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第3章 学園編
2 (エロ)
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傾向:乳首責め、イチャイチャ
———————-
怒鳴りたくなる気持ちをぐっと堪えてユーリスの締まった腹部に手をつき、体を引き上げる。自分の胸がユーリスの顔くらいの位置に来るまで引き上げた所で、差し出すように体を前に倒した。
ちゅうっ
「んっ…………はぁっ」
胸の真ん中辺りに強く吸い付かれる感覚がして、つねられるような痛みを感じる。
唇を噛んで耐えていると、同じところをぬるっと舐められて歯の隙間から息が溢れた。
少しづつ位置を横にずらしながら何度も吸われては舐められ、やがて乳首にぢゅうっと吸い付かれて舌先でコロコロ弾かれる。
「あっ……ひぁっ……なっ、あと、付けるだけって……」
ちゅぱっ
「……そんなこと言ってないよ?ルコのおっぱいはもっと弄ってって言ってるけど。」
ぢゅぅっ、くにゅくにゅっ、ぬろろっ
「アぁンっ……いっ、言ってませっ…んっ…」
「でも弄る前から触って欲しそうに勃ってたし。キスされるだけで期待しちゃう弱々乳首だね?」
お前本当調子乗んのもいい加減にしろ?
誰のせいだ?
ユーリスの肩を掴んでぐっと体を引き離す。やっぱりこの盛りのついたお猿さんは甘やかしたら駄目だ。
情に流されるな俺。
これから今までよりもっと他人の目があるんだから集団生活の自覚を持たせないと。
また決意を持ち直してキッとユーリスを見下ろす。
もう触る事は許さんと言外に訴えた。
「ああ、ごめん。前も欲しいよね。」
ユーリスの手が俺の股間に伸びる。
違う。そうじゃない。
確かにちょっと反応しちゃってるけどそうじゃない。
「ユーリス様、もう終わりです。終わりですったら!!」
しつこく前を寛げようと伸びてくる手を払う。
その時、玄関のドアノックが荒々しくカンカン鳴った。
「アルネスター殿下より、ユーリスフレッド・アルディ・クリスタス公爵子息に伝言です!」
扉の向こうから、やたらハキハキした中性的な声がする。
アルネスター殿下はこの国の第一王子で、学園の生徒会長。ゲームでは攻略キャラの一人だったはず。確か姉貴はアル様会長って呼んでた。
育成パート以外はあんまりまともにゲームのことを知らない俺だけど、入学式の在校生代表挨拶で顔を見たときにそれくらいは思い出せた。
慌てて出ようとして自分の格好を思い出す。
急いでボタンを留め始めたところで、ユーリスに腕を引かれてリビングに隣接した俺の部屋に押し込まれた。
「そんなエロい顔人に見せちゃ駄目。」
真顔で言われて扉を閉められる。
そんな、俺がいながらユーリス自身に来客の出迎えをさせるなんて。
身支度を再開したけど到底間に合わず、ユーリスが玄関を開ける音がした。
幸い相手は王子の使いなので、ユーリスが直接対応しても儀礼上は間違いではない。
今からでも部屋の隅で控えていようかと思ったけど、ユーリスにああ言われた以上今の俺はクリスタス家の者として来客の前に出せないって主人に判断されたわけだ。
従者としては致命的な失態といえる。
ショックを受けていると足音で2人が部屋に入ってくるのが分かった。
せめていつ呼ばれても大丈夫なよう、従者が室内の様子を確認するために扉に開けられた覗き穴から中の様子を伺う。
訪ねてきた生徒も、ゲームで見覚えがあるキャラだった。
守護獣は蝙蝠で、今も肩にその蝙蝠がちょこんと乗ってる。そうそう、主人公と対戦もしてた。
小柄で美少女のような見た目をしているけど、長い睫毛が縁取る目は釣り上がり気味で気が強そう。確か親衛隊だかファンクラブだか、会長の腰巾着キャラだった気がする。名前は思い出せないけど姉貴が勝気チワワって呼んでたはず。
ユーリスはそのチワワを隙のない所作で上座のソファに座らせて、自身もチェアに座った
「わざわざお越しどうも。」
「殿下が貴方と話したいと。貴方の守護獣と育成技術に興味をお持ちです。今から来れますか?守護獣と、付き人も連れて来てください。」
「付き人?ルコ・ブライトンのことですか?」
「はい。彼も貴方の守護獣の育成に関わってると把握しています。」
「あいにくどちらも今出ていますが、半刻以内に呼び戻してそちらに伺います。」
「わかりました。」
「それと、確かにルコは私の執事ですが、この学園に正式に入学を認められた特待生です。お会いいただく際は彼をそう扱って下さい。」
「……覚えておきます。」
「どうも。」
去り際に、一瞬チワワがこちらを向いた。偶然に過ぎないのにドキリとする。
彼はすぐに向き直ると、優雅な足取りで部屋を去った。
扉が閉まる音を聞いて俺もリビングに出る。
「私の方で対応出来ず申し訳ありませんでした。」
玄関から戻ってくるユーリスに詫びた。
「別に出られる方が出ればいいだろ?」
「しかし……」
「それより早く行かないと。ノスの笛どこだっけ?」
「お持ちします。」
笛を吹けば間も無くノスニキがだるそうに戻って来たので、みんなでアルネスター殿下のところに向かった。
———————-
怒鳴りたくなる気持ちをぐっと堪えてユーリスの締まった腹部に手をつき、体を引き上げる。自分の胸がユーリスの顔くらいの位置に来るまで引き上げた所で、差し出すように体を前に倒した。
ちゅうっ
「んっ…………はぁっ」
胸の真ん中辺りに強く吸い付かれる感覚がして、つねられるような痛みを感じる。
唇を噛んで耐えていると、同じところをぬるっと舐められて歯の隙間から息が溢れた。
少しづつ位置を横にずらしながら何度も吸われては舐められ、やがて乳首にぢゅうっと吸い付かれて舌先でコロコロ弾かれる。
「あっ……ひぁっ……なっ、あと、付けるだけって……」
ちゅぱっ
「……そんなこと言ってないよ?ルコのおっぱいはもっと弄ってって言ってるけど。」
ぢゅぅっ、くにゅくにゅっ、ぬろろっ
「アぁンっ……いっ、言ってませっ…んっ…」
「でも弄る前から触って欲しそうに勃ってたし。キスされるだけで期待しちゃう弱々乳首だね?」
お前本当調子乗んのもいい加減にしろ?
誰のせいだ?
ユーリスの肩を掴んでぐっと体を引き離す。やっぱりこの盛りのついたお猿さんは甘やかしたら駄目だ。
情に流されるな俺。
これから今までよりもっと他人の目があるんだから集団生活の自覚を持たせないと。
また決意を持ち直してキッとユーリスを見下ろす。
もう触る事は許さんと言外に訴えた。
「ああ、ごめん。前も欲しいよね。」
ユーリスの手が俺の股間に伸びる。
違う。そうじゃない。
確かにちょっと反応しちゃってるけどそうじゃない。
「ユーリス様、もう終わりです。終わりですったら!!」
しつこく前を寛げようと伸びてくる手を払う。
その時、玄関のドアノックが荒々しくカンカン鳴った。
「アルネスター殿下より、ユーリスフレッド・アルディ・クリスタス公爵子息に伝言です!」
扉の向こうから、やたらハキハキした中性的な声がする。
アルネスター殿下はこの国の第一王子で、学園の生徒会長。ゲームでは攻略キャラの一人だったはず。確か姉貴はアル様会長って呼んでた。
育成パート以外はあんまりまともにゲームのことを知らない俺だけど、入学式の在校生代表挨拶で顔を見たときにそれくらいは思い出せた。
慌てて出ようとして自分の格好を思い出す。
急いでボタンを留め始めたところで、ユーリスに腕を引かれてリビングに隣接した俺の部屋に押し込まれた。
「そんなエロい顔人に見せちゃ駄目。」
真顔で言われて扉を閉められる。
そんな、俺がいながらユーリス自身に来客の出迎えをさせるなんて。
身支度を再開したけど到底間に合わず、ユーリスが玄関を開ける音がした。
幸い相手は王子の使いなので、ユーリスが直接対応しても儀礼上は間違いではない。
今からでも部屋の隅で控えていようかと思ったけど、ユーリスにああ言われた以上今の俺はクリスタス家の者として来客の前に出せないって主人に判断されたわけだ。
従者としては致命的な失態といえる。
ショックを受けていると足音で2人が部屋に入ってくるのが分かった。
せめていつ呼ばれても大丈夫なよう、従者が室内の様子を確認するために扉に開けられた覗き穴から中の様子を伺う。
訪ねてきた生徒も、ゲームで見覚えがあるキャラだった。
守護獣は蝙蝠で、今も肩にその蝙蝠がちょこんと乗ってる。そうそう、主人公と対戦もしてた。
小柄で美少女のような見た目をしているけど、長い睫毛が縁取る目は釣り上がり気味で気が強そう。確か親衛隊だかファンクラブだか、会長の腰巾着キャラだった気がする。名前は思い出せないけど姉貴が勝気チワワって呼んでたはず。
ユーリスはそのチワワを隙のない所作で上座のソファに座らせて、自身もチェアに座った
「わざわざお越しどうも。」
「殿下が貴方と話したいと。貴方の守護獣と育成技術に興味をお持ちです。今から来れますか?守護獣と、付き人も連れて来てください。」
「付き人?ルコ・ブライトンのことですか?」
「はい。彼も貴方の守護獣の育成に関わってると把握しています。」
「あいにくどちらも今出ていますが、半刻以内に呼び戻してそちらに伺います。」
「わかりました。」
「それと、確かにルコは私の執事ですが、この学園に正式に入学を認められた特待生です。お会いいただく際は彼をそう扱って下さい。」
「……覚えておきます。」
「どうも。」
去り際に、一瞬チワワがこちらを向いた。偶然に過ぎないのにドキリとする。
彼はすぐに向き直ると、優雅な足取りで部屋を去った。
扉が閉まる音を聞いて俺もリビングに出る。
「私の方で対応出来ず申し訳ありませんでした。」
玄関から戻ってくるユーリスに詫びた。
「別に出られる方が出ればいいだろ?」
「しかし……」
「それより早く行かないと。ノスの笛どこだっけ?」
「お持ちします。」
笛を吹けば間も無くノスニキがだるそうに戻って来たので、みんなでアルネスター殿下のところに向かった。
18
↓めちゃくちゃ世話になっている
B L ♂ U N I O N
B L ♂ U N I O N
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