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楽しい仲間

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 昼過ぎに沢山のオーガを連れて戻ってきた。
 キガとラナガは、すごく怒られたようでシュンとしていた。

 いつものように、お風呂に入ってもらい着替えてご飯をお腹いっぱい食べてもらう。
 こんなに美味しい物が食べられるのは、キガとラナガのおかけだと言われ一気に上機嫌になっていた。
 本当に単純で可愛い2人だ。

 住む家を決めてもらったり、家具や服を選んでもらう。
 家電やキッチン、トイレ、お風呂の使い方なども教えて、明日から仕事をしてもらう事になった。
 キガのお父さんがリーダーで、ラナガのお父さんが副リーダーのようなまとめ役をしていた。
 2人に来てもらい、この辺りの事を聞かせてもらう。

 公民館の会議室で、お茶とクッキーを用意して話し合いを始める。
 緊張していた2人も、クッキーを食べて少し落ち着いたようだ。
 キガのお父さんヤダガが、里の近くにはオーガの里が2つあると教えてくれた。
 ラナガのお父さんラガが、他にも沢山の人種が暮らしていて交流もあったが、最近になってエルフやドワーフの様子がおかしくなり、交流もなくなったと話す。
 こちらからは今までの出来事を全て話し、悪魔の力を弱める為に協力してほしいとお願いした。
 自分達にできる事はなんでもすると言ってくれる。
 洗脳の事を聞いて、様子がおかしかった事に納得していたし、皆んなを不幸にしている事に腹を立てていた。

 明日からどう動くのがいいか、どの辺りに誰が住んでいるのかなどを話し合った。
 ヤダガが里の皆んなに説明したいと、公民館に集めてラガと2人で私達が話した事や、これからの事を説明してくれた。
 皆んな協力してくれるそうだ。

 今晩もご飯を皆んなで食堂で食べる事にした。
 ハゼドンを中心にハルー村の人達も手伝って、沢山のご馳走を作ってくれている。
 
 色々な話しをしながらお腹いっぱい食べた。ギガとラナガは自分達がここを見つけたんだと自慢をして、母親に約束を守らなかった事は許しません!と叱られていた。
 さらに、俺がビシッとここに住めるように言ったと嘘を言って、ワーガに食べられると泣き喚いていた事をバラされて、真っ赤になって怒っていた。2人の周りは、いつも大爆笑だ。
 
 次の日、畑仕事をする人、救助に向かう人に分かれた。
 まず、オーガ達をヤダガとラガが迎えに行ってくれる事になった。それぞれ別の里に行ってもらう。交流のある里だから大丈夫だと言っていた。
 
 問題はドワーフやエルフの里だ。花火を見て来なかったのなら、夢で行くなと言われているかもしれないし、かなり奥まで進まないと行けないと言ってたから、遠すぎて来れないのかもしれない。
 ヤダガが、自分達の里から1番近いエルフの里まで走って半日はかかると言っていた。オーガの速さで半日なら、私達の足では1日くらいかかるかもしれない。ヤダガ達の里に行くのも3時間くらいはかかるのに、そこから1日……。遠すぎる。

 ワーガと相談して無駄になってもいいから、あちこちの山にトンネルを出す事にした。
 背負ってもらい山を越してトンネルを出してをしようかと考えていたら、ルイ君がドローンの映像見て出す事はできないか?と言ってくれ、失敗してもいいからやってみる事になった。
 ドローンを飛ばしてもらい、映像を見てトンネルを出してみる。
 成功!!だいたいの大きさが分かればなんとかなりそうだ。
 ドローンの映像からルイ君が距離を計算してくれ、私は頭の中で100メートルのトンネルとイメージしたら成功した。
 かなり早く、あちこちにトンネルを出せた。谷には橋をかける事も成功!
 今までの苦労はなんだったの?ワーガ、何度も背負ってもらってごめんね!と伝えると、ご主人様を背負えるのは幸せだから、これからも背負わせてくれと言われた……。
 ちょっとマシになったと思ったけど、やはり変態要素は残っていた。
 
 食堂に戻ると、オーガ達が食事をしていた。
 それぞれの里のリーダーがヤダガとラガと一緒に私の所に来て挨拶をしてくれる。
 ヤダガとラガが今後の事も話してくれていて、とても助かった。

 家を決めてもらい、仕事の説明や食堂でハゼドンに料理を教わりたい人がいないかなどを聞いてもらった。
 今日はゆっくりしてくれたらいいと言ったが、ご飯を食べて元気になったからと畑仕事を手伝ってくれた。何人か食堂でハゼドンに弟子入りしていた。またまた綺麗なオーガに囲まれてデレデレしている。
 スーパーで品物を並べたり、収穫した野菜を食堂に運んでくれたり、車の運転を習ったりと積極的に行動してくれている。
 
 夜は食堂で皆んなで食べた。ドーガは、そろそろハルー村が心配だと帰っていった。また来てくれるらしい。
 ギガとラナガはドーガに憧れているらしく、ドーガとハルー村見学をするんだと一緒について行った。
 ドーガも独身なので、ギガとラナガが慕ってくれてるのが嬉しいらしくご機嫌で、ハルー村の食堂の美味しいメニューを紹介していた。今夜は一緒に食べに連れて行くそうだ。

 私達も美味しいご飯を食べて、自分達の家に戻って休む事にした。
 私の部屋にルイ君、ワーガ、ナナガで集まってファーナさんに電話した。
 ハンズフリーにしてワイワイ喋る。
 サーフ君一家もルイ君のお父さんもファーナさんの家にいて、ハルハちゃんや太郎君の声に癒されたり、ルイ君のお父さんの子守唄を聞いて笑ったりした。
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