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櫛橋さゆり 通称リリィ
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「正道 翔くん、貴方の事は、大体わかったわ」
「……? まだ、何も話してないけど、櫛橋さん?」
「……さゆりで良いわよ。あるいは、リリィでも構わないわ」
「リリィだと百合……あれ? さゆりと百合って同じものなのか?」
「さぁて、どうかしら。ところで貴方は、こんな話を知ってるかしら?」
「?」
「世界でも生まれながらの金髪って2%程度しかいないって」
「へぇ~ あれ? そんなに少ないのか?」
「えぇ、色素の問題ですから、子供の頃は金色でも大人になるにつれて、激減していくそうです」
「そうなのか? それにしては、もっと多いイメージだけど……」
「それは、単純に日本と違って金髪に染める事に禁忌がないからでしょうね。現実的になり得る髪色には違いないのだから……」
「そう……なんだ……(あれ? さゆり、いやリリィの印象が変わって……髪の色が変化している!)」
「だから、私は―――― 私は、フォースを開放する時には、こうチェンジするのデス!」
「――――!?(口調が急に変化! 髪も金髪に――――そんな! 制服まで星条旗仕様に変わっている!)」
「サプライズ! これが私の『概念』デス! 西洋魔術をベースにしたゴーストハント。 最重要はフィジカル――――加えて、この相棒です!」
「なっ! 銃だと? 一体、どこから!」
「シャラップ! 自分のネタを話すマジシャンがどこにいますか!」
「う、撃ってきた!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「くそっ! 結界って奴か。階段を下に下に下りても1階にたどり着かない。ここ3階建ての校舎だったはずだぞ」
「Hey うさぎ狩りの時間を楽しませてくれますか? 感謝デスよ!」
「嘘だろ(あんなにポンポン、銃を乱射しやがって……本物じゃないよな?)」
「もっちろん、本物ですよ?」
「――――っ!?(あんなに距離を稼いだはずなのに、いつの間に背後へ!)」
「この銃はウィンチェスターM70……御存じ、『呪われた銃』 その復刻版デス!
まぁ、弾は殺傷能力を抑えたゴム弾ですがね」
「ゴム弾って暴動鎮圧用じゃねぇか!」
「その通り、撃たれても死にません。死ぬほど痛いだけです!」
「このっ!」
「OH! この距離で避けて、逃げますか。恐ろしいフィジカルモンスターですね! でも――――」
(追いかけてこない? そんなにゆっくり歩いて……そうか!?)
「気づくのが早いですね、さすがけあきのお気に入り。そうです、この空間は結界内。 一定以上の距離を取る事自体――――インポッシブルね!」
「くっ~~~!(当たるか、当たらないか、ギリギリの場所を弾丸が通過しいく。コイツ、わざと当てずに痛ぶるつもりか……いや、違うな)」
「――――エックスキューズミー? どういうつもり? 遮蔽物のない廊下の真ん中に飛び出して来るなんて」
「ん~ なんて言うか試されている感じがしたから……」
「試されている? テストを受けているつもりですか?」
「そうじゃないと、『概念』を開放しないでしょ? 銃も鎮圧用で殺すために使ってない」
「初対面の人を痛めつけるのが趣味……って言ったら?」
「へっ、そいつは想像していなかった。ずいぶんと悪い趣味だな。けど――――」
「けど?」
「威嚇射撃。今まで何度も撃たれていて、一度も俺を直撃していない」
「ふ~ん、私の腕を信頼してくれてるんだ。初めての出会いなのに?」
「おい!」
「なんですか?」
「喋り方が素に戻っているぞ。余裕がなくなってきたんじゃないのか?」
「――――っ? 挑発デースか? good! 受けましょう! ファイア&ショット!」
「来いッ!」
「っ! 弾丸を避けるつもりですか! そんなニンジャじゃあるまいし、不可能デース!」
「そんなのやって――――痛っ! ――――けど!」
「回避に失敗しても、なお前に出ますか!? 次弾を――――速い! なんて敏捷性《アジリティ》」
「貰った!」
「嘘……でしょ? (手に握っていたはずの銃をアッサリ奪われた。これがジャパンの武道《マーシャルアーツ》)」
「まだやる?」
「NONONO、それは女の子に銃を突き付けて言うセリフじゃありまセーン!」
「会ったその日に銃を乱射してくる人には言われたくないよ」
「それに――――」
「それに?」
「手加減したのですよ? 私は、銃を使わなず素手の方が強いのですから」
「ひぇ、それは相手にしたくないね」
「そうですか? 私は、素手で戦ってみたいのですが……」
「それで君は――――」
「――――リリィです」
「ん~ リリィさんは、なんで俺を狙ったの? やっぱり、あかり関係か?」
「それもあります。……実を言えば、天王けあきさんの天王家は私の分家……つまり、親戚になります」
「なるほど? けあきの支援のつもりで俺を攻撃したのか?」
「いいえ、違います。 けあき様と懇意にされている男性と聞いて、どのような殿方か、親戚一同で見極めようとなりまして、私は斥候のようなものです」
「し、親戚一同で俺の前に出現するつもりなのか?」
「まぁ、そうなりますね。あと、この町に来て、少し気になる事があります」
「気になる事?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「ここが龍脈の1つですが、管理者である賀茂あすかが狐に関わっている間に、良くない存在が集まってきてますね」
「良くない物って霊的な奴だよな? あと、口調が戻ってる?」
「はい、悪霊が出現する予兆がありますね。口調は、自身を鼓舞して戦闘に向かうための儀式……ルーチンみたいな感じなので」
「へぇ、こんな町のど真ん中に悪霊か」
「はい、交通量が多い場所で出現するのは珍しいですが、ここは事故多発地域らしいので」
「あぁ、事故が多いから悪霊が生まれる。悪霊が生まれそうだから事故が多発する……そういう感じ?」
「はい、ただ違うのは悪霊は、既に出現しています」
「何っ!? どこに?」
「あれをご覧ください」
「……どこ?」
「わかりませんか? それも仕方ありません。悪霊は、日常に溶け込んでいます」
「――――まさか。車の形をした悪霊か?」
「えぇ、正確にはトラックに偽装して、人を襲う悪霊です。 払うのに手伝ってくれますよね? 正道 翔くん?」
「……? まだ、何も話してないけど、櫛橋さん?」
「……さゆりで良いわよ。あるいは、リリィでも構わないわ」
「リリィだと百合……あれ? さゆりと百合って同じものなのか?」
「さぁて、どうかしら。ところで貴方は、こんな話を知ってるかしら?」
「?」
「世界でも生まれながらの金髪って2%程度しかいないって」
「へぇ~ あれ? そんなに少ないのか?」
「えぇ、色素の問題ですから、子供の頃は金色でも大人になるにつれて、激減していくそうです」
「そうなのか? それにしては、もっと多いイメージだけど……」
「それは、単純に日本と違って金髪に染める事に禁忌がないからでしょうね。現実的になり得る髪色には違いないのだから……」
「そう……なんだ……(あれ? さゆり、いやリリィの印象が変わって……髪の色が変化している!)」
「だから、私は―――― 私は、フォースを開放する時には、こうチェンジするのデス!」
「――――!?(口調が急に変化! 髪も金髪に――――そんな! 制服まで星条旗仕様に変わっている!)」
「サプライズ! これが私の『概念』デス! 西洋魔術をベースにしたゴーストハント。 最重要はフィジカル――――加えて、この相棒です!」
「なっ! 銃だと? 一体、どこから!」
「シャラップ! 自分のネタを話すマジシャンがどこにいますか!」
「う、撃ってきた!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「くそっ! 結界って奴か。階段を下に下に下りても1階にたどり着かない。ここ3階建ての校舎だったはずだぞ」
「Hey うさぎ狩りの時間を楽しませてくれますか? 感謝デスよ!」
「嘘だろ(あんなにポンポン、銃を乱射しやがって……本物じゃないよな?)」
「もっちろん、本物ですよ?」
「――――っ!?(あんなに距離を稼いだはずなのに、いつの間に背後へ!)」
「この銃はウィンチェスターM70……御存じ、『呪われた銃』 その復刻版デス!
まぁ、弾は殺傷能力を抑えたゴム弾ですがね」
「ゴム弾って暴動鎮圧用じゃねぇか!」
「その通り、撃たれても死にません。死ぬほど痛いだけです!」
「このっ!」
「OH! この距離で避けて、逃げますか。恐ろしいフィジカルモンスターですね! でも――――」
(追いかけてこない? そんなにゆっくり歩いて……そうか!?)
「気づくのが早いですね、さすがけあきのお気に入り。そうです、この空間は結界内。 一定以上の距離を取る事自体――――インポッシブルね!」
「くっ~~~!(当たるか、当たらないか、ギリギリの場所を弾丸が通過しいく。コイツ、わざと当てずに痛ぶるつもりか……いや、違うな)」
「――――エックスキューズミー? どういうつもり? 遮蔽物のない廊下の真ん中に飛び出して来るなんて」
「ん~ なんて言うか試されている感じがしたから……」
「試されている? テストを受けているつもりですか?」
「そうじゃないと、『概念』を開放しないでしょ? 銃も鎮圧用で殺すために使ってない」
「初対面の人を痛めつけるのが趣味……って言ったら?」
「へっ、そいつは想像していなかった。ずいぶんと悪い趣味だな。けど――――」
「けど?」
「威嚇射撃。今まで何度も撃たれていて、一度も俺を直撃していない」
「ふ~ん、私の腕を信頼してくれてるんだ。初めての出会いなのに?」
「おい!」
「なんですか?」
「喋り方が素に戻っているぞ。余裕がなくなってきたんじゃないのか?」
「――――っ? 挑発デースか? good! 受けましょう! ファイア&ショット!」
「来いッ!」
「っ! 弾丸を避けるつもりですか! そんなニンジャじゃあるまいし、不可能デース!」
「そんなのやって――――痛っ! ――――けど!」
「回避に失敗しても、なお前に出ますか!? 次弾を――――速い! なんて敏捷性《アジリティ》」
「貰った!」
「嘘……でしょ? (手に握っていたはずの銃をアッサリ奪われた。これがジャパンの武道《マーシャルアーツ》)」
「まだやる?」
「NONONO、それは女の子に銃を突き付けて言うセリフじゃありまセーン!」
「会ったその日に銃を乱射してくる人には言われたくないよ」
「それに――――」
「それに?」
「手加減したのですよ? 私は、銃を使わなず素手の方が強いのですから」
「ひぇ、それは相手にしたくないね」
「そうですか? 私は、素手で戦ってみたいのですが……」
「それで君は――――」
「――――リリィです」
「ん~ リリィさんは、なんで俺を狙ったの? やっぱり、あかり関係か?」
「それもあります。……実を言えば、天王けあきさんの天王家は私の分家……つまり、親戚になります」
「なるほど? けあきの支援のつもりで俺を攻撃したのか?」
「いいえ、違います。 けあき様と懇意にされている男性と聞いて、どのような殿方か、親戚一同で見極めようとなりまして、私は斥候のようなものです」
「し、親戚一同で俺の前に出現するつもりなのか?」
「まぁ、そうなりますね。あと、この町に来て、少し気になる事があります」
「気になる事?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「ここが龍脈の1つですが、管理者である賀茂あすかが狐に関わっている間に、良くない存在が集まってきてますね」
「良くない物って霊的な奴だよな? あと、口調が戻ってる?」
「はい、悪霊が出現する予兆がありますね。口調は、自身を鼓舞して戦闘に向かうための儀式……ルーチンみたいな感じなので」
「へぇ、こんな町のど真ん中に悪霊か」
「はい、交通量が多い場所で出現するのは珍しいですが、ここは事故多発地域らしいので」
「あぁ、事故が多いから悪霊が生まれる。悪霊が生まれそうだから事故が多発する……そういう感じ?」
「はい、ただ違うのは悪霊は、既に出現しています」
「何っ!? どこに?」
「あれをご覧ください」
「……どこ?」
「わかりませんか? それも仕方ありません。悪霊は、日常に溶け込んでいます」
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