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それも罪悪感?
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「火端さん……。弥生さんが心配ですが、一旦。八天街へ戻りましょう」
「え? ああ。そうだな……さすがに疲れたしな。確か地獄と現世では時差があるもんな」
「ええ、あの火端さん? 少し気になってしまって……不思議なことをいうようですが、ここがどこだかわかりますか?」
「え? 大叫喚地獄だと思うけど……」
「いえ。恐らく……今、私たちがいるところは……ここは焦熱地獄だと思うんです」
「ええ!? あの別名炎熱地獄の?! あ、でも。全然、違うんじゃないのか? ここら一体どこもかしこもまったく熱くないぞ?」
「ええ。でも、あっちの方……見えますか? ほら……あそこだけですが、空が真っ赤に染まっています。それに地上では火柱が噴き出ていますし、そのせいで大空が燃え盛っているように見えるんです。でも、ここにはお花が咲いています」
音星が指差す遥か西のところを見ると、恐ろしい猛火が噴出している広い大地があった。 焦熱地獄は、五戒全部を破ったものが落ちるとされている。別名、炎熱地獄って言って物凄い熱い場所なんだ。確かに言われてみるとな……。
「地獄では、阿弥陀如来が菩薩と共に、地獄で往生している人を迎える時があるのは知っていますか? 」
「あ!!」
それと、音星が言った。阿弥陀如来が菩薩と共に、往生している人を迎える時があるといわれているのは、地獄絵の最後に來迎図《らいごうず》というものがあって、地獄にも救いがあるようなんだ。
あ! ひょっとしたら!!
弥生のために、阿弥陀如来が菩薩が来てくれたのかも知れない!
早速、この辺を調べてみよう!
八天街に戻るのは後だ!!
弥生がいるかも知れない!!
「え? ああ。そうだな……さすがに疲れたしな。確か地獄と現世では時差があるもんな」
「ええ、あの火端さん? 少し気になってしまって……不思議なことをいうようですが、ここがどこだかわかりますか?」
「え? 大叫喚地獄だと思うけど……」
「いえ。恐らく……今、私たちがいるところは……ここは焦熱地獄だと思うんです」
「ええ!? あの別名炎熱地獄の?! あ、でも。全然、違うんじゃないのか? ここら一体どこもかしこもまったく熱くないぞ?」
「ええ。でも、あっちの方……見えますか? ほら……あそこだけですが、空が真っ赤に染まっています。それに地上では火柱が噴き出ていますし、そのせいで大空が燃え盛っているように見えるんです。でも、ここにはお花が咲いています」
音星が指差す遥か西のところを見ると、恐ろしい猛火が噴出している広い大地があった。 焦熱地獄は、五戒全部を破ったものが落ちるとされている。別名、炎熱地獄って言って物凄い熱い場所なんだ。確かに言われてみるとな……。
「地獄では、阿弥陀如来が菩薩と共に、地獄で往生している人を迎える時があるのは知っていますか? 」
「あ!!」
それと、音星が言った。阿弥陀如来が菩薩と共に、往生している人を迎える時があるといわれているのは、地獄絵の最後に來迎図《らいごうず》というものがあって、地獄にも救いがあるようなんだ。
あ! ひょっとしたら!!
弥生のために、阿弥陀如来が菩薩が来てくれたのかも知れない!
早速、この辺を調べてみよう!
八天街に戻るのは後だ!!
弥生がいるかも知れない!!
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