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第一歩
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皆んな助けなきゃ!他の里の人達も洗脳されているだろう。
「他に何か気づいた事や、良い方法ありますか?」
「ご主人様、地図を書いてもらおう!ワータンに奥さんがいる場所とか檻の場所を書いてもらって、食べ物を渡している間にコッソリと助けに行くのはどうだ?」
「それいいね!ワータンさんお願いできますか?」
「だいたいの場所ならわかる。」
ワータンさんがだいたいの地図を書いてくれ、マサドンにも確認してもらい最後にお母さんと一緒にいた部屋を教えてもらう。
欲張らずに、一つ一つ助けていく事にした。
今夜は解散して、また明日朝から食べ物を届けに行ってアナナンさんを救出する事になった。
荷物を積み込んで車で山裾まで行き、昨日と同じように待機。
ヤマドン達が、荷物を背負って山に入っていく。今日は、ワータンさんも車で待機している。
昨日話しが出来ていたから、今日は早くに帰ってきた。
外に出てワータンさんがアナナンさんを探している。
オーガに抱きかかえられたアナナンがいた。グッタリしていて動けないようだ。他にも女性の奴隷も数人背負われて帰ってきていた。
奴隷の人達は車に乗せて中間の村に運ばれて行った。
アナナンさんは、公民館に運ぶ。
体を拭いたり傷の手当てをワータンさんが泣きながらしていた。マサドンも側で泣いている。
助け出してくれたオーガを呼んで、別の部屋で話しを聞いた。ヤマドンも一緒に来てもらう。
「どうやら、子どもを逃したことを隠していたのがバレて尋問され、言わなかったから縄で縛られて暴行されていたようだ。」
「今日の里の様子は、かなり落ち着いていた。昨日のように奴隷を蹴ったりする所は見なかった。食べ物を毎日持って来てくれるなら奴隷は全員使ってくれてかまわないと言っていた。女の奴隷にも興味がなくなったから連れて行っていいと言われた。」
「そうですか。じゃあ、明日は全員助け出しましょう。連れて帰ってくれる人を集めますね!」
「それとなく俺達と一緒に暮らしたら食べ物にも困らないし、楽しいだろうと言ってみた。乗り気に見えたぞ。」
「かなり洗脳が解けてますね!明日、大丈夫そうならリーダーと一緒に山を降りてきてもらえませんか?無理そうならいいですが、丸2日食べ物を食べていたら正常な判断が出来ると思うんです。話し合いが出来ればと思ってます。」
「わかった。やってみよう。」
アナナンさんの所に行くと気がついて少しゼリー飲料を飲むことが出来たようだ。
「ありがとうございます。マサドンとこの子、ワータンまで助けていただいて……本当に……」
「今はまだ、あまり話したら疲れちゃいますよ。元気になったらいくらでも聞きますから、今は体を休めてください。」
「……はい。」
赤ちゃんも隣に寝かせてもらっていて、家族で再会を喜びあっている。
よし、ここにも名前がないと不便だ。ここの名前は果物シリーズでいこう!りんご村でいいや。
多分あちこちに村を作る事になるから、みかんやももやぶどうとか適当に名付けよう。決定~!!
せっかくなのでりんごの苗木を多めに出しておく。
他にも苗を沢山出して、畑や果樹園をどんどん広げてもらう。
中間の村まで行き、シェアハウスやマンションなども増やして、明日には沢山の人が来る事を伝えた。
今日来た人達に会いに行った。
公民館でご飯を食べている人達に話しかけた。
「何かしてほしい事や心配な事がありますか?出来るだけ、叶えられるようにしますよ。」
「俺達は、こんな風にご飯を食べられるだけで幸せだ。」
「こんな綺麗な服も初めて着た。」
「俺達に出来る事があれば何でもするから、ここにおいてほしい!!」
「もちろんです。ここに住んでくださいね。新しい家も用意してあります。明日には、一緒にいた人達全員助ける事が出来そうです。ワータンさんのように家族に会いたい人はいませんか?」
「お、俺は、家族に会いたい!人間の奥さんと子どもがいるんだ。」
「僕、お父さんに会いたい。ドワーフなんだ。前みたいに一緒に暮らしたい!」
「俺も、俺も家族に会いたい!!」
「明日、会えるかもしれません。ドワーフの家族と一緒に暮らしたい人は、私とりんご村まで行きましょう。人間の家族と暮らしたい人は、ここに残っていれば、明日には会えると思います。」
足りない物がないように、沢山食料も服も出してから、りんご村に戻る。
16人りんご村まで一緒に帰ってきた。
シェアハウスに住んでもらう事になった。
次の日も朝から食べ物を積んで用意する。今日はオーガに沢山来てもらっている。奴隷の人達を全員連れてきてもらう予定だ。
山裾まで行き、今日も私はワーガと待機だ。
1時間半ほどでオーガ達が奴隷を背負って降りて来た。そのまま車に乗ってもらい中間の村まで連れて行ってもらう。オーガ達は、残った人を連れにまた山を登って行った。
ヤマドンが里のリーダーを連れてやってきた。
「この人間が陽菜。俺達のリーダーで助けてくれた人達だ。俺達も頭がおかしくなっていて、沢山の女を渡してしまった。それに人間や獣人族を奴隷にして酷い事をしてきた。今思うと何であんな酷い事が平気で出来たのか不思議だ。」
「……俺はドワーフの里で里長をしていたドドンだ。ヤマドンに食べ物をもらってから頭がスッキリして、今まで操られていたと理解できるようになった。里の者も、皆家族と暮らしたいと言っている。勝手な事を言ってるとは思う………が、どうか俺達に住む場所と食べ物を分けて欲しい。頼む!!」
深々と頭を下げている。
「他に何か気づいた事や、良い方法ありますか?」
「ご主人様、地図を書いてもらおう!ワータンに奥さんがいる場所とか檻の場所を書いてもらって、食べ物を渡している間にコッソリと助けに行くのはどうだ?」
「それいいね!ワータンさんお願いできますか?」
「だいたいの場所ならわかる。」
ワータンさんがだいたいの地図を書いてくれ、マサドンにも確認してもらい最後にお母さんと一緒にいた部屋を教えてもらう。
欲張らずに、一つ一つ助けていく事にした。
今夜は解散して、また明日朝から食べ物を届けに行ってアナナンさんを救出する事になった。
荷物を積み込んで車で山裾まで行き、昨日と同じように待機。
ヤマドン達が、荷物を背負って山に入っていく。今日は、ワータンさんも車で待機している。
昨日話しが出来ていたから、今日は早くに帰ってきた。
外に出てワータンさんがアナナンさんを探している。
オーガに抱きかかえられたアナナンがいた。グッタリしていて動けないようだ。他にも女性の奴隷も数人背負われて帰ってきていた。
奴隷の人達は車に乗せて中間の村に運ばれて行った。
アナナンさんは、公民館に運ぶ。
体を拭いたり傷の手当てをワータンさんが泣きながらしていた。マサドンも側で泣いている。
助け出してくれたオーガを呼んで、別の部屋で話しを聞いた。ヤマドンも一緒に来てもらう。
「どうやら、子どもを逃したことを隠していたのがバレて尋問され、言わなかったから縄で縛られて暴行されていたようだ。」
「今日の里の様子は、かなり落ち着いていた。昨日のように奴隷を蹴ったりする所は見なかった。食べ物を毎日持って来てくれるなら奴隷は全員使ってくれてかまわないと言っていた。女の奴隷にも興味がなくなったから連れて行っていいと言われた。」
「そうですか。じゃあ、明日は全員助け出しましょう。連れて帰ってくれる人を集めますね!」
「それとなく俺達と一緒に暮らしたら食べ物にも困らないし、楽しいだろうと言ってみた。乗り気に見えたぞ。」
「かなり洗脳が解けてますね!明日、大丈夫そうならリーダーと一緒に山を降りてきてもらえませんか?無理そうならいいですが、丸2日食べ物を食べていたら正常な判断が出来ると思うんです。話し合いが出来ればと思ってます。」
「わかった。やってみよう。」
アナナンさんの所に行くと気がついて少しゼリー飲料を飲むことが出来たようだ。
「ありがとうございます。マサドンとこの子、ワータンまで助けていただいて……本当に……」
「今はまだ、あまり話したら疲れちゃいますよ。元気になったらいくらでも聞きますから、今は体を休めてください。」
「……はい。」
赤ちゃんも隣に寝かせてもらっていて、家族で再会を喜びあっている。
よし、ここにも名前がないと不便だ。ここの名前は果物シリーズでいこう!りんご村でいいや。
多分あちこちに村を作る事になるから、みかんやももやぶどうとか適当に名付けよう。決定~!!
せっかくなのでりんごの苗木を多めに出しておく。
他にも苗を沢山出して、畑や果樹園をどんどん広げてもらう。
中間の村まで行き、シェアハウスやマンションなども増やして、明日には沢山の人が来る事を伝えた。
今日来た人達に会いに行った。
公民館でご飯を食べている人達に話しかけた。
「何かしてほしい事や心配な事がありますか?出来るだけ、叶えられるようにしますよ。」
「俺達は、こんな風にご飯を食べられるだけで幸せだ。」
「こんな綺麗な服も初めて着た。」
「俺達に出来る事があれば何でもするから、ここにおいてほしい!!」
「もちろんです。ここに住んでくださいね。新しい家も用意してあります。明日には、一緒にいた人達全員助ける事が出来そうです。ワータンさんのように家族に会いたい人はいませんか?」
「お、俺は、家族に会いたい!人間の奥さんと子どもがいるんだ。」
「僕、お父さんに会いたい。ドワーフなんだ。前みたいに一緒に暮らしたい!」
「俺も、俺も家族に会いたい!!」
「明日、会えるかもしれません。ドワーフの家族と一緒に暮らしたい人は、私とりんご村まで行きましょう。人間の家族と暮らしたい人は、ここに残っていれば、明日には会えると思います。」
足りない物がないように、沢山食料も服も出してから、りんご村に戻る。
16人りんご村まで一緒に帰ってきた。
シェアハウスに住んでもらう事になった。
次の日も朝から食べ物を積んで用意する。今日はオーガに沢山来てもらっている。奴隷の人達を全員連れてきてもらう予定だ。
山裾まで行き、今日も私はワーガと待機だ。
1時間半ほどでオーガ達が奴隷を背負って降りて来た。そのまま車に乗ってもらい中間の村まで連れて行ってもらう。オーガ達は、残った人を連れにまた山を登って行った。
ヤマドンが里のリーダーを連れてやってきた。
「この人間が陽菜。俺達のリーダーで助けてくれた人達だ。俺達も頭がおかしくなっていて、沢山の女を渡してしまった。それに人間や獣人族を奴隷にして酷い事をしてきた。今思うと何であんな酷い事が平気で出来たのか不思議だ。」
「……俺はドワーフの里で里長をしていたドドンだ。ヤマドンに食べ物をもらってから頭がスッキリして、今まで操られていたと理解できるようになった。里の者も、皆家族と暮らしたいと言っている。勝手な事を言ってるとは思う………が、どうか俺達に住む場所と食べ物を分けて欲しい。頼む!!」
深々と頭を下げている。
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