107 / 185
洗脳の恐怖
しおりを挟む
今日はトンネルを抜けて車で奥まで行ってみる事になった。半分以上のオーガが行ってくれるらしい。前に会った時、すごく攻撃的になっていて何をするかわからない状態だったそうだ。
私はすみれ村に残って家を増やす。
オーガが沢山来た事で空いた家が少なくなってきた。
わかっているだけで数カ所里があるから、足りなくなる可能性が高い。
スマホ片手に家を次々と出していく。車で移動しながら、道路や家、公民館、休憩所も出していく。
少し飽きてきたから意味もなくスマホで検索してスカイツリーとか出してみた。なかなかの迫力!
調子に乗って雷門とか、五重の塔、奈良の大仏、金閣寺、エッフェル塔なんかも出してみた……。
どうでもいい事をしてしまった……。ワーガが呆れている。
「ご主人様、この建物はどのように使うんだ?」
「………使わない……見るだけ……。」
「……………。」
「……………。」
さぁ、気分転換もできたし家を出していこう!!
昼に一度すみれ村食堂に戻り、昼ごはんを食べて、昼からも頑張るぞー!と気合いを入れて外に出ると、縄でぐるぐる巻きにされ、殴られたような痕があるエルフやドワーフが車の荷台に山積みになっている。
もしや……と思いヤダガに話しを聞くと、とても許せるような状況ではなく、奴隷に酷い事をしてやめようとしなかったそうだ。我慢ができず、おもわず殴ってしまった。洗脳の恐ろしさがよくわかったと苦しそうな顔をしていた。
続々と車に乗せられたエルフとドワーフが運ばれてくる。
到着するとすぐにハルー産の米で作った一口おにぎりを口に詰め込まれていた。
喉に詰まりそうになり、ハルー産の麦茶を飲ませてもらったりと大騒ぎだ。渡してあった携帯で電話して大量のおにぎりを用意してもらっていた。
ギャーギャー騒いで、汚い言葉で喚き散らしていたエルフやドワーフも少しづつ静かになってきた。
まだまだ運ばれてきている。
ラガが話し合おうとしたが無理だったようだ。話す前に奴隷を殴って蹴ってナイフで切りつけたりが始まってしまい仕方なく縛り上げたようだ。
エルフとドワーフを先に村に連れて行き洗脳を解く事にしたと話してくれた。
大人数で行ってもらって良かったぁ~。そうじゃないと、この数を相手にするのは流石のオーガも大変だっただろう。
皆んな総出でおにぎりを口に詰め込んで食べさせる。5個ほど食べると大人しくなってきて、縄を解いても大丈夫。その後は自分で料理を食べてもらった。
しばらくすると、人間や獣人族が車に乗せられて運ばれてきた。怪我が酷く動けない人が沢山いる。
小さな子も怪我をしている。すみれ村の人達が抱きかかえて病院に運んでいる。体育館を病院にしたような状態な物を出しておいた。
かなり広い場所に沢山出したベットが満床になる。同じ物を5棟出して運んでもらう。
病院村からもハルー村からも看病ができる人に来てもらうことにした。オーガの里からはルール一家に来てもらう。到着は夜になるだろう。他の村からも来れる人は来てもらった。
私も包帯や消毒液、ガーゼ、化膿止めの薬や、鎮痛剤などを次々に出していく。
ハルー村からはドーガがキガとラナガを連れて帰って来てくれた。
キガもラナガも、あまりにも酷い状態の人達を見て固まってしまっていたが、自分達にできる事はあるかと聞きに来てくれ、汚れを拭いたり水を飲ませたりと手伝ってくれた。
食べられそうな人にはご飯を食べてもらったり、お粥を食べさせてあげたり、する事は沢山ある。
私も清潔なタオルや、前開きのパジャマなどを次々と出していく。
全員が走り回って看病してくれている。オーガの子ども達も自分の出来る事を探して、タオルを運んだり、汚れた服やシーツを運んだりと頑張ってくれている。
私も頑張らなきゃ!!外に大量の物干しを出したりランドリーも出したりと、ひたすら出し続けた。
まだまだ足りない。
辺りが暗くなる頃、ルール一家が到着。おばあちゃんとルールとヒュールは他の村から離れられないから、おじいちゃんがテキパキと指示を出してくれる。ルールのお母さんやお父さんも、どの薬をどれだけ飲ませるかなどを指示してくれる。
今夜が峠だ。と思われる人達も数人いて、1箇所にベットを並べてもらった。
今夜は付きっきりで看病をする事になった。
ハゼドン達は夜食や病人食をひたすら作ってくれている。
ヤダガが中心になって、エルフとドワーフを避難所の2階に連れて行きここで一晩見張り付きで寝てもらうそうだ。
今はエルフやドワーフに構う時間がないから、ありがたい。
応援も続々と到着して、看病してもらう。
交代でご飯を食べたり、仮眠を取ったりしながら朝まで必死に看病を続けた。
私は、なぜかスカイツリーを思い出し、スカイツリーをライトアップする。色が七色に次々に変わる。
またすぐに戻って、薬や包帯などを出し続けた。
なんとか全員助かった。まだ意識は戻ってないけど呼吸は安定してきているとルールのおじいちゃんが言っていた。
交代で朝ご飯を食べ、休む。しばらく、この生活が続くだろう。
やはり人手が足りない。
どこの村も怪我人がいたり、生活に慣れない人達がいるからこれ以上手伝いに来てもらう事は難しい……。
こんな生活が長く続くと元気なオーガ達も疲れてしまうだろう。
私はすみれ村に残って家を増やす。
オーガが沢山来た事で空いた家が少なくなってきた。
わかっているだけで数カ所里があるから、足りなくなる可能性が高い。
スマホ片手に家を次々と出していく。車で移動しながら、道路や家、公民館、休憩所も出していく。
少し飽きてきたから意味もなくスマホで検索してスカイツリーとか出してみた。なかなかの迫力!
調子に乗って雷門とか、五重の塔、奈良の大仏、金閣寺、エッフェル塔なんかも出してみた……。
どうでもいい事をしてしまった……。ワーガが呆れている。
「ご主人様、この建物はどのように使うんだ?」
「………使わない……見るだけ……。」
「……………。」
「……………。」
さぁ、気分転換もできたし家を出していこう!!
昼に一度すみれ村食堂に戻り、昼ごはんを食べて、昼からも頑張るぞー!と気合いを入れて外に出ると、縄でぐるぐる巻きにされ、殴られたような痕があるエルフやドワーフが車の荷台に山積みになっている。
もしや……と思いヤダガに話しを聞くと、とても許せるような状況ではなく、奴隷に酷い事をしてやめようとしなかったそうだ。我慢ができず、おもわず殴ってしまった。洗脳の恐ろしさがよくわかったと苦しそうな顔をしていた。
続々と車に乗せられたエルフとドワーフが運ばれてくる。
到着するとすぐにハルー産の米で作った一口おにぎりを口に詰め込まれていた。
喉に詰まりそうになり、ハルー産の麦茶を飲ませてもらったりと大騒ぎだ。渡してあった携帯で電話して大量のおにぎりを用意してもらっていた。
ギャーギャー騒いで、汚い言葉で喚き散らしていたエルフやドワーフも少しづつ静かになってきた。
まだまだ運ばれてきている。
ラガが話し合おうとしたが無理だったようだ。話す前に奴隷を殴って蹴ってナイフで切りつけたりが始まってしまい仕方なく縛り上げたようだ。
エルフとドワーフを先に村に連れて行き洗脳を解く事にしたと話してくれた。
大人数で行ってもらって良かったぁ~。そうじゃないと、この数を相手にするのは流石のオーガも大変だっただろう。
皆んな総出でおにぎりを口に詰め込んで食べさせる。5個ほど食べると大人しくなってきて、縄を解いても大丈夫。その後は自分で料理を食べてもらった。
しばらくすると、人間や獣人族が車に乗せられて運ばれてきた。怪我が酷く動けない人が沢山いる。
小さな子も怪我をしている。すみれ村の人達が抱きかかえて病院に運んでいる。体育館を病院にしたような状態な物を出しておいた。
かなり広い場所に沢山出したベットが満床になる。同じ物を5棟出して運んでもらう。
病院村からもハルー村からも看病ができる人に来てもらうことにした。オーガの里からはルール一家に来てもらう。到着は夜になるだろう。他の村からも来れる人は来てもらった。
私も包帯や消毒液、ガーゼ、化膿止めの薬や、鎮痛剤などを次々に出していく。
ハルー村からはドーガがキガとラナガを連れて帰って来てくれた。
キガもラナガも、あまりにも酷い状態の人達を見て固まってしまっていたが、自分達にできる事はあるかと聞きに来てくれ、汚れを拭いたり水を飲ませたりと手伝ってくれた。
食べられそうな人にはご飯を食べてもらったり、お粥を食べさせてあげたり、する事は沢山ある。
私も清潔なタオルや、前開きのパジャマなどを次々と出していく。
全員が走り回って看病してくれている。オーガの子ども達も自分の出来る事を探して、タオルを運んだり、汚れた服やシーツを運んだりと頑張ってくれている。
私も頑張らなきゃ!!外に大量の物干しを出したりランドリーも出したりと、ひたすら出し続けた。
まだまだ足りない。
辺りが暗くなる頃、ルール一家が到着。おばあちゃんとルールとヒュールは他の村から離れられないから、おじいちゃんがテキパキと指示を出してくれる。ルールのお母さんやお父さんも、どの薬をどれだけ飲ませるかなどを指示してくれる。
今夜が峠だ。と思われる人達も数人いて、1箇所にベットを並べてもらった。
今夜は付きっきりで看病をする事になった。
ハゼドン達は夜食や病人食をひたすら作ってくれている。
ヤダガが中心になって、エルフとドワーフを避難所の2階に連れて行きここで一晩見張り付きで寝てもらうそうだ。
今はエルフやドワーフに構う時間がないから、ありがたい。
応援も続々と到着して、看病してもらう。
交代でご飯を食べたり、仮眠を取ったりしながら朝まで必死に看病を続けた。
私は、なぜかスカイツリーを思い出し、スカイツリーをライトアップする。色が七色に次々に変わる。
またすぐに戻って、薬や包帯などを出し続けた。
なんとか全員助かった。まだ意識は戻ってないけど呼吸は安定してきているとルールのおじいちゃんが言っていた。
交代で朝ご飯を食べ、休む。しばらく、この生活が続くだろう。
やはり人手が足りない。
どこの村も怪我人がいたり、生活に慣れない人達がいるからこれ以上手伝いに来てもらう事は難しい……。
こんな生活が長く続くと元気なオーガ達も疲れてしまうだろう。
44
お気に入りに追加
262
あなたにおすすめの小説
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる