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182指名手配~エセルバートside①
しおりを挟む逃亡を図ってから僕は身を隠した。
まるで息を潜めるようにだ。
そうなったのは、あの後僕は組織の元に向かった。
しかし既に彼等は解体されていた状態で警備隊が囲み、半数は捕らえられていた。
「クソっ‥」
リーダ各は捕らえられ、見つかれば厳しい取り調べが行われ牢獄に入れられる」。
そんなの耐えられないと思った僕はとにかく宿を探したが。
「アンタ詐欺のエセバートか!」
「違うよ。殺人未遂のゲスバートだよ!」
「は?」
変装して宿に入るも、宿の中には指名手配となっている僕の写真がずらりと。
「アンタ!指名手配犯だよ」
「何だって!」
夫らしき男が斧を持って現れる。
「俺の宿に来るとはいい度胸じゃねぇか」
「アンタ、早く殺しな!でないとこっちが殺されるよ」
「殺したらまずいだろ?金ももらえないぞ」
指名手配書に懸賞金が欠けられている。
生死は問わないと書かれているが生きたままだと懸賞金が金貨100枚だ。
「しかしこんなクソ野郎に金貨100枚ってね?」
「ああ、銀貨10枚でも高いのに」
ふざけるんなそれじゃあ安過ぎだ。
「聞けば結婚詐欺に、殺人未遂、幼児虐待もしているそじゃないか」
「最低だな」
「ぐぁ…ふざけ」
「動くな!」
ナイフで足を刺される。
痛みで声が出ない!
「やめっ…」
「若い娘に結婚詐欺をして利用して捨てたらしいね」
「何だと!」
騙したって、たいしたことじゃないだろ?
馬鹿な商家の娘を少し騙しただけだ。
あの女だって少しの間夢を見させてやったんだ。
「もし私お娘がこんな男に騙されて傷つけられたと思うと」
「殺しても殺したりないな。腕を切り落としても死んでなければいいんじゃないか?」
「そうだね。宿の外で…」
冗談じゃない。
死ぬに決まっているだろう!
こいつ等は人間じゃない。
人の皮を被った悪魔だと思った僕は必死に抵抗して逃げた。
「待ちやがれ!」
「アンタ!組合にも連絡しな」
「そうだなギルドにも!」
痛い。
何で僕がこんな目に合わないといけないんだ。
何も悪くない。
これは悪い夢に違いない。
「待ちやがれ!」
「ぎゃあ!」
橋を渡ろうとしたが背後から銃で腕を撃たれ、バランスを崩してしまってそのまま川に落ちてしまう。
川の流れが思った以上に強くて僕はそのまま流された。
この時期の水は肌に氷が指す様に冷たくてそのまま意識を手放した。
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