665 / 735
外伝 章努の話
ギルドマスターとか言うのがやってくる
しおりを挟む
バイエンス氏がカードに何かをしていると、ドアからノックの音が聞こえてきた。
バイエンス氏が急いでカードと石板を自身のカバンへ入れているが、何でだ?
「ショー殿、カードと石板は秘密ですぞ?時間がありませんので一旦私が預かります!」
そう言ってドアを開けたが、何で秘密なんだ?
するとさっきのお姉ちゃんと、もう1人知らないおっさんがやってきた。
「お待たせいたしましたわ。私では荷が重いのでギルマスに来て頂きました。」
ギルマス?ギルドマスターか?
「そちらの方は初めまして。当ギルドでギルドを任されております、テオ・フルンと申します。以後ご承知おきを。」
そう言って目の前に座りやがった。
「バイエンス殿、本日はどうされましたか?」
何だか勝手に話し始めるし。
俺って空気か?
「こちらのショー殿ですが、王都方面よりこちらへ向かう途中に、魔物に襲われましてな、その折どうやらそれら魔物がショー殿より前に別の誰かを襲っていたようで、魔物が殺害したと思われる死体を3体回収して下さって、その報告に来たんだ。」
概ね合ってるから俺は何も言わない方がいいのだろうな?
こういう時は交渉になれていると思われる人に任すのが吉だな。
「それはそれは。で、その死体はどちらに保管されておられるのでしょうか?」
「ああ、こちらにいるショー殿、こう見えて収納持ちでね。」
「それは貴重なものをお持ちで。ではここでは無理ですから、解体場で出して頂けますかな?死体は後で教会の関係者に引き取らせましょう。」
教会って何だ?しかもまた移動とかどうなっているんだ。
「ショー殿、こちらですよ。」
バイエンス氏に言われ俺も動き出すが、解体場ってなんぞ?
・・・・
・・・
・・
・
おお!広いというか血なまぐさいぞ!
何か分からんが死体を切り刻んでいるのか?
ここで素材やら必要な部位を選別しているのか?
ネットの写真で豚や牛を解体した精肉場だったか?そういうのを見た事がある程度だからな。
勿論血がドバってのは見た事ないぞ。
「ショー殿でしたかな?解体場は初めてですか?」
テオとかいうおっさんが声をかけてくるが、そんなの当り前じゃないか。
「ああ、解体場なんて入った事ないな。」
「まあ魔物を仕留めないとここには用がありませんからな、はははは!」
笑いのツボが分からん!
そして少し広めの場所をこのおっさんが指さしてるが、ここに出すのか?
「ではショー殿、死体をここへ出して頂いても宜しいか?」
「あんまり見たくないんだよなあ。まあ出すぞ?」
どうやってあんな大きなのを出したらいいんだ?
分からんままお腹に手をやると、なんだか頭に思い浮かんでくる、そんな感覚がするがこうか?
そう思っていると手に何かが触れた感覚。
それを引っ張るようにすると、出てくる出てくる。
死体が3体、床に転がり乗り物の残骸も出てきたがまあいいか。
「うわ!乗り物まで入れていたのですか!」
驚いているな?
そして死体に目線が釘付けだぞ?
「こ・・・・これは?これは神聖帝国の兵士と御者ではありませんか?これはいったい?」
おっさんいい格好をしている方の死体をじろじろ見ているな。
あ、魔物だっけ?あれも出しとくか。
「その乗り物の所にこいつらがいてさ、生きている魔物は俺がとどめを刺したんだが、出すぞ?」
俺はそのまま隣のスペースに魔物の死体を出していく。
うげ、イノシシみたいだが、でかいな。
「これは!レッドボアですか?それも10体とは!」
「俺が通りがかった時はもう何体かは死んでいたけどさ、生きているのもいたぞ?」
「この人数で10体ものレッドボアに襲われたとなると、納得ですな。どうされますか?こちらで全て引き取りましょうか?」
俺はバイエンス氏を見るが、
「特にいらないのなら、全て引き取ってもらっても宜しいと思いますよ?金に換えたほうがいい。」
そういうもんか?
「じゃあ買取でいいよ。」
「ありがとうございます。ではレッドボアに関しては早速解体作業に取り掛かりますので、少々お待ちを。それとこの死体は、教会の方に連絡致しますので後はお任せ下さい。では先程の部屋へ戻っておいて下さい。」
また戻るのか?
バイエンス氏が急いでカードと石板を自身のカバンへ入れているが、何でだ?
「ショー殿、カードと石板は秘密ですぞ?時間がありませんので一旦私が預かります!」
そう言ってドアを開けたが、何で秘密なんだ?
するとさっきのお姉ちゃんと、もう1人知らないおっさんがやってきた。
「お待たせいたしましたわ。私では荷が重いのでギルマスに来て頂きました。」
ギルマス?ギルドマスターか?
「そちらの方は初めまして。当ギルドでギルドを任されております、テオ・フルンと申します。以後ご承知おきを。」
そう言って目の前に座りやがった。
「バイエンス殿、本日はどうされましたか?」
何だか勝手に話し始めるし。
俺って空気か?
「こちらのショー殿ですが、王都方面よりこちらへ向かう途中に、魔物に襲われましてな、その折どうやらそれら魔物がショー殿より前に別の誰かを襲っていたようで、魔物が殺害したと思われる死体を3体回収して下さって、その報告に来たんだ。」
概ね合ってるから俺は何も言わない方がいいのだろうな?
こういう時は交渉になれていると思われる人に任すのが吉だな。
「それはそれは。で、その死体はどちらに保管されておられるのでしょうか?」
「ああ、こちらにいるショー殿、こう見えて収納持ちでね。」
「それは貴重なものをお持ちで。ではここでは無理ですから、解体場で出して頂けますかな?死体は後で教会の関係者に引き取らせましょう。」
教会って何だ?しかもまた移動とかどうなっているんだ。
「ショー殿、こちらですよ。」
バイエンス氏に言われ俺も動き出すが、解体場ってなんぞ?
・・・・
・・・
・・
・
おお!広いというか血なまぐさいぞ!
何か分からんが死体を切り刻んでいるのか?
ここで素材やら必要な部位を選別しているのか?
ネットの写真で豚や牛を解体した精肉場だったか?そういうのを見た事がある程度だからな。
勿論血がドバってのは見た事ないぞ。
「ショー殿でしたかな?解体場は初めてですか?」
テオとかいうおっさんが声をかけてくるが、そんなの当り前じゃないか。
「ああ、解体場なんて入った事ないな。」
「まあ魔物を仕留めないとここには用がありませんからな、はははは!」
笑いのツボが分からん!
そして少し広めの場所をこのおっさんが指さしてるが、ここに出すのか?
「ではショー殿、死体をここへ出して頂いても宜しいか?」
「あんまり見たくないんだよなあ。まあ出すぞ?」
どうやってあんな大きなのを出したらいいんだ?
分からんままお腹に手をやると、なんだか頭に思い浮かんでくる、そんな感覚がするがこうか?
そう思っていると手に何かが触れた感覚。
それを引っ張るようにすると、出てくる出てくる。
死体が3体、床に転がり乗り物の残骸も出てきたがまあいいか。
「うわ!乗り物まで入れていたのですか!」
驚いているな?
そして死体に目線が釘付けだぞ?
「こ・・・・これは?これは神聖帝国の兵士と御者ではありませんか?これはいったい?」
おっさんいい格好をしている方の死体をじろじろ見ているな。
あ、魔物だっけ?あれも出しとくか。
「その乗り物の所にこいつらがいてさ、生きている魔物は俺がとどめを刺したんだが、出すぞ?」
俺はそのまま隣のスペースに魔物の死体を出していく。
うげ、イノシシみたいだが、でかいな。
「これは!レッドボアですか?それも10体とは!」
「俺が通りがかった時はもう何体かは死んでいたけどさ、生きているのもいたぞ?」
「この人数で10体ものレッドボアに襲われたとなると、納得ですな。どうされますか?こちらで全て引き取りましょうか?」
俺はバイエンス氏を見るが、
「特にいらないのなら、全て引き取ってもらっても宜しいと思いますよ?金に換えたほうがいい。」
そういうもんか?
「じゃあ買取でいいよ。」
「ありがとうございます。ではレッドボアに関しては早速解体作業に取り掛かりますので、少々お待ちを。それとこの死体は、教会の方に連絡致しますので後はお任せ下さい。では先程の部屋へ戻っておいて下さい。」
また戻るのか?
1
お気に入りに追加
4,707
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる