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魂(アルモニ)と心(スデリト)について
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※魔法使い登録者及び魔法使い予備群該当者に対する研修資料より抜粋
魔法使いたちにとって【魂】とは魔力を半永久的に生産し続ける動力炉である。魔法使いたちの使う言語では【アルモニ】と呼ぶ。現在も解明されていない部分は多いが、母体の中に出現し稼働し始めること、常時一定量の魔力を生産し続けていること、死を迎えると肉体から離れ認識できなくなることがわかっている。現代の魔法使いがそれを知ることができたのは、魔力抵抗が存在するものを感知する探知と呼ばれる技術や、肉眼では見えないものを見る類の魔法による。しかし如何なる魔法や技術を以ってしても魂の正確な形や構造を確認することはできていない。あくまでも中で作られた魔力の流れが見えているだけであり、魔力の生産を始める前や完全に止まり中に魔力が存在しない状態では見ることがない。
また、『死(この場合、怪我や病によるもの)』を迎え肉体から離れた魂は空へと上昇していくことはわかっているが、活動を停止してしまうためその後どうなるのかは確認できていない。魂は見えていないだけでこの星や宇宙に無数に存在しているのではないかという説や、分解し一度消滅してしまうのではないかという説、人には見えない魂だけの世界が我々の世界と重なる形で存在しているのではないかなど、さまざまな意見が研究者の間で飛び交っているが、確認する方法がないのが現状である。天国や地獄といったいわゆる死後の世界が存在するのかもわかってはいない。
魂で生産される魔力の量は成長と鍛錬によって増加する。この場合の鍛錬とは、魔法などを使うために生産する魔力量を一時的に増加させることをいう。肉体と違い魂は年を取っても衰えることなく魔力の生産量は増やすことができる。しかし、限界を超える魔力の生産を続けると稼働限界を迎え、魂はその後ゆっくりと活動を停止してしまう。通常そのような状態にはならないが、本人の意思と関係なく魔力を消費してしまう場合にそのような危険性が生まれる。
『魔力(ラーグナ)と魔力残渣(ドライニム)について』の項にて、「魂を成長させ続けある程度の量の魔力を継続的に生産することができれば、不老不死は現実のものとなる」と述べたが、大昔それを現実のものにするための研究を行なった魔法使いたちがいた。生まれたばかりの赤子を集め、何らかの手段を持って(人を操作する類の魔法が使われたと考えられている)魔力を消費させ魂の強制的な成長を促した。しかし、魂は稼働限界を超えてしまい活動停止。目的は達成されなかったと言い伝えられている。この赤子たちのことを、ヴィクトル・ワーグナー現研究機関長はファンタジーの世界に登場する不老長寿の存在からとって【エルフ】と名付けた。
*本来ならば魔法使いたちの使う特殊言語で呼び名をつけるのだが、それに適切な言葉がなかったためこの名を付けたとのこと。
言い伝えには続きがあり、この研究で魂を成長させた赤子に対し【契約】と呼ばれる魔法を用いて魂を繋ぎ、作られる膨大な量の魔力を得て不老不死になろうとしたのだという。どれだけの赤子が犠牲になったのかは正確な数は不明だが、言い伝えの中で「星空と見紛うほどの魂が天に昇っていった」とあり、相当な人数であったことが窺える。協会法令が定められたとき、この言い伝えにある研究の一切(エルフの存在や契約の魔法も含む)を禁忌とした。
魂には動力炉としての機能のほかに、生命体の個としての精神を決定づけるもの、【心】の機能が存在すると考えられている。魔法使いたちの使う言語では【スデリト】と呼ぶ。広義ではこの二つの機能を合わせ持ったものを魂と呼ぶが、動力炉である魂と精神を決定づける心を別のものとして分ける考え方もある。
心の存在について考えられたのは、感情の昂りが起きた際に魂の中で魔力の増産と循環を確認したことがきっかけである。この時確認された魔力は、魂の中を巡るだけで体へと繋がる糸へ移動することはなかった。「魔力(ラーグナ)と魔力残渣(ドライニム)について」の項でも述べたとおり、魂で作られた魔力は普段の生活の中での生産量や消費の仕方が限定されている。そこで研究者たちは、脳とは別に感情の働きに関わるもの、つまり心が魂の内部に存在するのではないかと考えたのである。あくまでも魂の機能の一つという考えや、全く別のものがあるという意見、感情的になったことで魔力が増産されただけという心の存在に対して否定的な意見もある。しかしながら魂の構造がわからない以上確認する方法がなく、仮説の域を出ていない。
これに関連付けて「この世界における【魔法】について」の項でも述べた「同じ魔法は存在しない」理由として、魂の中に存在するであろう心にその秘密があるのではないかと考えている研究者もいる。しかし、細胞の中に人の目には見えない魔力の受容体があるように魔法を使える理由は肉体(特に脳)にあるのではないかという意見や、同じように心を持っていると考えられる動物が魔法を使えない理由に結びつかないといった意見もあり結論は出ていない。
魔法使いたちにとって【魂】とは魔力を半永久的に生産し続ける動力炉である。魔法使いたちの使う言語では【アルモニ】と呼ぶ。現在も解明されていない部分は多いが、母体の中に出現し稼働し始めること、常時一定量の魔力を生産し続けていること、死を迎えると肉体から離れ認識できなくなることがわかっている。現代の魔法使いがそれを知ることができたのは、魔力抵抗が存在するものを感知する探知と呼ばれる技術や、肉眼では見えないものを見る類の魔法による。しかし如何なる魔法や技術を以ってしても魂の正確な形や構造を確認することはできていない。あくまでも中で作られた魔力の流れが見えているだけであり、魔力の生産を始める前や完全に止まり中に魔力が存在しない状態では見ることがない。
また、『死(この場合、怪我や病によるもの)』を迎え肉体から離れた魂は空へと上昇していくことはわかっているが、活動を停止してしまうためその後どうなるのかは確認できていない。魂は見えていないだけでこの星や宇宙に無数に存在しているのではないかという説や、分解し一度消滅してしまうのではないかという説、人には見えない魂だけの世界が我々の世界と重なる形で存在しているのではないかなど、さまざまな意見が研究者の間で飛び交っているが、確認する方法がないのが現状である。天国や地獄といったいわゆる死後の世界が存在するのかもわかってはいない。
魂で生産される魔力の量は成長と鍛錬によって増加する。この場合の鍛錬とは、魔法などを使うために生産する魔力量を一時的に増加させることをいう。肉体と違い魂は年を取っても衰えることなく魔力の生産量は増やすことができる。しかし、限界を超える魔力の生産を続けると稼働限界を迎え、魂はその後ゆっくりと活動を停止してしまう。通常そのような状態にはならないが、本人の意思と関係なく魔力を消費してしまう場合にそのような危険性が生まれる。
『魔力(ラーグナ)と魔力残渣(ドライニム)について』の項にて、「魂を成長させ続けある程度の量の魔力を継続的に生産することができれば、不老不死は現実のものとなる」と述べたが、大昔それを現実のものにするための研究を行なった魔法使いたちがいた。生まれたばかりの赤子を集め、何らかの手段を持って(人を操作する類の魔法が使われたと考えられている)魔力を消費させ魂の強制的な成長を促した。しかし、魂は稼働限界を超えてしまい活動停止。目的は達成されなかったと言い伝えられている。この赤子たちのことを、ヴィクトル・ワーグナー現研究機関長はファンタジーの世界に登場する不老長寿の存在からとって【エルフ】と名付けた。
*本来ならば魔法使いたちの使う特殊言語で呼び名をつけるのだが、それに適切な言葉がなかったためこの名を付けたとのこと。
言い伝えには続きがあり、この研究で魂を成長させた赤子に対し【契約】と呼ばれる魔法を用いて魂を繋ぎ、作られる膨大な量の魔力を得て不老不死になろうとしたのだという。どれだけの赤子が犠牲になったのかは正確な数は不明だが、言い伝えの中で「星空と見紛うほどの魂が天に昇っていった」とあり、相当な人数であったことが窺える。協会法令が定められたとき、この言い伝えにある研究の一切(エルフの存在や契約の魔法も含む)を禁忌とした。
魂には動力炉としての機能のほかに、生命体の個としての精神を決定づけるもの、【心】の機能が存在すると考えられている。魔法使いたちの使う言語では【スデリト】と呼ぶ。広義ではこの二つの機能を合わせ持ったものを魂と呼ぶが、動力炉である魂と精神を決定づける心を別のものとして分ける考え方もある。
心の存在について考えられたのは、感情の昂りが起きた際に魂の中で魔力の増産と循環を確認したことがきっかけである。この時確認された魔力は、魂の中を巡るだけで体へと繋がる糸へ移動することはなかった。「魔力(ラーグナ)と魔力残渣(ドライニム)について」の項でも述べたとおり、魂で作られた魔力は普段の生活の中での生産量や消費の仕方が限定されている。そこで研究者たちは、脳とは別に感情の働きに関わるもの、つまり心が魂の内部に存在するのではないかと考えたのである。あくまでも魂の機能の一つという考えや、全く別のものがあるという意見、感情的になったことで魔力が増産されただけという心の存在に対して否定的な意見もある。しかしながら魂の構造がわからない以上確認する方法がなく、仮説の域を出ていない。
これに関連付けて「この世界における【魔法】について」の項でも述べた「同じ魔法は存在しない」理由として、魂の中に存在するであろう心にその秘密があるのではないかと考えている研究者もいる。しかし、細胞の中に人の目には見えない魔力の受容体があるように魔法を使える理由は肉体(特に脳)にあるのではないかという意見や、同じように心を持っていると考えられる動物が魔法を使えない理由に結びつかないといった意見もあり結論は出ていない。
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