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第七章
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インディカと別れてしばし後――
定宿のテーブルに突っ伏すラディッシュ。
「もぅ~どうしてくれるのさぁタープぅ~」
不服顔を起こし上げ、
「僕なんかを、あんなに持ち上げちゃってぇさぁ~これから何をすればイイのか、全く何にも決まって無いんだよぉ?」
インディカから向けられた「羨望の眼差し」を思い返し、
「彼に合わせる顔が無いよぉ~」
嘆き、再び突っ伏したが、ターナップはあまり反省していない様子で「あはは」と笑い、
「済まなぇっスねぇラディの兄貴ぃ、調子に乗り過ぎたっス♪ インの字がぁあんまり前のめりなモンでつぃ♪ でも俺としてぁ嘘は吐いてねぇっスよぉ♪」
その褒め言葉に、
「…………」
ラディッシュはテーブルに突っ伏しながらも、
「そ、それはそれで嬉しいと言うか、照れ臭いと言うか、何と言うかぁ、そのぉ……あれなんだけど……」
少し赤い顔して言葉尻をゴニョゴニョ濁し、彼の照れにドロプウォート達女性陣がクスクス小さく笑い合う中、ニプルウォートがからかい交じりではあるがターナップの勝利に、
「それにしてもぉアンタもよく勝てたねぇ~前は瞬殺だったんだろうさぁ?」
すると「彼女流の言葉で」思いがけず称賛されたターナップはニカッと笑い、
「なぁ~に、今回はちぃ~とばっか「頭を使った結果」だ♪」
「ん? そうなのかい?!」
「あぁ。地力(じりき)で負ける筈のねぇ俺が「なんで負けた」のか、あのジジィが「なんで俺に張り付く戦い方」をしたのか、ちょっと考えてみりゃぁ答えは簡単。俺の間合いで戦ったら、逆に瞬殺されたからなのさ。なら「俺が勝つ為の戦い方」はタダ一つってぇワケさぁ」
「へぇ~頭を使うなんてぇアンタにしちゃぁ上出来じゃないさぁ」
素直ではない感嘆であったが、彼はツッコムことなくラディッシュをチラリと見てから、
「まぁな♪」
分かる人にだけ分かる「ラディッシュとカドウィードの会話」を参考にしたのを示した。
助言に対する遠回しの、彼なりの感謝も添えて。
テーブルに突っ伏すラディッシュは、察したカドウィードと視線を交わし、
「「…………」」
小さい笑みを浮かべ合ってから、
「まぁ何にしても、勝ってくれてホントに良かったよぉ」
機嫌を直して起き上がったが、
「でも……」
表情を再び曇らせ、
「方針は「何一つ決まってない」けどね……」
ボヤキに仲間たちは苦笑した。
すると、
『それなぁんっスけど、ちょっとイイっスかラディの兄貴?』
ターナップが唐突な声を上げ、
「ジジィとの「天法を使わない戦い」の最中に、ふと思ったんスけどぉ」
「?」
「≪隔絶≫の空間ってのぁ中世とも、天世とも「切り離された空間」なんスよね?」
改めての問いに、
「え?! あ、う、うん。そ、そうだよね、ドロプ?」
「ええ。その認識で間違いありませんですわ。ちなみに専門家の見解は、どうですわの?」
からかいを含んだ問い掛けに、ニプルウォートは「シッシッシッ」と笑いながら、
「間違いないさ♪ 周囲からの干渉を全く受け付けない、言わば「別空間」みたいなモンさぁ♪」
するとターナップは余計に不思議そうに、
「なら俺らぁその空間で……なんで天法を使えたんスかね?」
素朴な疑問から生まれた「目から鱗の問い掛け」に、
『『『『『『たしかにぃ!』』』』』』
今更のように慄くラディッシュ達。
天世の影響を受け付けない異空間で、天世の恩恵で発動が可能となる「天技の行使」を如何にして発現させていたのか、
「ど、どうしてだろぉ?」
深く考え込むラディッシュ。
その傍らで仲間たちには、
((((((!))))))
思い当たる可能性が、ただ一つ。
((((((ラディかぁあぁ!))))))
一般の天世人にも崇められる存在であり、絶大なチカラを有しながらも、未だうんうん唸り考え込む「百人の天世人(ラディッシュ)」を、食い入るように見つめるドロプウォート達。
その推測は正しく、天技はラディッシュの「存在のチカラ」を源に、隔絶された世界でも発現されていたのであった。
しかし自身を過小評価する癖(へき)とも呼べる癖(くせ)を持つ、卑屈なラディッシュ。
よもや自分が鍵となり「天技が発動されていた」など露も思わず、集まる視線に、
「みんなどうかしたの???」
全く気付いていない様子のキョトン顔。
その無垢な不思議顔に、
((((((オモシロイから、だまっていよう♪))))))
少々意地悪くほくそ笑む仲間たち。
好意を寄せる相手に、ついイタズラしたくなる心理であり、一つの大きな問題が解決を見たが故の余裕でもあったが、
「それにしても困ったねぇ~地世に行く方法だって見つけられてないのにぃ……」
ラディッシュのボヤキに、
((((((!))))))
仲間たちはハッとした。
悪巧みで「ほくそ笑んでいる場合」では無かった事に。
((((((なにもカイケツしてなかった……))))))
気付かされてショックを受け、訳も分からず笑ったかと思えば、今度は落ち込む仲間たちに、
「えぇ? な、何なにぃ?? 今度は何なの???」
戸惑うばかりの、蚊帳の外ラディッシュであった。
定宿のテーブルに突っ伏すラディッシュ。
「もぅ~どうしてくれるのさぁタープぅ~」
不服顔を起こし上げ、
「僕なんかを、あんなに持ち上げちゃってぇさぁ~これから何をすればイイのか、全く何にも決まって無いんだよぉ?」
インディカから向けられた「羨望の眼差し」を思い返し、
「彼に合わせる顔が無いよぉ~」
嘆き、再び突っ伏したが、ターナップはあまり反省していない様子で「あはは」と笑い、
「済まなぇっスねぇラディの兄貴ぃ、調子に乗り過ぎたっス♪ インの字がぁあんまり前のめりなモンでつぃ♪ でも俺としてぁ嘘は吐いてねぇっスよぉ♪」
その褒め言葉に、
「…………」
ラディッシュはテーブルに突っ伏しながらも、
「そ、それはそれで嬉しいと言うか、照れ臭いと言うか、何と言うかぁ、そのぉ……あれなんだけど……」
少し赤い顔して言葉尻をゴニョゴニョ濁し、彼の照れにドロプウォート達女性陣がクスクス小さく笑い合う中、ニプルウォートがからかい交じりではあるがターナップの勝利に、
「それにしてもぉアンタもよく勝てたねぇ~前は瞬殺だったんだろうさぁ?」
すると「彼女流の言葉で」思いがけず称賛されたターナップはニカッと笑い、
「なぁ~に、今回はちぃ~とばっか「頭を使った結果」だ♪」
「ん? そうなのかい?!」
「あぁ。地力(じりき)で負ける筈のねぇ俺が「なんで負けた」のか、あのジジィが「なんで俺に張り付く戦い方」をしたのか、ちょっと考えてみりゃぁ答えは簡単。俺の間合いで戦ったら、逆に瞬殺されたからなのさ。なら「俺が勝つ為の戦い方」はタダ一つってぇワケさぁ」
「へぇ~頭を使うなんてぇアンタにしちゃぁ上出来じゃないさぁ」
素直ではない感嘆であったが、彼はツッコムことなくラディッシュをチラリと見てから、
「まぁな♪」
分かる人にだけ分かる「ラディッシュとカドウィードの会話」を参考にしたのを示した。
助言に対する遠回しの、彼なりの感謝も添えて。
テーブルに突っ伏すラディッシュは、察したカドウィードと視線を交わし、
「「…………」」
小さい笑みを浮かべ合ってから、
「まぁ何にしても、勝ってくれてホントに良かったよぉ」
機嫌を直して起き上がったが、
「でも……」
表情を再び曇らせ、
「方針は「何一つ決まってない」けどね……」
ボヤキに仲間たちは苦笑した。
すると、
『それなぁんっスけど、ちょっとイイっスかラディの兄貴?』
ターナップが唐突な声を上げ、
「ジジィとの「天法を使わない戦い」の最中に、ふと思ったんスけどぉ」
「?」
「≪隔絶≫の空間ってのぁ中世とも、天世とも「切り離された空間」なんスよね?」
改めての問いに、
「え?! あ、う、うん。そ、そうだよね、ドロプ?」
「ええ。その認識で間違いありませんですわ。ちなみに専門家の見解は、どうですわの?」
からかいを含んだ問い掛けに、ニプルウォートは「シッシッシッ」と笑いながら、
「間違いないさ♪ 周囲からの干渉を全く受け付けない、言わば「別空間」みたいなモンさぁ♪」
するとターナップは余計に不思議そうに、
「なら俺らぁその空間で……なんで天法を使えたんスかね?」
素朴な疑問から生まれた「目から鱗の問い掛け」に、
『『『『『『たしかにぃ!』』』』』』
今更のように慄くラディッシュ達。
天世の影響を受け付けない異空間で、天世の恩恵で発動が可能となる「天技の行使」を如何にして発現させていたのか、
「ど、どうしてだろぉ?」
深く考え込むラディッシュ。
その傍らで仲間たちには、
((((((!))))))
思い当たる可能性が、ただ一つ。
((((((ラディかぁあぁ!))))))
一般の天世人にも崇められる存在であり、絶大なチカラを有しながらも、未だうんうん唸り考え込む「百人の天世人(ラディッシュ)」を、食い入るように見つめるドロプウォート達。
その推測は正しく、天技はラディッシュの「存在のチカラ」を源に、隔絶された世界でも発現されていたのであった。
しかし自身を過小評価する癖(へき)とも呼べる癖(くせ)を持つ、卑屈なラディッシュ。
よもや自分が鍵となり「天技が発動されていた」など露も思わず、集まる視線に、
「みんなどうかしたの???」
全く気付いていない様子のキョトン顔。
その無垢な不思議顔に、
((((((オモシロイから、だまっていよう♪))))))
少々意地悪くほくそ笑む仲間たち。
好意を寄せる相手に、ついイタズラしたくなる心理であり、一つの大きな問題が解決を見たが故の余裕でもあったが、
「それにしても困ったねぇ~地世に行く方法だって見つけられてないのにぃ……」
ラディッシュのボヤキに、
((((((!))))))
仲間たちはハッとした。
悪巧みで「ほくそ笑んでいる場合」では無かった事に。
((((((なにもカイケツしてなかった……))))))
気付かされてショックを受け、訳も分からず笑ったかと思えば、今度は落ち込む仲間たちに、
「えぇ? な、何なにぃ?? 今度は何なの???」
戸惑うばかりの、蚊帳の外ラディッシュであった。
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