13 / 35
1部 2章
イツミ川、バラバラで赤 4
しおりを挟む
「……なんか、流れてきた」
赤く染まりきった川。
そこを、黒い糸のようなものが流れてきた。
ほかにも、浅黒い……石?みたいなものも。
一本や二本、一つや二つではない。
……気持ち悪いけど、よし。
迷ったが、取ってみることにした。
辺りを見回して、すぐ近くに転がっていた棒を拾い、さっきまでよりも川に近付く。
「え、取ってみるのっ⁉」
驚いたネルの声音。
「……せっかくだからな」
オレは腕を伸ばす。
「えぇ~、嫌なせっかくぅ~」
あんなにここまで来たがっていたくせに、ネルはすっかり怯んでしまっている。
返事をしないで、上半身も伸ばす。でも、届かない。
抵抗はかなりあるが、しょうがない。オレは左足を前に、赤い川の中へと突っ込んだ。
少しだけ距離が縮まる。
狙うは、一番届きそうな位置を流れてきた黒い物体。
「うぅ~~~~、わ、私もやるわよっ」
なぜかちょっと怒った風に言って、ネルも川に足を入れて棒で水面を叩いた。
引っかかった。
オレは黒い物体を上手く引き寄せる。
手が届く位置まで持ってこれた。
水に運ばれないよう急いで上半身を屈め、空いている手で黒いものを掴む。
そして――持ち上げてみた。
黒くて細長いものが大量にくっ付いている丸い塊が、ぐるんと回転する。
人間の顔だった。
「うわぁ!」
思わず、腕を振り上げ、放り投げてしまう。
ぱしゃん――重心が後ろに一気に傾き、堪えようともできず、尻もちをついたオレ。
ドッドッドッドッドと、心臓がうるさい。
「えっえっ、何なにっ!」
隣でネルが慌てているが、それに構っていられるほどの余裕がなかった。
だって、今のは。
今のはっ!
「ね、ねぇ、アクセルぅ?」
聞こえてきた声は、ひどく怯えたようなものだった。
でも、そんなこと、どうでもいい。
「アクセル? ねえ、ねえってばぁ」
頭の中は、今見たもので一杯いっぱい。
だって、だってあれは、あんな、あれは……。
ぐるぐるぐるぐると、頭が回る。
「アクセルってば!」
「っ、なんだよっ!」
大きな叫び声に、反射的に怒鳴り返した。
顔を向けるも、ネルはこっちを見ていない。
川を見たまま、棒を掲げている。その先端で指し示すように。
「あれっ」
「あ?」
棒が指す方向へ、顔を向ける。
ギョッとした。
「あれっ、人の手だよっ!」
そう。
流れていっているのは、明らかに人間の片手だった。
指が、五本の指が、空を向いているから、わかった。
頭の中で。
先ほど見た、自分の拾ったものが。
その手と結びつく。
「……あがらなきゃ……あがらなきゃあがらなきゃあがらなきゃ……」
オレは尻もちをついたまま、ずりずりと後退する。
爪先がようやく水から離れたところで、ほんのひと息だけつけた。
でもまだ心臓の動きは異常だし、口から吐く息はうるさいくらい。
「ネル、あがれ……」
ぴくりともしないネル。
「川から出ろって!」
怒鳴るも、カノジョは動かない。
いや、動いている。
でもそれは、震えだった。
動けないのか、自力で。
オレは棒を放り、踏み出す。
「ッ」
右膝が、がくんと折れた。
力が上手く入らない。でも、でもやらなきゃ、急がなきゃ。
普通じゃないものからは、早く離れなきゃ。
バシバシと拳で右太ももを叩き、奥歯を噛み締めて力を入れる。
もたつくが、立てた。ふわふわした感覚が気持ち悪い。でも、足を進める。
ネルの背後まで来た。カノジョの両脇に無理矢理に両手を突っ込み、引き上げるようにしながら後退を試みて――加わった重みに耐えられず、また尻もちをついてしまった。
「クソ……クソクソクソクソクソッ……」
オレは尻もちをついたまま、カノジョを抱きかかえ、さっきしたようにずりずりと後退する。小石でお尻が痛いが、そんなものを痛がっている場合ではない。
小石が当たれば痛いというのは理解できる当たり前のことだが、目の前で起きていることは異常なのだから。
人間の一部が流れてくる真っ赤な川なんて、普通じゃないのだから。
早く、早く離れなきゃ。
どうにか川岸に上がれた。
意識せず、長い息が出た。疲れた。めちゃくちゃ。
でも、まだ……まだ休んでいる場合じゃない。
「ネル、帰るぞ。早く立って」
「え、あ、あ、う……」
言葉になってないことしか言わない。
話せないのか?
「動けそうか?」
ふるふる、とネルは頭を左右に振った。
「……おんぶするから」
してもいいか? とは言わない。
悠長にはしていられないから。
カノジョを脇に優しく転がして、オレはその場でしゃがむ。カノジョの上体を起こし、カノジョの身体が倒れないように片手で支えながらオレは後ろを向き、カノジョに背を寄せる。もたもたしたけれど、どうにかこうにか、背負うことができた。
カノジョのお尻にしっかりと両手を回し、ずり落ちていかないように支える。
重たい。
妹と違って、だいぶ重たい。
シルキアよりもネルのほうが身体付きがしっかりしているからでもあるが、今のオレの身体に上手く力が入らないせいも大きいだろう。
怖いんだ、オレだって。
でも、怖いだのなんだの言っていられない。
ネルを置いていくなんてバカなこと、できるわけないんだから。
動けないなら、動けるヤツが踏ん張る。
支え合うなんて、当たり前のこと。
奥歯をずっと噛み締め少しでも両手両足に力を込めながら、まずは林へと向かう。
……そういえば、どうしよう。
オレは、川辺に転がっていた黒い物体が視界に入って、つい足を止めてしまった。
放っておいていいのだろうか。だって、あれは、人の顔だった……人の、頭だった。
「ひぃ」
耳元で、息を吞む音がした。
「ひ、人っ、人のっ、頭っ⁉」
見てしまったんだ。
「……さっき、オレが川で拾ったのが、そうだったんだ」
何を言っても、その人に無礼な気がした。
でも、じゃあ何が礼儀正しいのかなんて、さっぱりわからなかった。
大人だったら、わかるのだろうか。
「こっ、この人っ、らっららっラスカルさんっ」
ラスカルさん。
守衛隊の一人だ。
オレの父親の後輩で、何度か家で一緒にご飯を食べたこともある。
ネルの父親とも親交があっただろうから、ネルだって当然知っている人だ。
いや、小さな町だ。町民で顔と名前が一致しない人なんていない。
……ごめんなさい。あとで大人、連れてきますから。
オレが持てるのは、ネルだけで精一杯。
場所だけ覚えておいて、町に戻ったら大人を連れてこよう。
どうか蟲や獣に持っていかれませんように。
そう願ってから、オレは再び歩き出した。
ドオオオォン!
そのとき、大きく地面が揺れた。
耐えられそうにない揺れだ!
もう倒れる、なら無理せず倒れよう。
そう判断したオレは、倒れ方を選ぶことにした。
ネルへの痛みが最小限になるように。
前のめりに倒れる。そうすれば、ネルが地面に思い切り激突することはないだろう。
両手を最大限に開いて地面に向け、上半身から屈むようにして倒れていく。
「ッ」痛みは走ったが、どうにか上手いこと企み通りに四つん這いになれた。
「あ、アクセルっ、町のほうからっ!」
四つん這いの恰好のまま、首を伸ばして空を見上げる。
濁った煙が上がっていた。
北門のほうだ。
「なんだ、何が起きて……」
――グオオオオオオオオオオオオオオ!
オレの声は搔き消された。
町のほうから響いてきた雄叫びによって。
聞いたことのない、獣のものとは思えない、重たい雄叫びによって……。
赤く染まりきった川。
そこを、黒い糸のようなものが流れてきた。
ほかにも、浅黒い……石?みたいなものも。
一本や二本、一つや二つではない。
……気持ち悪いけど、よし。
迷ったが、取ってみることにした。
辺りを見回して、すぐ近くに転がっていた棒を拾い、さっきまでよりも川に近付く。
「え、取ってみるのっ⁉」
驚いたネルの声音。
「……せっかくだからな」
オレは腕を伸ばす。
「えぇ~、嫌なせっかくぅ~」
あんなにここまで来たがっていたくせに、ネルはすっかり怯んでしまっている。
返事をしないで、上半身も伸ばす。でも、届かない。
抵抗はかなりあるが、しょうがない。オレは左足を前に、赤い川の中へと突っ込んだ。
少しだけ距離が縮まる。
狙うは、一番届きそうな位置を流れてきた黒い物体。
「うぅ~~~~、わ、私もやるわよっ」
なぜかちょっと怒った風に言って、ネルも川に足を入れて棒で水面を叩いた。
引っかかった。
オレは黒い物体を上手く引き寄せる。
手が届く位置まで持ってこれた。
水に運ばれないよう急いで上半身を屈め、空いている手で黒いものを掴む。
そして――持ち上げてみた。
黒くて細長いものが大量にくっ付いている丸い塊が、ぐるんと回転する。
人間の顔だった。
「うわぁ!」
思わず、腕を振り上げ、放り投げてしまう。
ぱしゃん――重心が後ろに一気に傾き、堪えようともできず、尻もちをついたオレ。
ドッドッドッドッドと、心臓がうるさい。
「えっえっ、何なにっ!」
隣でネルが慌てているが、それに構っていられるほどの余裕がなかった。
だって、今のは。
今のはっ!
「ね、ねぇ、アクセルぅ?」
聞こえてきた声は、ひどく怯えたようなものだった。
でも、そんなこと、どうでもいい。
「アクセル? ねえ、ねえってばぁ」
頭の中は、今見たもので一杯いっぱい。
だって、だってあれは、あんな、あれは……。
ぐるぐるぐるぐると、頭が回る。
「アクセルってば!」
「っ、なんだよっ!」
大きな叫び声に、反射的に怒鳴り返した。
顔を向けるも、ネルはこっちを見ていない。
川を見たまま、棒を掲げている。その先端で指し示すように。
「あれっ」
「あ?」
棒が指す方向へ、顔を向ける。
ギョッとした。
「あれっ、人の手だよっ!」
そう。
流れていっているのは、明らかに人間の片手だった。
指が、五本の指が、空を向いているから、わかった。
頭の中で。
先ほど見た、自分の拾ったものが。
その手と結びつく。
「……あがらなきゃ……あがらなきゃあがらなきゃあがらなきゃ……」
オレは尻もちをついたまま、ずりずりと後退する。
爪先がようやく水から離れたところで、ほんのひと息だけつけた。
でもまだ心臓の動きは異常だし、口から吐く息はうるさいくらい。
「ネル、あがれ……」
ぴくりともしないネル。
「川から出ろって!」
怒鳴るも、カノジョは動かない。
いや、動いている。
でもそれは、震えだった。
動けないのか、自力で。
オレは棒を放り、踏み出す。
「ッ」
右膝が、がくんと折れた。
力が上手く入らない。でも、でもやらなきゃ、急がなきゃ。
普通じゃないものからは、早く離れなきゃ。
バシバシと拳で右太ももを叩き、奥歯を噛み締めて力を入れる。
もたつくが、立てた。ふわふわした感覚が気持ち悪い。でも、足を進める。
ネルの背後まで来た。カノジョの両脇に無理矢理に両手を突っ込み、引き上げるようにしながら後退を試みて――加わった重みに耐えられず、また尻もちをついてしまった。
「クソ……クソクソクソクソクソッ……」
オレは尻もちをついたまま、カノジョを抱きかかえ、さっきしたようにずりずりと後退する。小石でお尻が痛いが、そんなものを痛がっている場合ではない。
小石が当たれば痛いというのは理解できる当たり前のことだが、目の前で起きていることは異常なのだから。
人間の一部が流れてくる真っ赤な川なんて、普通じゃないのだから。
早く、早く離れなきゃ。
どうにか川岸に上がれた。
意識せず、長い息が出た。疲れた。めちゃくちゃ。
でも、まだ……まだ休んでいる場合じゃない。
「ネル、帰るぞ。早く立って」
「え、あ、あ、う……」
言葉になってないことしか言わない。
話せないのか?
「動けそうか?」
ふるふる、とネルは頭を左右に振った。
「……おんぶするから」
してもいいか? とは言わない。
悠長にはしていられないから。
カノジョを脇に優しく転がして、オレはその場でしゃがむ。カノジョの上体を起こし、カノジョの身体が倒れないように片手で支えながらオレは後ろを向き、カノジョに背を寄せる。もたもたしたけれど、どうにかこうにか、背負うことができた。
カノジョのお尻にしっかりと両手を回し、ずり落ちていかないように支える。
重たい。
妹と違って、だいぶ重たい。
シルキアよりもネルのほうが身体付きがしっかりしているからでもあるが、今のオレの身体に上手く力が入らないせいも大きいだろう。
怖いんだ、オレだって。
でも、怖いだのなんだの言っていられない。
ネルを置いていくなんてバカなこと、できるわけないんだから。
動けないなら、動けるヤツが踏ん張る。
支え合うなんて、当たり前のこと。
奥歯をずっと噛み締め少しでも両手両足に力を込めながら、まずは林へと向かう。
……そういえば、どうしよう。
オレは、川辺に転がっていた黒い物体が視界に入って、つい足を止めてしまった。
放っておいていいのだろうか。だって、あれは、人の顔だった……人の、頭だった。
「ひぃ」
耳元で、息を吞む音がした。
「ひ、人っ、人のっ、頭っ⁉」
見てしまったんだ。
「……さっき、オレが川で拾ったのが、そうだったんだ」
何を言っても、その人に無礼な気がした。
でも、じゃあ何が礼儀正しいのかなんて、さっぱりわからなかった。
大人だったら、わかるのだろうか。
「こっ、この人っ、らっららっラスカルさんっ」
ラスカルさん。
守衛隊の一人だ。
オレの父親の後輩で、何度か家で一緒にご飯を食べたこともある。
ネルの父親とも親交があっただろうから、ネルだって当然知っている人だ。
いや、小さな町だ。町民で顔と名前が一致しない人なんていない。
……ごめんなさい。あとで大人、連れてきますから。
オレが持てるのは、ネルだけで精一杯。
場所だけ覚えておいて、町に戻ったら大人を連れてこよう。
どうか蟲や獣に持っていかれませんように。
そう願ってから、オレは再び歩き出した。
ドオオオォン!
そのとき、大きく地面が揺れた。
耐えられそうにない揺れだ!
もう倒れる、なら無理せず倒れよう。
そう判断したオレは、倒れ方を選ぶことにした。
ネルへの痛みが最小限になるように。
前のめりに倒れる。そうすれば、ネルが地面に思い切り激突することはないだろう。
両手を最大限に開いて地面に向け、上半身から屈むようにして倒れていく。
「ッ」痛みは走ったが、どうにか上手いこと企み通りに四つん這いになれた。
「あ、アクセルっ、町のほうからっ!」
四つん這いの恰好のまま、首を伸ばして空を見上げる。
濁った煙が上がっていた。
北門のほうだ。
「なんだ、何が起きて……」
――グオオオオオオオオオオオオオオ!
オレの声は搔き消された。
町のほうから響いてきた雄叫びによって。
聞いたことのない、獣のものとは思えない、重たい雄叫びによって……。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる