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外伝  章努の話 

そんな事は出来ないと言ってみる

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「いやまて!成りすますって、このカードの持ち主に成りすますって事か?」
「それ以外に何か?」
「いやそいつ、もう死んでいるが家族なんかいるんじゃないのか?それなのに俺が成りすましたら、そいつの家族はどうすんだ!」
 俺はやってはいけない事だと本能が告げていると感じたから、バイエンス氏に思いっきり否定をした。
「左様ですか。まあショー殿が否定されるようですし、無理強いはしませんよ。それよりこのカード、何やら表記が変でございますな。宜しければ私が修正いたしましょうか?」

 そういや変だったな。
 何だか変換ミスだったような気もする。
 そういえば現時点で俺って、どんなステータスだっけ?あれどんなのだ?

「ステータスオープン!」

 <名前:章 努しょう つとむ>
 <種族:     人間>
 <年齢:       15>
 <性別:    男の子>
 <  LV:      4>
 <燭堯:游者Lv3>
 <恥寡裸        : F>
 <胎侶垢       :F>
 <恥力        : D>
 <精子NO力:B>
 <春貧      : E>
 <魅力      :B>
 <運          : S>
 <保有スキル>

 <特殊(ユニーク)スキル及びギフト>
 ???・???・???
 <称号>
 遊者
 <所属>
 無し

 何だかレベルが上がっている?
 そしてついでに?もう1枚のカードを見て、そのステータスやらを確認する。
 せめて名前を確認しておく事ができれば、後で死体を家族の元へ届ける事ができるかも?


 <名前:メーユ・ミッフ>
 <種族:     人間>
 <年齢:       15>
 <性別:    男の子>
 <  LV:      0>
 <職業:死亡Lv0>
 <力           :  F>
 <体力       :   F>
 <知力       :    E>
 <精神力    :   D>
 <俊敏       :    E>
 <魅力       :    C>
 <運           :   S>
 <保有スキル>
 無し
 <特殊(ユニーク)スキル及びギフト>
 ???・???・???
 <称号>
 死体
 <所属>
 死亡

 メーユ・ミッフ?変わった名前だな?現地人ならこんなのなのか?
 それよりこいつ、俺と同じ年だったのか。可哀想だが仕方ないよな。

 あんなところでくたばるとか、運が悪かったのか?
 いや、カードを見る限り運は俺と同じくS表示だからよかったんだろうな。
 だが魔物に襲われたら運だけでは生き残れないのだろうよ。

「なるほどなるほど。拝見させていただきましたが、やはり表記が変でございますなあ。それよりショー殿はレベル4でございますか!そうは見えませんが、その年でもうレベル4とはいやはや驚きですな!」

 レベルってどこまで上がるのか?

 レベルが100まで上がるのに、現状4では低いが、レベルが10ほどまでならなかなか高いんじゃないか?

 俺がそんな事を考えていると、

「ではカードを預かりますよ?私の方で修正致しますので、その石板へ手を置いて下され。カードを修正致しましょう。」

 バイエンス氏、意外と親切なんだなあ。
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