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第78話 悪しき筋肉恐るるに足らず!
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たくましい筋肉から振るわれた拳にマルダーが吹っ飛ぶ。鼻血を飛ばしながら背中から叩きつけられ、2、3mほど滑ってから止まった。
「所詮は偽物の筋肉! あまりに貧弱! 脆弱! 惰弱!」
「くっ! お、おのれい! この程度でマルダー=クンニキに勝てると思うな!」
研究者らしき男はマルダーの腕に注射をし、何かの薬を投入したようだ。
「ぼふぉおおおおおっ!!」
人の言葉が話せないのか、声にならない怒号を挙げ、フロントダブルバイセップスのポーズを取ると益々筋肉が膨らんでいく。その太さ、歪さはもはや異形と呼んで差し支えないほどだ。
「ふははははは! どうだ、これぞ人にはたどり着けぬ筋肉の領域! まさに神域! 凄いだろう!? 羨ましいだろう!?」
あんな異形が神域!?
なんかスッゴイムカついてきたんですけど?
「そんな筋肉に誰が憧れるか! 僕だって筋肉欲しいけどそんな歪な筋肉なんて気持ち悪いよ!」
「はっはっはっはっ! よくぞ言ったルウ! あのような悪しき筋肉は百害あって一利無し!」
「鍛錬なき筋肉に魂は宿らぬ!」
「流した汗こそが筋肉への愛!」
「愛なき筋肉は無力! 鍛錬なき筋肉もまた無力なり!」
僕は先に前へ出た。そんな筋肉恐るるに足らずってことを教えてやる!
「教えてあげるよ! そんな筋肉じゃ僕にすら勝てないってことをね! 」
「ぬ!? ルウよ、その漢気は買う。しかし流石に無茶ではないか?」
「いや、ゴリマよ、やらせてやれ。感じるぞ、ルウの筋肉への憧れを!」
「私も感じるぞ! 悪しき筋肉への怒りを!」
なんか感化されちゃってるけど普通に魔法使うからね?
流石に素手で殴り合うわけないじゃん。
「そんなクソチビに何が出来る! かまわん、やれいマルダー!」
「ぼふぉおおおおおっっ!!」
マルダーが僕に向かって突進してくる。まともにぶつかれば怪我じゃ済まないだろう。
「防壁」
足場を作り、駆け上がる。そしてもういっちょ
「防壁」
更に駆け上り、マルダーの顔面に膝蹴り。ここで無声発動。弱化で顔面の骨を脆くする。そして頭を掴んだ。
「解毒、回復」
ここで拡大解釈!
解毒作用で薬の効果を消す。そして奴の後ろに跳んで自分の膝を治療だ。薬の力が消え始めたマルダーは最初にぶつかった魔法の壁は破壊できても2個目は破壊できず、消え行く力の反動も相まって崩れ落ちた。
「ぐぶおおぉぉぉっっ!?」
マルダーの筋肉がしぼみ始めると同時に苦しみ出す。身体をバタつかせながら叫び声をあげ、とても苦しそうだ。
「これも悪しき筋肉に頼った末路か。過剰な薬の反動で身体が異常をきたしたのだろう」
あー、まぁあれ劇薬だったからね。間違いなく寿命縮むと思う。助けられるかな?
僕はマルダーの近くへ歩いていく。
「解放、解毒、回復」
拡大解釈、まずは苦痛からの解放。そして体に残る毒物を解毒し、肉体を回復。すると次第にマルダーの様子が落ち着いてきた。身体もしぼみ、縮んでいくとそのサイズはアニキータさんより結構小さかった。こっそり状態を鑑定すると、度重なる投薬のせいで身体はボロボロ、脳もすっかり異常をきたしており日常を送るのは無理だ。
今は苦痛から解放されてもそう長くは生きられないだろう。あのまま死なせてあげた方が良かったのだろうか?
「酷いことをするよね、お前」
僕は研究者を睨みつけた。
「ひっ……!」
「逃がさないよ? 防壁」
研究者の逃げ道3方を複数の防壁で塞ぐ。そこへアニキータさんがにじりよって行った。
「さぁ、覚悟はいいな? ゲス野郎」
「ひぃぃぃっっ!!」
アニキータさんの(かなり手加減した)鉄拳でぶっ飛ばされ、研究者は口から血を流している。ガタガタと震え、抵抗の意思はないようだ。
「ねぇ、お前ドレカヴァクと関係持ってる?」
僕が研究者の襟首を掴み尋問すると、店にいる連中を一瞬チラッと見たようだ。はい、黒だね。
「アニキータさん、アイツらも確保お願いしていいですか?」
「もちろんだとも。任せておけ」
「では暴れるとするか」
そして店の中からは絶叫が響き渡り、筋肉の誓いにボコボコにされた闇ギルドの面々が後ろ手に縛られて整列させられていた。
「ふむ、では護法取締所に引き渡してくるとするか。ほら、さっさと歩かんか!」
こうして筋肉の誓いにより闇ギルドのひとつが壊滅したのだった。あのマルダーもとりあえず護法取締所送りかな?
「所詮は偽物の筋肉! あまりに貧弱! 脆弱! 惰弱!」
「くっ! お、おのれい! この程度でマルダー=クンニキに勝てると思うな!」
研究者らしき男はマルダーの腕に注射をし、何かの薬を投入したようだ。
「ぼふぉおおおおおっ!!」
人の言葉が話せないのか、声にならない怒号を挙げ、フロントダブルバイセップスのポーズを取ると益々筋肉が膨らんでいく。その太さ、歪さはもはや異形と呼んで差し支えないほどだ。
「ふははははは! どうだ、これぞ人にはたどり着けぬ筋肉の領域! まさに神域! 凄いだろう!? 羨ましいだろう!?」
あんな異形が神域!?
なんかスッゴイムカついてきたんですけど?
「そんな筋肉に誰が憧れるか! 僕だって筋肉欲しいけどそんな歪な筋肉なんて気持ち悪いよ!」
「はっはっはっはっ! よくぞ言ったルウ! あのような悪しき筋肉は百害あって一利無し!」
「鍛錬なき筋肉に魂は宿らぬ!」
「流した汗こそが筋肉への愛!」
「愛なき筋肉は無力! 鍛錬なき筋肉もまた無力なり!」
僕は先に前へ出た。そんな筋肉恐るるに足らずってことを教えてやる!
「教えてあげるよ! そんな筋肉じゃ僕にすら勝てないってことをね! 」
「ぬ!? ルウよ、その漢気は買う。しかし流石に無茶ではないか?」
「いや、ゴリマよ、やらせてやれ。感じるぞ、ルウの筋肉への憧れを!」
「私も感じるぞ! 悪しき筋肉への怒りを!」
なんか感化されちゃってるけど普通に魔法使うからね?
流石に素手で殴り合うわけないじゃん。
「そんなクソチビに何が出来る! かまわん、やれいマルダー!」
「ぼふぉおおおおおっっ!!」
マルダーが僕に向かって突進してくる。まともにぶつかれば怪我じゃ済まないだろう。
「防壁」
足場を作り、駆け上がる。そしてもういっちょ
「防壁」
更に駆け上り、マルダーの顔面に膝蹴り。ここで無声発動。弱化で顔面の骨を脆くする。そして頭を掴んだ。
「解毒、回復」
ここで拡大解釈!
解毒作用で薬の効果を消す。そして奴の後ろに跳んで自分の膝を治療だ。薬の力が消え始めたマルダーは最初にぶつかった魔法の壁は破壊できても2個目は破壊できず、消え行く力の反動も相まって崩れ落ちた。
「ぐぶおおぉぉぉっっ!?」
マルダーの筋肉がしぼみ始めると同時に苦しみ出す。身体をバタつかせながら叫び声をあげ、とても苦しそうだ。
「これも悪しき筋肉に頼った末路か。過剰な薬の反動で身体が異常をきたしたのだろう」
あー、まぁあれ劇薬だったからね。間違いなく寿命縮むと思う。助けられるかな?
僕はマルダーの近くへ歩いていく。
「解放、解毒、回復」
拡大解釈、まずは苦痛からの解放。そして体に残る毒物を解毒し、肉体を回復。すると次第にマルダーの様子が落ち着いてきた。身体もしぼみ、縮んでいくとそのサイズはアニキータさんより結構小さかった。こっそり状態を鑑定すると、度重なる投薬のせいで身体はボロボロ、脳もすっかり異常をきたしており日常を送るのは無理だ。
今は苦痛から解放されてもそう長くは生きられないだろう。あのまま死なせてあげた方が良かったのだろうか?
「酷いことをするよね、お前」
僕は研究者を睨みつけた。
「ひっ……!」
「逃がさないよ? 防壁」
研究者の逃げ道3方を複数の防壁で塞ぐ。そこへアニキータさんがにじりよって行った。
「さぁ、覚悟はいいな? ゲス野郎」
「ひぃぃぃっっ!!」
アニキータさんの(かなり手加減した)鉄拳でぶっ飛ばされ、研究者は口から血を流している。ガタガタと震え、抵抗の意思はないようだ。
「ねぇ、お前ドレカヴァクと関係持ってる?」
僕が研究者の襟首を掴み尋問すると、店にいる連中を一瞬チラッと見たようだ。はい、黒だね。
「アニキータさん、アイツらも確保お願いしていいですか?」
「もちろんだとも。任せておけ」
「では暴れるとするか」
そして店の中からは絶叫が響き渡り、筋肉の誓いにボコボコにされた闇ギルドの面々が後ろ手に縛られて整列させられていた。
「ふむ、では護法取締所に引き渡してくるとするか。ほら、さっさと歩かんか!」
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