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第八章 魔人族の脅威
8ー11 スイレンサイド
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「無事か?」
レオとアイラさんが駆けつけてきてくれたッス。
「レオ! それにアイラさんも」
「ギャングは?」
「死んだッス」
「カチュアは無事か?」
「わたしはだいじょぶよ~。でも、体が動けないわ~」
カチュアさんは、うつ伏せてになっているッス。
「しょうがない、あたしがおぶっていくよ」
「すまない。僕は彼女に触れることができないんだ」
確か、アイラさんがカチュアさんに触れたら、火傷するらしいッス。
「あ! だいじょぶよ~。段々と楽になってきたわ~」
「本当に大丈夫かよ!?」
うつ伏せてで、寝込んでいた、カチュアさんがふらふらだが、立ち上がったッス。
「まったく、愚兄が!」
誰かいるッス!
そこには女性の姿があったッス。何となくッスけど、ギャングの面影があるッス。
「あなたは?」
「その人には、戦う意志はないわ~」
体のふらつきがあるとはいえ、警戒して、武器を構えるわたし達三人と違い、カチュアさんは武器を構えていないッス。
「申し訳ございません! 私はギャングの妹のイヤンよ」
「カチュアよ~。よろしくね~」
カチュアさんは手を差し出したッス。握手するつもりッス。
だけど、イヤンさんは一瞬、手を差し出したッスが、引っ込んでしまったッス。
「あ! ごめんなさい! 遠くから、見ていたんですが、あなたは蒼い炎を纏っていましたから……」
「カチュアさん。彼女は魔人族ッス。カチュアさんとは触れることはできないッス」
「あ! ごめんなさい。あなたは悪い人ではないのに~」
「初対面なのに、どうしてそう思う」
「ん~。野生の勘かしら~?」
「くす。あなた、面白い人ね」
イヤンさんがクスクスと笑ったッス。
「そう言えば、気になったことが、ありましたわ」
「どーしたの~?」
「あなたはヴァルキュリア族?」
「そーらしいわ~」
「分かるッスか?」
「ヴァルキュリア族は本来、蒼い髪と瞳が特徴だったわ。だけど、女性しかいないヴァルキュリア族は他種との交際で子孫を残すんだけど、時が経つに連れて、蒼い髪と瞳のヴァルキュリア族が生まれることが少なくなってきたのよ。だけど、髪と瞳の色が一緒と特徴は同じだけど」
「亜種によって、伝わり方が違うッスが、魔人族はそう伝わっているッスね」
イヤンさんは私の顔を凝視すると。
「……それで、あなたは、ロランスの聖王ですか」
「その娘ッス」
「その聖王の元へ連れてってもらってよろしいですか?」
「分かりました」
突然、レオがわたしの前に立ったッス。
「その前に聞かせてくれ! あんたは、今まで何をしていたんだ? 戦争反対のようだけど」
「愚兄は私が地上の侵略に反対することを、分かっていたから、私を牢屋へ閉じ込めたのです。何とか、自力で牢屋を壊して、出て、こちらへ駆けつけました」
わたし達はイヤンを連れてお母様の元へ。その前にやることがあるッス。
「聞け! 魔人族の軍よ! 愚兄ギャングは死んだ! これ以上の戦いは無意味だ!」
戦場で降伏宣言をしたイヤンさん。魔人族は次から次へと引いていった。
私達はお母様の元へ戻っきたッス。
「貴方が、ギャング王の妹君の」
「イヤンです。すみません、我、愚兄が迷惑を」
「頭を上げください」
「地上では人間が好き勝手やっているのに、不満を抱いた魔人族がいます。ギャングも、その一人でした。愚兄のギャングは昔から野心家でした。王に着いてから、魔人族の制約を破ってまで、侵略行為を企てていました。すみません、愚兄を止められなくって」
「過ぎたことをしょうがないッス。それに魔人族全員が敵意を持っていなかったことを知れたッスから」
お互い、握手をしたッス。
私達はイヤンを見送るため、魔界の手前まで、来ていた。
「それでは、私達はこれで。愚兄の戦死を伝えないと。先に引いた魔人族から知らせれていると思いますが」
「残念だわ~。せっかく、出会えたのに。この力がなかったら、あなた達と触れられるのに~」
「カチュア自身が、私達を殺したいわけではないでしょ? カチュアの気持ちは理解したつもりでいるわ。だから、そんな顔しないで。あなたの蒼炎は少なくっとも、助けになるわ。これからは、その蒼炎と向き合うことよ、多くの人を救うため」
「ありがとーね~」
「そう言えば、カチュア! あなたはその蒼炎のことをどれだけ知っている?」
「余り知らないわ~。わたしがヴァルキュリア族っていうのも、最近知ったわ~」
「私も詳しくしらないです。魔人族が伝わっている話だと、神が地上からいなくなる前に、最後に生まれた亜種がヴァルキュリア族。妹神が唯一、与えた力を受け継いだのがヴァルキュリア族と言われている。ただ……。それは神を殺す力とも呼ばれている」
「神を? それも、妹神が?」
「信じられないだでしょ? まるで、自分達を殺す力を与えた見たいだ。たぶん、その力がカチュアが扱う、蒼炎。我々に効くのは、その力を与えた妹神が元々退魔の力を持っていたからでしょうね」
「まるで、わたしは、神様を殺すために、生まれた見たいだわ~」
のほほーんとした雰囲気で言うセリフではないような……。
「話が長くなったわ。私はこれで! カチュア! あなたに会えて嬉しいわ。また、機会があれば、会いましょう」
「ええ~」
イヤンさんは魔界へ去っていったッス。
第八章 魔人族の脅威 完
レオとアイラさんが駆けつけてきてくれたッス。
「レオ! それにアイラさんも」
「ギャングは?」
「死んだッス」
「カチュアは無事か?」
「わたしはだいじょぶよ~。でも、体が動けないわ~」
カチュアさんは、うつ伏せてになっているッス。
「しょうがない、あたしがおぶっていくよ」
「すまない。僕は彼女に触れることができないんだ」
確か、アイラさんがカチュアさんに触れたら、火傷するらしいッス。
「あ! だいじょぶよ~。段々と楽になってきたわ~」
「本当に大丈夫かよ!?」
うつ伏せてで、寝込んでいた、カチュアさんがふらふらだが、立ち上がったッス。
「まったく、愚兄が!」
誰かいるッス!
そこには女性の姿があったッス。何となくッスけど、ギャングの面影があるッス。
「あなたは?」
「その人には、戦う意志はないわ~」
体のふらつきがあるとはいえ、警戒して、武器を構えるわたし達三人と違い、カチュアさんは武器を構えていないッス。
「申し訳ございません! 私はギャングの妹のイヤンよ」
「カチュアよ~。よろしくね~」
カチュアさんは手を差し出したッス。握手するつもりッス。
だけど、イヤンさんは一瞬、手を差し出したッスが、引っ込んでしまったッス。
「あ! ごめんなさい! 遠くから、見ていたんですが、あなたは蒼い炎を纏っていましたから……」
「カチュアさん。彼女は魔人族ッス。カチュアさんとは触れることはできないッス」
「あ! ごめんなさい。あなたは悪い人ではないのに~」
「初対面なのに、どうしてそう思う」
「ん~。野生の勘かしら~?」
「くす。あなた、面白い人ね」
イヤンさんがクスクスと笑ったッス。
「そう言えば、気になったことが、ありましたわ」
「どーしたの~?」
「あなたはヴァルキュリア族?」
「そーらしいわ~」
「分かるッスか?」
「ヴァルキュリア族は本来、蒼い髪と瞳が特徴だったわ。だけど、女性しかいないヴァルキュリア族は他種との交際で子孫を残すんだけど、時が経つに連れて、蒼い髪と瞳のヴァルキュリア族が生まれることが少なくなってきたのよ。だけど、髪と瞳の色が一緒と特徴は同じだけど」
「亜種によって、伝わり方が違うッスが、魔人族はそう伝わっているッスね」
イヤンさんは私の顔を凝視すると。
「……それで、あなたは、ロランスの聖王ですか」
「その娘ッス」
「その聖王の元へ連れてってもらってよろしいですか?」
「分かりました」
突然、レオがわたしの前に立ったッス。
「その前に聞かせてくれ! あんたは、今まで何をしていたんだ? 戦争反対のようだけど」
「愚兄は私が地上の侵略に反対することを、分かっていたから、私を牢屋へ閉じ込めたのです。何とか、自力で牢屋を壊して、出て、こちらへ駆けつけました」
わたし達はイヤンを連れてお母様の元へ。その前にやることがあるッス。
「聞け! 魔人族の軍よ! 愚兄ギャングは死んだ! これ以上の戦いは無意味だ!」
戦場で降伏宣言をしたイヤンさん。魔人族は次から次へと引いていった。
私達はお母様の元へ戻っきたッス。
「貴方が、ギャング王の妹君の」
「イヤンです。すみません、我、愚兄が迷惑を」
「頭を上げください」
「地上では人間が好き勝手やっているのに、不満を抱いた魔人族がいます。ギャングも、その一人でした。愚兄のギャングは昔から野心家でした。王に着いてから、魔人族の制約を破ってまで、侵略行為を企てていました。すみません、愚兄を止められなくって」
「過ぎたことをしょうがないッス。それに魔人族全員が敵意を持っていなかったことを知れたッスから」
お互い、握手をしたッス。
私達はイヤンを見送るため、魔界の手前まで、来ていた。
「それでは、私達はこれで。愚兄の戦死を伝えないと。先に引いた魔人族から知らせれていると思いますが」
「残念だわ~。せっかく、出会えたのに。この力がなかったら、あなた達と触れられるのに~」
「カチュア自身が、私達を殺したいわけではないでしょ? カチュアの気持ちは理解したつもりでいるわ。だから、そんな顔しないで。あなたの蒼炎は少なくっとも、助けになるわ。これからは、その蒼炎と向き合うことよ、多くの人を救うため」
「ありがとーね~」
「そう言えば、カチュア! あなたはその蒼炎のことをどれだけ知っている?」
「余り知らないわ~。わたしがヴァルキュリア族っていうのも、最近知ったわ~」
「私も詳しくしらないです。魔人族が伝わっている話だと、神が地上からいなくなる前に、最後に生まれた亜種がヴァルキュリア族。妹神が唯一、与えた力を受け継いだのがヴァルキュリア族と言われている。ただ……。それは神を殺す力とも呼ばれている」
「神を? それも、妹神が?」
「信じられないだでしょ? まるで、自分達を殺す力を与えた見たいだ。たぶん、その力がカチュアが扱う、蒼炎。我々に効くのは、その力を与えた妹神が元々退魔の力を持っていたからでしょうね」
「まるで、わたしは、神様を殺すために、生まれた見たいだわ~」
のほほーんとした雰囲気で言うセリフではないような……。
「話が長くなったわ。私はこれで! カチュア! あなたに会えて嬉しいわ。また、機会があれば、会いましょう」
「ええ~」
イヤンさんは魔界へ去っていったッス。
第八章 魔人族の脅威 完
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