上 下
29 / 34

第13話 突然の アルマ視点(2)

しおりを挟む
「…………アルマ。突然だけどこれから貴方に、大事なことを伝えます。聞いてください」
「えっ? は、はいっ、聞きますっ。なんでしょうか?」

 ふいに真剣で真面目な声でそう言われたから、おもわず背筋が伸びてしまう。
 大事なことに、思い当たるものがない。マイユールはなにを言うつもりなの……?

「ありがとう。…………アルマ。僕はこれから貴方に、『お願い』と『誓い』をします」

 お願い? 誓い? なにを?
 そう思っていると、マイユールは右手をスッと差し出してきて――

「一年以内に、改めてプロポーズをさせてください。そして……今後こそ、貴方の幸せを守り抜きます」

 とても嬉しい――けど、まったく予想していなかった言葉を口にしたのだった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

酒の席での戯言ですのよ。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:22,515pt お気に入り:566

亡き妻を求める皇帝は耳の聞こえない少女を妻にして偽りの愛を誓う

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:6,263pt お気に入り:815

化け物令嬢と呼ばれる私を、愛してくれる人と出会いました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:120pt お気に入り:701

殿下は私に向けて、悲しそうに婚約破棄を宣告されました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:142pt お気に入り:498

処理中です...