ、クリス驚いた?」
成長して綺麗になったユーリが声をかける。
背丈も伸びており顔は可愛いらしさを残しつつも美しくなっている。
やはりエルフの血の影響だろう。
ショートカットの青い髪で活発な容姿をしている。
「驚いた…
気絶しそうなくらい…」
俺の声を聞きユーリは笑っている。
その笑顔に俺は胸をときめかせて見惚れてしまう…
「ユーリ、良かったじゃないか…
大人の魅力で悩殺できて…」
「あ、あねご!
それは言わないって約束!」
二人は変わらず掛け合いをしている。
俺にとっては少し前に見ていた光景だが、
この世界でも変わらない二人を見ることができて幸せを感じてしまう…
「さて、四天王、
うちの息子に手を出したんだ
覚悟しろよ」
クレアが腕を振り下ろすと二百本の剣が、
黒騎士に降り注ぐ。
それに対して黒騎士も身体強化を施し、
ギリギリのところで回避する。
そして結果的にクリス達から遠く離れていった。
さらにユーリが無詠唱で魔法を放ち、
氷の壁が黒騎士を囲うように生まれる。
クレアとの見事な連携技で黒騎士の退路を塞いだ。
「逃げ道をなくしたぞ…
これで終わりだ…」
残っていた百本の光の剣が黒騎士を襲う。
ユーリの氷魔法により黒騎士はその場から動けない。
更にこの攻撃なら絶対に回避は不可能だ。
クレアはそのように確信していた。
「ふふふ、はははは」
しかし黒騎士は上空に向けて暗黒剣を連続で放つ。
暗黒魔法のスキルレベルが上がったことで、
暗黒剣の威力、速度も上がってしまった。
降り注ぐ光の剣は暗黒剣によって相殺されてしまう。
光の剣が消滅して、ユーリは即座に動いた。
無詠唱で氷の魔法を放ち大きな氷柱が連続で黒騎士に向かっていく。
その魔法は洗練されて無駄を一切感じない。
「見事な魔法だ…」
黒騎士は迫り来る氷柱を暗黒剣で破壊するが全く無傷とはいかない。
避けきれなかった影響で左腕は凍っている。
「貴様、魔女か…」
「だったらどうする?」
その瞬間、黒騎士の空気が変わる。
黒騎士の身体に魔力が絡みつき更に身体強化が施された。
「魔女とエルフをこの世から抹殺する
それが俺の目的だ」
黒騎士は急接近してくる
左腕は凍っていても速度に影響していない。
瞬く間にユーリの近くに到達してしまう。
「私を無視するとは、良い度胸だ!」
クレアは神速で死角に入り光の剣を百本呼び出した。
さらにユーリも氷の壁を連続で呼び出し黒騎士の視界を塞ぐ。
そして、タイミングを合わせたようにクレアの光の剣が黒騎士に降り注いだ。
爆発音と衝撃が里に響いていく。
「はぁ………はぁ……」
クレアは連続で光の剣を呼び出し続けて、
流石に疲れを見せ始めている。
しかし黒騎士は闇の鎧でクレアの攻撃を防いでいた。
ゆっくりと瓦礫から立ち上がる。
「なぜ魔女を狙う…」
俺は魔族側が勝手にエルフを攫い魔女を作り出していたことを知っている。
それだけに黒騎士の言うことに納得できない
「勝手に生み出しておいて、
何故殺そうとする!」
黒騎士は不敵な笑みを浮かべながら言葉を発する。
「昔とは違う
今は邪魔なだけの存在なんだよ」
俺は休憩スキルを使用する。
身体の周りが白い光で溢れていく。
スキルがレベルアップしました。
休憩Lv.2 → 休憩Lv.3
※休憩使用後のスキルレベル上昇率UP
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.6 → 覇王Lv.7
「ユーリ、お前は…
邪魔なだけの存在なんかじゃない!」
「クリス…」
「ユーリ、それと…」
「え?」
「お前は、必ず俺が守ってみせる…」
そして俺は姿を変えて覇王を発動する。
力が身体の中から溢れ、覇王の光がエルフの里を支配していく。
「クリス…」
クリスの言葉にユーリは心が揺れ動く。
そしてクリスへ全てを託していく。
「黒騎士、いくぞ…」
全ての身体強化をかけて黒騎士へと急接近していく。
黒騎士も迎え撃つ姿勢を取っている。
四天王最強と謳われる黒騎士セト。
その力は魔界の中でも最強と言われるに相応しかった。
そして黒騎士との死闘は最終局面を迎える。
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