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第13話 突然の アルマ視点(1)
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「ただいま。待たせた――のかな? 僕が部屋に入ってから何分くらい経った?」
「まだ5分も経ってなくて、全然待ってないわ。お帰りなさい――? あら? あの人は? それに、なんだか……。雰囲気が変わってるね……?」
扉から出てきたマイユールは、落ち着きの中に太い芯があるような雰囲気があって……。今まで以上に、格好よくなっていた。
部屋の中で、なにがあったのかしら……?
「ああうん、中で色々と大事なお話をしたんだ。そのおかげで決意が固まって、変わったように見えるのはその影響だと思う」
「そ、そうなのね」
「内容は教えられないんだけど、とても大きなことがあった――行っていただけたんだ。それで、り――あの女性は、用事が終わったからお帰りになられたよ」
マイユールとのやり取りで満足されたし、あれ以上長居は出来なかったみたい。あの方は『あの子にもよろしく伝えて頂戴ね』というメッセージをマイユールに託し、あの場で去られたそう。
「戻られたら、改めてちゃんとお礼をするつもりだったのに……。残念だわ」
「あの方も、そうしたかったと思うよ。でも、もしかすると――……」
「? マイユール?」
「ううん、なんでもないよ。急に黙ってごめん」
首を傾げていると顔が2回小さく左右に振られ、そうしたマイユールは――? また不思議な行動を行った。
素早く服と姿勢を正して、真っすぐわたしの目を見つめながら片膝を付く。
急に、どうしたのかしら……?
「まだ5分も経ってなくて、全然待ってないわ。お帰りなさい――? あら? あの人は? それに、なんだか……。雰囲気が変わってるね……?」
扉から出てきたマイユールは、落ち着きの中に太い芯があるような雰囲気があって……。今まで以上に、格好よくなっていた。
部屋の中で、なにがあったのかしら……?
「ああうん、中で色々と大事なお話をしたんだ。そのおかげで決意が固まって、変わったように見えるのはその影響だと思う」
「そ、そうなのね」
「内容は教えられないんだけど、とても大きなことがあった――行っていただけたんだ。それで、り――あの女性は、用事が終わったからお帰りになられたよ」
マイユールとのやり取りで満足されたし、あれ以上長居は出来なかったみたい。あの方は『あの子にもよろしく伝えて頂戴ね』というメッセージをマイユールに託し、あの場で去られたそう。
「戻られたら、改めてちゃんとお礼をするつもりだったのに……。残念だわ」
「あの方も、そうしたかったと思うよ。でも、もしかすると――……」
「? マイユール?」
「ううん、なんでもないよ。急に黙ってごめん」
首を傾げていると顔が2回小さく左右に振られ、そうしたマイユールは――? また不思議な行動を行った。
素早く服と姿勢を正して、真っすぐわたしの目を見つめながら片膝を付く。
急に、どうしたのかしら……?
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