勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ

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外伝  章努の話 

教会の存在

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 国境を目指す皇女一行。
 すると後方より護衛の女性騎士が声を掛けてきた。
 因みに神聖騎士ではなく、ピートロネラ専属の護衛である。
 彼女はピートロネラが冒険者ギルドで情報収集を行っている間、教会で今回の事を確認していた。
 街中であれば身の危険は殆どないと、ピートロネラは2人の侍女だけを手元に残し、護衛の騎士達を情報収集に当たらせていたのだ。
 護衛の騎士はもう一人いる。
 国境へ先行して安全確保を行っている。

 何せ勇者召喚でやってきた人物だけではなく、道中同行していたと言っていいのか、その場にいた兵士達も死んでいるのだ。
 死体の確認を行うのには、国の兵士であれば冒険者ギルドは関わりがなく教会に死体が安置しているのでは?という事で教会にも確認しておこう、となった。
 因みに皇女一行が何故先に冒険者ギルドへ向かったのか、それは単に教会より冒険者ギルドの方が近かったからに他ならない。

 教会で聞き込みを行っていた彼女は確認を終え、ピートロネラの元へ向かっていたが、一足先に冒険者ギルドを出た後だった。
 急ぎ駆け付け間に合ったが、
【私は護衛を兼ねていますのに、その護衛を置き去りにして出発してしまうとかどうなのですか?】

 言葉にしては、
「遅くなり申し訳ございません。」
 ピートロネラは思った。
 どうして後方から声がかかったのだろう、と。
 目的地である国境と冒険者ギルドの途中には教会がある。
 つまり、 
 お城→冒険者ギルド→教会→国境
 こんな感じなので、後方から声がかかるのはおかしい。
 それ故冒険者ギルドを出て国境を目指すにあたり必ず教会を通るので、その時女性騎士と合流するつもりだったのだ。

 それが何故反対方向から声が?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

ほんっっっっとう・・・・・・・・に申し訳ありません!」

 護衛は方向音痴だった。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 その後、特にめぼしい手がかりもないまま国境へ到着した。
 乗っていた魔導車は御者として借りていた奴隷と共に戻っていった。

 そして先行させていたもう一人の女性騎士と無事合流した。

「本当に国境を越えられるのですか?」
「ええ、絆は国境の向こう側から感じますもの。」
「だからと言って皇女様が皇帝陛下から許可を得ないまま国外へ出向くなど、あり得ません!」

 護衛の女性騎士は2人が2人共国境越えを強く反対していた。
 ここで止めねば・・・・だがこうなった時の皇女が意見を覆す事は難しいと知っているので、国境を超えるとなった場合、2人は渋々ながら一緒に国境を超えるつもりだった。

「では私1人でも。」
「「なりません!」」

 この後暫く押し問答が続いたが皇女は折れる事はなく、皇女付き侍女2人と共に女性騎士2人も国境を超える事となった。

 国境を超えるにあたり、壁に設けてある門を通る必要がある。
 国境には壁が設けてある。そして門があるのだ。
 その門を守っている兵に色々と報告をされるのはあまり宜しくないと、金品を与え口を閉ざしてもらう事となった。

 この判断はある意味正解だった。

 何せ皇女一行が国境を越えて数日後、神聖騎士のうち一番厄介と思われる2人がロンドロッグを離れ1ヶ月程経過しているという情報を掴んだ魔王軍が、突如ロンドロッグを攻めたからだ。

 結果はロンドロッグの神聖騎士団はほぼ壊滅状態、更に城は陥落、皇族は全て仕留めた・・・・と言う事になっていた。
 何せピートロネラ皇女が国境を越えたという報告は皇帝には伝わっておらず、魔王軍も城にピートロネラがいなかった事は知られていないまま。
 幸か不幸か城から回収した死体の中には、ピートロネラと背格好がよく似た人物が含まれていたからだ。
 頭は殆ど潰れていたので顔の判断は不可能。
 こうして死んだ事になったピートロネラは隣国グビッシュ王国へ密かに入国を果たす事となる。

 国境を越え10日後、ピートロネラは魔王によって神聖帝国ロンドロッグが滅ぼされた事を知った。

 ●  作者からのお知らせ  ●

 分かり辛かったかもしれませんが、神聖帝国ロンドロッグの章はピートロネラ皇女を中心とした話となっていました。

 次話から主人公中心の話に戻ります。
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