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第7章 瑛太3
第117話 今後への焦り
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「もしかして生活には不便?」
「見た目じゃ分からないぞ。配達サービスとかあるかもしれないし。」
「ギルドから依頼とかね。」
「それ、俺達が配達する側になりそう。」
一周、回ってみて、「値段次第かな」というのが皆の共通な意見だった。
仮に南地区が好感度が高い場所でも家賃が3倍だったら安い方をとるかもしれない。
「そもそもこの街に永住するとも決まってないしね。」
「だよね。」
まずは少し資金を溜めながら色々と模索して行こうといって、宿へ向かった。
「ねえ。他のメンバーに誰も合わなかったね。狩猟ギルドで。」
帰り道にワイちゃんがキョロキョロと周囲を見回した。
「まあ、着いたその日だからな。」
部屋で休んでいても不思議じゃない。
「そうかもだけど‥‥。救出作戦立てているかもって、ちょっと気になって。」
「ああ‥‥。」
椎名さんと石倉さんはあり得そうだ。まあ、それならそれで自由だと思うけど。
「‥‥。」
尾市さんが難しい顔をしている。椎名さんの事を心配しているのかもしれない。
宿に戻ると、わりとすぐ夕食の時間だった。
夕食は宿の食堂で食べるから、他のメンバーとも顔を合わせる。情報交換が出来る機会だ。
食堂に到着したのは俺と尾市さんが一番先頭。その次が藍ちゃんワイちゃん。
緒方さんと真希さんが来た後、少しして江角さんと柄舟さんがやってきた。
そしてそのすぐ後に椎名さんと石倉さんが入って来た。
全員そろったので何となくほっとする。
石倉さんは、召還者救出のことでもしかしたら思い悩んでいたりするかもしれないと思っていたけど表情は明るかった。出国して落ち着いたのかもしれない。
今日は、緒方さん達はライアンさんと今後の相談などをしていたそうだ。
賃貸住宅を借りる場合、紹介者のサインが有った方が有利なんだそうだ。条件の良い場所を紹介してもらえるとかかな。
ラオウルさんがご家族と一緒にこの地を離れる前なら、紹介のサインをしてくれるそうだ。
それは急いで賃貸住宅を探した方がいいのかもしれない。
少し気持ちが焦る。
そもそも賃貸住宅を借りる資金を溜めないといけないし、でも住宅を探す事にも注力しないといけないんだ。
何ができるかあれこれ考えていたら、椎名さんがおずおずと言った様子で口を開いた。
「あの‥‥、他の召還者を助けに行く話は‥‥どうする? もう俺達に協力してくれたライアンさんは無事に国境を越えただろう?」
何人かが息を飲んだ気がする。
先送りにしていた問題を提示された感じかな。
少し考えていた様子の尾市さんが椎名さんに尋ねた。
「椎名は、どうしたいんだ?何か計画立ててる?」
「うん‥‥。やれる事って言ったら、あの動画くらいだろう。スマホを持って、またあの国に戻ろうかと思って。」
「‥‥それから?」
「え‥‥。召還者を見つけたら、動画を見せて、一緒に逃げる‥‥、だろ?」
「いや、だろ?じゃないだろ?‥‥じゃあ、召還者はどうやって見つけるんだ?」
「大抵兵士になってるだろ。国境付近に沢山居たじゃないか。顔を見て回ればいい。」
「いや、だめだろう。すぐ捕まるぞそれ。」
椎名さんの話を聞いて、尾市さんは呆れた顔をした。
「見た目じゃ分からないぞ。配達サービスとかあるかもしれないし。」
「ギルドから依頼とかね。」
「それ、俺達が配達する側になりそう。」
一周、回ってみて、「値段次第かな」というのが皆の共通な意見だった。
仮に南地区が好感度が高い場所でも家賃が3倍だったら安い方をとるかもしれない。
「そもそもこの街に永住するとも決まってないしね。」
「だよね。」
まずは少し資金を溜めながら色々と模索して行こうといって、宿へ向かった。
「ねえ。他のメンバーに誰も合わなかったね。狩猟ギルドで。」
帰り道にワイちゃんがキョロキョロと周囲を見回した。
「まあ、着いたその日だからな。」
部屋で休んでいても不思議じゃない。
「そうかもだけど‥‥。救出作戦立てているかもって、ちょっと気になって。」
「ああ‥‥。」
椎名さんと石倉さんはあり得そうだ。まあ、それならそれで自由だと思うけど。
「‥‥。」
尾市さんが難しい顔をしている。椎名さんの事を心配しているのかもしれない。
宿に戻ると、わりとすぐ夕食の時間だった。
夕食は宿の食堂で食べるから、他のメンバーとも顔を合わせる。情報交換が出来る機会だ。
食堂に到着したのは俺と尾市さんが一番先頭。その次が藍ちゃんワイちゃん。
緒方さんと真希さんが来た後、少しして江角さんと柄舟さんがやってきた。
そしてそのすぐ後に椎名さんと石倉さんが入って来た。
全員そろったので何となくほっとする。
石倉さんは、召還者救出のことでもしかしたら思い悩んでいたりするかもしれないと思っていたけど表情は明るかった。出国して落ち着いたのかもしれない。
今日は、緒方さん達はライアンさんと今後の相談などをしていたそうだ。
賃貸住宅を借りる場合、紹介者のサインが有った方が有利なんだそうだ。条件の良い場所を紹介してもらえるとかかな。
ラオウルさんがご家族と一緒にこの地を離れる前なら、紹介のサインをしてくれるそうだ。
それは急いで賃貸住宅を探した方がいいのかもしれない。
少し気持ちが焦る。
そもそも賃貸住宅を借りる資金を溜めないといけないし、でも住宅を探す事にも注力しないといけないんだ。
何ができるかあれこれ考えていたら、椎名さんがおずおずと言った様子で口を開いた。
「あの‥‥、他の召還者を助けに行く話は‥‥どうする? もう俺達に協力してくれたライアンさんは無事に国境を越えただろう?」
何人かが息を飲んだ気がする。
先送りにしていた問題を提示された感じかな。
少し考えていた様子の尾市さんが椎名さんに尋ねた。
「椎名は、どうしたいんだ?何か計画立ててる?」
「うん‥‥。やれる事って言ったら、あの動画くらいだろう。スマホを持って、またあの国に戻ろうかと思って。」
「‥‥それから?」
「え‥‥。召還者を見つけたら、動画を見せて、一緒に逃げる‥‥、だろ?」
「いや、だろ?じゃないだろ?‥‥じゃあ、召還者はどうやって見つけるんだ?」
「大抵兵士になってるだろ。国境付近に沢山居たじゃないか。顔を見て回ればいい。」
「いや、だめだろう。すぐ捕まるぞそれ。」
椎名さんの話を聞いて、尾市さんは呆れた顔をした。
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