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第二章
2-25
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北上を続ける一行――
地図を頼りに「ハクサンが示した村」へ向かう中、この日は暗くなる前に野営を決め込み、夕食の支度となった。
竈を作るドロプウォートとニプル、そして夕食の下ごしらえを始めるラディッシュと補助に就くパストリス。
ターナップがハクサンの為にハンモックの用意をしていると、
『ねぇねぇ夕飯は、まだなのぉ~?』
愚痴ったのは、ハクサン。
一枚布の上に涅槃図姿でゴロンと横たわり。
「オメェも働けよぉ!」
苦笑でツッコむターナップに、
「えぇ~ぼくぁ序列一位の天世人だよぉ~。それにぃ、額に汗して働く勤労は、「美しいぼくぅに」ふさわしくなぁ~い♪」
都合のいい時だけ「序列一位の風」を吹かすハクサン。
そんな彼に、
(((((コイツ・この人)どうしようもないクズだ……))))
ムッとするターナップ達であったが、ラディッシュだけは頼られた事を嬉しそうに、
「もぅ少しだからぁ♪」
満面の笑顔。
その笑顔に、怒れるドロプウォート達は毒気を抜かれ、
((((…………))))
ヤレヤレ笑いで作業を再開し、やがて竈に吊るされた鍋から何とも言えない美味しそうな香りが漂い始めた頃、
『早く食べようよっ♪』
ダルそうに寝転がっていた筈のハクサンが、かぶり寄り。
「ちょ、ちょっと待ってねぇ」
ラディッシュは焦り気味にオタマですくってお椀に盛り付け、手渡そうとして、
(!)
慌てて引っ込めた。
手料理を是が非でも食べなかった「ラミウムの姿」を思い出し。
「たっ、食べるのぉ?!」
疑問形で問う彼に、
「食べるよぉ! 何?! じらし??! 嫌がせぇ???!」
ふくれっ面をし、
「い、いや、そうじゃなくて、「食べられる」の?」
「!」
理由を察したハクサンは、普通レベルのイケメンスマイルで、
「ぼくぁ序列一位だよぉ?」
ナルシス風に前髪をたなびかせつつ、お椀を受け取り、
「ちゃちゃちゃっちゃちゃぁ~♪」
何処かで聞いたファンファーレを口ずさみながらのダミ声で、
「浄化ふりかけぇ~」
懐から小瓶を一つ取り出し、
「コレを振り掛ければアラ不思議、どんな料理も「浄化料理」に早変わりなのさぁ♪」
(((((そんなんでイイんだぁ?!)))))
衝撃を受けるラディッシュ達。
その、あまりのお手軽さに、ラミウムが負っていた、あの苦悩の日々は「いったい何だったのか」と思えて来る。
カルチャーショック的な衝撃を受ける彼ら、彼女たちを横目にハクサンは一口パクリ。
『ッ!!!』
驚愕した表情で固まった。
そして彼は、後に知人にこう語ったと言う、
≪ぼくぁこの日、彼に胃袋を掴まれ、ついに「新しい世界の扉」を開いてしまったよ♪≫
ハクサンはすかさずラディッシュの手を握り、
「ぼっ、ぼくぅの専属料理人にならないかぁい! 不自由はさせないよ!」
熱い眼差しに、
「あは、あは、あははは……」
引きまくりのラディッシュと、即座に間に割って入り、
『『『『ガルゥウゥゥゥッゥウウゥウ!』』』』
猟犬のようにハクサンを睨むドロプウォート達。
ライバルの多さを知ったハクサンは、
「チッ、仕方ないなぁ」
あっという間に一杯を平らげると、追加で盛ってもらった二杯目をジイッと見つめ、
(「素の味(浄化ふりかけ無し)」は、もっと美味しいんだろうぅな……)
不穏な呟きが。
(((((ま、まさか……)))))
嫌な予感が脳裏を横切るラディッシュ達。
そんな五人を前に、
「「「「「あっ!」」」」」
ハクサンは「浄化ふりかけ」を使わずラディッシュの料理をパクリ。
恍惚とした表情で天を仰ぎ、
『わが生涯に一片の悔い無し……』
ギュルリュウリュryルウウウッ!
かつて聞いた事が無い「激しい腹下し音」を響かせ、真っ青な顔して夜の森の奥へと駆け抜けて行った。
「「「「「…………」」」」」
夜闇に消えた背を見つめ、
『『『『馬鹿だ……』』』』
呆れ顔で嘆くドロプウォート、パストリス、ターナップ、ニプルの四人と、そこまでして料理を食べてくれたハクサンの、フォローの言葉が見つけられず、
「あはははは……」
苦笑うしかないラディッシュであった。
地図を頼りに「ハクサンが示した村」へ向かう中、この日は暗くなる前に野営を決め込み、夕食の支度となった。
竈を作るドロプウォートとニプル、そして夕食の下ごしらえを始めるラディッシュと補助に就くパストリス。
ターナップがハクサンの為にハンモックの用意をしていると、
『ねぇねぇ夕飯は、まだなのぉ~?』
愚痴ったのは、ハクサン。
一枚布の上に涅槃図姿でゴロンと横たわり。
「オメェも働けよぉ!」
苦笑でツッコむターナップに、
「えぇ~ぼくぁ序列一位の天世人だよぉ~。それにぃ、額に汗して働く勤労は、「美しいぼくぅに」ふさわしくなぁ~い♪」
都合のいい時だけ「序列一位の風」を吹かすハクサン。
そんな彼に、
(((((コイツ・この人)どうしようもないクズだ……))))
ムッとするターナップ達であったが、ラディッシュだけは頼られた事を嬉しそうに、
「もぅ少しだからぁ♪」
満面の笑顔。
その笑顔に、怒れるドロプウォート達は毒気を抜かれ、
((((…………))))
ヤレヤレ笑いで作業を再開し、やがて竈に吊るされた鍋から何とも言えない美味しそうな香りが漂い始めた頃、
『早く食べようよっ♪』
ダルそうに寝転がっていた筈のハクサンが、かぶり寄り。
「ちょ、ちょっと待ってねぇ」
ラディッシュは焦り気味にオタマですくってお椀に盛り付け、手渡そうとして、
(!)
慌てて引っ込めた。
手料理を是が非でも食べなかった「ラミウムの姿」を思い出し。
「たっ、食べるのぉ?!」
疑問形で問う彼に、
「食べるよぉ! 何?! じらし??! 嫌がせぇ???!」
ふくれっ面をし、
「い、いや、そうじゃなくて、「食べられる」の?」
「!」
理由を察したハクサンは、普通レベルのイケメンスマイルで、
「ぼくぁ序列一位だよぉ?」
ナルシス風に前髪をたなびかせつつ、お椀を受け取り、
「ちゃちゃちゃっちゃちゃぁ~♪」
何処かで聞いたファンファーレを口ずさみながらのダミ声で、
「浄化ふりかけぇ~」
懐から小瓶を一つ取り出し、
「コレを振り掛ければアラ不思議、どんな料理も「浄化料理」に早変わりなのさぁ♪」
(((((そんなんでイイんだぁ?!)))))
衝撃を受けるラディッシュ達。
その、あまりのお手軽さに、ラミウムが負っていた、あの苦悩の日々は「いったい何だったのか」と思えて来る。
カルチャーショック的な衝撃を受ける彼ら、彼女たちを横目にハクサンは一口パクリ。
『ッ!!!』
驚愕した表情で固まった。
そして彼は、後に知人にこう語ったと言う、
≪ぼくぁこの日、彼に胃袋を掴まれ、ついに「新しい世界の扉」を開いてしまったよ♪≫
ハクサンはすかさずラディッシュの手を握り、
「ぼっ、ぼくぅの専属料理人にならないかぁい! 不自由はさせないよ!」
熱い眼差しに、
「あは、あは、あははは……」
引きまくりのラディッシュと、即座に間に割って入り、
『『『『ガルゥウゥゥゥッゥウウゥウ!』』』』
猟犬のようにハクサンを睨むドロプウォート達。
ライバルの多さを知ったハクサンは、
「チッ、仕方ないなぁ」
あっという間に一杯を平らげると、追加で盛ってもらった二杯目をジイッと見つめ、
(「素の味(浄化ふりかけ無し)」は、もっと美味しいんだろうぅな……)
不穏な呟きが。
(((((ま、まさか……)))))
嫌な予感が脳裏を横切るラディッシュ達。
そんな五人を前に、
「「「「「あっ!」」」」」
ハクサンは「浄化ふりかけ」を使わずラディッシュの料理をパクリ。
恍惚とした表情で天を仰ぎ、
『わが生涯に一片の悔い無し……』
ギュルリュウリュryルウウウッ!
かつて聞いた事が無い「激しい腹下し音」を響かせ、真っ青な顔して夜の森の奥へと駆け抜けて行った。
「「「「「…………」」」」」
夜闇に消えた背を見つめ、
『『『『馬鹿だ……』』』』
呆れ顔で嘆くドロプウォート、パストリス、ターナップ、ニプルの四人と、そこまでして料理を食べてくれたハクサンの、フォローの言葉が見つけられず、
「あはははは……」
苦笑うしかないラディッシュであった。
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