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第二十章 悪女の素顔
20-3 エドナサイド
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カチュアさんは、あたしと、サリナさん、そして戦争、現在戦場へ向かっていないルナちゃん、ミラちゃん、ユミルさん、スイレンさん、そして、アンリさんと、リリカちゃんを集めたんだよ。
何か、カチュアさんが、皆に話があるらしいんだよ。何なんだろう?
「カチュアにしては、珍しいな。雨の代わりに槍でも振るのか?」
「あら? そーなの~。槍が降ってくるなんて怖いことがあるのね~」
「はわわ。あたし、今まで生きていて、雨の様に槍が降ってきたことがないんだよ。そんなことあるんですね」
「うん。予想通りの反応だね」
あれ? あたし、また、おかしなことを言っちゃったのかな?
「槍じゃなくって、チーお姉ちゃんが降ってきてくれればいいのに。はっははは!」
「二人の天然ボケに便乗するなよ、リリカ! 頭がおかしくなるだろ!」
はうう。カチュアさん空から降ってくることもあるんだね。あれ? 降ってくるって、カチュアさんは一人しかいないけど……、はわわ! 頭がこんがらがってきたんだよ!
「話って、なんだ?」
「そーだったわ~……えぇと~~」
カチュアさんが、黙っちゃったんだよ。
「ところで、話で何だっけ?」
「あんたの話内容が分かるわけないだろ!」
「……あ~。そーだったわ~。ちょっと待っていてね~」
また、カチュアさんが、黙っちゃったんだよ。
「は~。世話が焼けるな~」
サリナさんが大きく息を吐いたんだよ。
「……あ~。思い出したわ~」
「思い出したなら、早く話してくれ」
「そーね~。う~んと……、戦争のことだけど、仮に、この戦いで、マリンちゃんのお兄さんを討ち取っても、いづれ、戦いが起きると思うわ~。できれば、兄妹仲良くしてもらいたいわ~」
「戦が起きる? どうしてですか?」
「……バルンクのことだろ?」
「はう? バルンクって、四英雄の一人ですよね? どういうことですか、サリナさん?」
「この戦いを仕向けたのは、バルンクだろうね。力を使わせるために」
「それって、魔物化のことッスか?」
「メリオダスの技術の復元するには、魔石が必要。そうなると、最も強い力を持った者を魔物化させて、その体内にある魔石を取り出す必要がある」
「惨いッス。意図的に魔物化させるのは、殺しているのと同じッス」
「ええ。バルンクを探しましょ」
「探すって、手掛かりは?」
「ん~……」
「は~。ないのね」
また、サリナさんは大きく息を吐いたんだよ。
「サリナさんは、以前アルタミスタの方々と交戦していたのですよね? 拠点に攻めたりしなかったのですか?」
「……バルンクはアルタミスタの民と協力関係なら、アルタミスタの民の拠点は今でいう、ヴァルダンだ。だが、さすがに居座らないか」
「そうですよね」
「……」
「どーしたの、ルナちゃん?」
カチュアさんが、ぼーとしていた、ルナちゃんに声を掛けたんだよ。
「はっ! い、いいえ! なんでもないです!」
「ここ辺りあるのね~」
「……やはり、隠せませんね」
はうう? 話が見えないです?
「……ネール。もしかしたら、ネールなら、手掛かりがあるかもしれません」
ネール? ネールって聞いたことあるんだよ。確か……。は!
「ネールて、確。か二十年前の英雄の一人ですよね? 現八騎将でもある人だよね?」
「はいどうです」
「でも、何で、ネールッスか?」
「兄様は以前、ネールの同行を探っていたことがあったんです」
「アルヴスが追っている連中がアルタミストの可能性がある。そのアルヴスがネールを探っていた。というと……」
「はい」
「でも、どういう動機で? 根拠があって、ネールに探りを入れていたんだよね?」
「詳しくは分かりません。だけど、兄様が無鉄砲にネールの動向を探っていたのです。理由はないということは、ないはずです」
「そのネールって、人に会う必要があるわね~。決まりね、その人に会いに行きましょ~」
「こう言ってなんなんですけど、ネールの元に行くのはおすすめしません。あの人は、とにかく、やばい方です。インデットが八騎将の中では最強なら、ネールは八騎将の中では、最凶なんです」
ルナちゃんが恐ろしい物を見たような顔をしたんだよ。
でも、『さいきょう』ってどういう意味なんだろう? インデットが『さいきょう』で、ネールも『さいきょう』……あれ?
「わたくし、聞いたことあります。英雄のまがい者と呼ばれていたらしいですわ」
「まがい者?」
「はい。敵の倒し方が、悪魔のようと呼ばれています」
よくわからないけど、恐ろしい人って、ことでいいのかな?
「チーちゃん? どうしたの?」
「外が騒がしいわ~」
「騒ぎだけじゃないです。姉貴、チーお姉ちゃん。毒物の匂いがする」
「毒物?」
「この距離なら影響はしないけど、やばい毒物の匂いですよ、これ!」
「様子を見に行ったほうがいいわね~」
何か、カチュアさんが、皆に話があるらしいんだよ。何なんだろう?
「カチュアにしては、珍しいな。雨の代わりに槍でも振るのか?」
「あら? そーなの~。槍が降ってくるなんて怖いことがあるのね~」
「はわわ。あたし、今まで生きていて、雨の様に槍が降ってきたことがないんだよ。そんなことあるんですね」
「うん。予想通りの反応だね」
あれ? あたし、また、おかしなことを言っちゃったのかな?
「槍じゃなくって、チーお姉ちゃんが降ってきてくれればいいのに。はっははは!」
「二人の天然ボケに便乗するなよ、リリカ! 頭がおかしくなるだろ!」
はうう。カチュアさん空から降ってくることもあるんだね。あれ? 降ってくるって、カチュアさんは一人しかいないけど……、はわわ! 頭がこんがらがってきたんだよ!
「話って、なんだ?」
「そーだったわ~……えぇと~~」
カチュアさんが、黙っちゃったんだよ。
「ところで、話で何だっけ?」
「あんたの話内容が分かるわけないだろ!」
「……あ~。そーだったわ~。ちょっと待っていてね~」
また、カチュアさんが、黙っちゃったんだよ。
「は~。世話が焼けるな~」
サリナさんが大きく息を吐いたんだよ。
「……あ~。思い出したわ~」
「思い出したなら、早く話してくれ」
「そーね~。う~んと……、戦争のことだけど、仮に、この戦いで、マリンちゃんのお兄さんを討ち取っても、いづれ、戦いが起きると思うわ~。できれば、兄妹仲良くしてもらいたいわ~」
「戦が起きる? どうしてですか?」
「……バルンクのことだろ?」
「はう? バルンクって、四英雄の一人ですよね? どういうことですか、サリナさん?」
「この戦いを仕向けたのは、バルンクだろうね。力を使わせるために」
「それって、魔物化のことッスか?」
「メリオダスの技術の復元するには、魔石が必要。そうなると、最も強い力を持った者を魔物化させて、その体内にある魔石を取り出す必要がある」
「惨いッス。意図的に魔物化させるのは、殺しているのと同じッス」
「ええ。バルンクを探しましょ」
「探すって、手掛かりは?」
「ん~……」
「は~。ないのね」
また、サリナさんは大きく息を吐いたんだよ。
「サリナさんは、以前アルタミスタの方々と交戦していたのですよね? 拠点に攻めたりしなかったのですか?」
「……バルンクはアルタミスタの民と協力関係なら、アルタミスタの民の拠点は今でいう、ヴァルダンだ。だが、さすがに居座らないか」
「そうですよね」
「……」
「どーしたの、ルナちゃん?」
カチュアさんが、ぼーとしていた、ルナちゃんに声を掛けたんだよ。
「はっ! い、いいえ! なんでもないです!」
「ここ辺りあるのね~」
「……やはり、隠せませんね」
はうう? 話が見えないです?
「……ネール。もしかしたら、ネールなら、手掛かりがあるかもしれません」
ネール? ネールって聞いたことあるんだよ。確か……。は!
「ネールて、確。か二十年前の英雄の一人ですよね? 現八騎将でもある人だよね?」
「はいどうです」
「でも、何で、ネールッスか?」
「兄様は以前、ネールの同行を探っていたことがあったんです」
「アルヴスが追っている連中がアルタミストの可能性がある。そのアルヴスがネールを探っていた。というと……」
「はい」
「でも、どういう動機で? 根拠があって、ネールに探りを入れていたんだよね?」
「詳しくは分かりません。だけど、兄様が無鉄砲にネールの動向を探っていたのです。理由はないということは、ないはずです」
「そのネールって、人に会う必要があるわね~。決まりね、その人に会いに行きましょ~」
「こう言ってなんなんですけど、ネールの元に行くのはおすすめしません。あの人は、とにかく、やばい方です。インデットが八騎将の中では最強なら、ネールは八騎将の中では、最凶なんです」
ルナちゃんが恐ろしい物を見たような顔をしたんだよ。
でも、『さいきょう』ってどういう意味なんだろう? インデットが『さいきょう』で、ネールも『さいきょう』……あれ?
「わたくし、聞いたことあります。英雄のまがい者と呼ばれていたらしいですわ」
「まがい者?」
「はい。敵の倒し方が、悪魔のようと呼ばれています」
よくわからないけど、恐ろしい人って、ことでいいのかな?
「チーちゃん? どうしたの?」
「外が騒がしいわ~」
「騒ぎだけじゃないです。姉貴、チーお姉ちゃん。毒物の匂いがする」
「毒物?」
「この距離なら影響はしないけど、やばい毒物の匂いですよ、これ!」
「様子を見に行ったほうがいいわね~」
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