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ブラザー・キス
兄弟 side
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「ねぇ、なんか椎奈にぃ、最近変じゃない?」
「そうかもな。いっつもぼぉ~としてるし」
同じ年の双子、紅と天がお互いのおかずを仲良くつつきながら食べている。
「でも、椎奈にぃは結構抜けてるとこ多いよ。こんな風にね」
味噌汁の中に入っていた切られていないわかめをはーが箸でつまむ。
「う~ん。これは結構酷いね」
わかめは戻すと倍以上になる。
実質わかめだけで、具の大半を占めていることになる。
「別にわかめは嫌いじゃないけど、これはちょっとね」
「じゃあ、とりあえず汁だけでも飲んどく?」
「うん、そうだね。……うわっっ」
「どうした?紅にぃ」
「うぇ……。この味噌汁バナナが入ってる」
「はぁ!?」
今日は好奇心旺盛な末っ子のリィとぱとも手伝っていないはずだ。
……ということは。
「もしかして、椎奈にぃが入れたってこと?」
「いくら椎奈にぃでも、そこまでは……」
「だって、椎奈にぃは素で紫芋とさつまいもを間違えるんだよ?あんなにぼぉーとしてたら、側にあるもの手当たり次第に入れちゃうよ」
「そのうち、動くスイーツの天ぷらとか出てきたりしてな……」
全員の頭の中に、家中に転がっているスイーツの形をした大人の玩具の成れの果てが思い浮かぶ。
……正直、笑えねぇ……。
「このままだと、本当にヤバクねぇ?」
「俺達の食生活に直結してくるからね」
「あおにぃに相談してみる?」
「そうしようぜ!」
こうなったら、頼みの綱はあおにぃしかいない。
「そうかもな。いっつもぼぉ~としてるし」
同じ年の双子、紅と天がお互いのおかずを仲良くつつきながら食べている。
「でも、椎奈にぃは結構抜けてるとこ多いよ。こんな風にね」
味噌汁の中に入っていた切られていないわかめをはーが箸でつまむ。
「う~ん。これは結構酷いね」
わかめは戻すと倍以上になる。
実質わかめだけで、具の大半を占めていることになる。
「別にわかめは嫌いじゃないけど、これはちょっとね」
「じゃあ、とりあえず汁だけでも飲んどく?」
「うん、そうだね。……うわっっ」
「どうした?紅にぃ」
「うぇ……。この味噌汁バナナが入ってる」
「はぁ!?」
今日は好奇心旺盛な末っ子のリィとぱとも手伝っていないはずだ。
……ということは。
「もしかして、椎奈にぃが入れたってこと?」
「いくら椎奈にぃでも、そこまでは……」
「だって、椎奈にぃは素で紫芋とさつまいもを間違えるんだよ?あんなにぼぉーとしてたら、側にあるもの手当たり次第に入れちゃうよ」
「そのうち、動くスイーツの天ぷらとか出てきたりしてな……」
全員の頭の中に、家中に転がっているスイーツの形をした大人の玩具の成れの果てが思い浮かぶ。
……正直、笑えねぇ……。
「このままだと、本当にヤバクねぇ?」
「俺達の食生活に直結してくるからね」
「あおにぃに相談してみる?」
「そうしようぜ!」
こうなったら、頼みの綱はあおにぃしかいない。
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