いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

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幸せと不安

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 一度ハルー村に帰る事にして、朝一で準備をする。
 もう少し応援も必要だろうから、ハルー村や中間の村からも助っ人を連れて帰って来ると約束して、ハルー村のメンバー全員で帰る。
 
 川向こう村から続くトンネルを抜けて帰る事にして、トンネルからひたすら道路を出す。途中の川に橋を出して、さらに道路で中間の村の先の村まで道をつけた。
 しっかりとした区切りはないけど、だいたいの場所の名前がないと、中間の村からオーガの里までの最初の村とか言わなければ通じない。ハルー村の隣は、病院村に決定。
 少しオーガの里の方に戻り携帯を一台渡して使い方を教える。もともとハルー村にいた人に渡した。
 ここの名前は……うーん、ネーミングセンス無いからなぁ~。特に特徴もないし。
 よーし、グリーン村にしよう。

 次は川向こう村トンネルから真っ直ぐで着く村。面倒なのでブルー村。携帯をハルー村出身の人に渡す。まだ生活するので大変な状況だから、慣れていて、字の読めるハルー村出身の人にしか渡せない。
 中間の村は、ミイナに渡した。
 それと、助っ人に行く余裕があるなら、オーガの里に向かってほしいと伝えた。
 その横は、レッド村。携帯を渡し、次は病院村。病院村は、病院で仕事をしてくれている人に渡す。

 やっとハルー村だ!
 携帯の一つは、果樹園の辺りの家に住んでくれてるドーガに渡す。
 そして、ドーガにも事情を説明して、オーガの里に1ヶ月ほど助けに行ってほしいから、行ける人を集めてもらえるようにお願いした。
 ライルさんの家に寄って、長くなった事のお詫びと、お土産に中間の村で選んだライルさんとお揃いのミサンガを渡す。自然に切れたら願いが叶うと説明すると、嬉しそうに足首に付けてくれた。ライルさんもすぐに付けて微笑みあっている。
 うーん、ラブラブですな!こりゃ2人目、3人目もすぐだな!
 それぞれ、家に帰る。
 ルイ君とワーガと4世帯住宅に帰り、ファーナさんに携帯を渡す。
 この家はハルー村の端っこにあるからファーナさんに渡そうと思っていたんだ!
 久しぶりのハルハちゃん、ちょっと顔が変わったような気がする。
 
 とりあえず自分の家に帰り、お風呂に入って、洗濯機を回してとバタバタする。
 また明日オーガの里まで行くから、準備もしなきゃ!
 あぁ、ハルハちゃんを愛でる時間が…………!
 洗濯物を干して、食堂に行く。今夜のご飯を持ち帰りにしてもらっている間に、新しい人達の事や、仕事の事を聞いた。
 特に問題もなく、仕事も覚えて頑張ってくれているようだ。人が増えたから余裕もできて、休みも増やせたし、交代で休憩もしっかりとれるし、夜も遅くまで開けていられるようになったらしい。
 コンビニに、弁当を持って行ったり、喫茶店からもケーキやパンを持って行って並べてもらっているそうだ。
 喫茶店にも寄って、持ち帰りのパンやケーキを沢山用意してもらった。
 喫茶店からも、食堂からも助っ人に来てくれる事になった。
 
 帰って、頼まれていた夜ご飯をファーナさんに届け、ファーナさんの所で皆んな集合して、持ち帰り夜ご飯を食べた。
 ルイ君のお父さんが、ハルハちゃんのお世話のプロになっていて、泣き声が聞こえるか聞こえないかで、駆け寄り抱っこ。ささっとオムツを変えて、寝かしつけていた。

 ハルー村のベビーラッシュは止まらず、次々に赤ちゃんが産まれていて、ルイ君のお父さんは畑も頑張ってくれているが、赤ちゃんのお世話を教えに回ったりもしてくれている。
 育てるプロ!決定です。
 他にも、サーフ君のように奥さんが妊娠中の人達を集めて、赤ちゃんのいる家に行き、実際にお世話をする勉強会を開いたりもしてくれている。
 特に父親になる訳じゃなく、独身でも女性でも参加OKの勉強会もあり、そこで子育てにハマった人達が、住み込みで赤ちゃんの世話やお母さんの食事や家事などの手伝いをしてくれたりもしている。
 頼まれて、今日3階建てのシェアハウスを5軒出した。そこでしばらく共同生活をしながら子育てをしたい人を集めて生活するそうだ。
 エルフやドワーフのように3世代ほど一緒に生活していたら、おじいちゃんやおばあちゃんも手伝ってくれるけど、特に人間やオーガは寿命の問題もあり、奴隷だったり、小さな集団で生活していたので、夫婦2人だけの家が多い。
 一気に赤ちゃんが増えた事で、元々乳母の仕事をしてくれていた人達も手が足らず、赤ちゃんシェアハウスはとても喜ばれた。夫婦で一部屋に住み、手伝いの人も一緒に生活してくれるから、お母さん達の負担が減り、子育ての不安も共感し合えて、理想的な環境らしい。
 これもルイ君のお父さんが提案してくれたアイデアだ。
 早速、出したすぐから引っ越して来る人達が沢山いた。
 細々したベビー用品などは、家にあるのを旦那さんがせっせと運んできていた。
 
 洗濯物を畳んで、鞄に詰めて明日からの用意をする。
 本当は、もう少しゆっくりしたいけど、川向こう村や、トンネル村、オーガの里の奴隷だった人達の事が心配だ。
 もしかしたら、これからもっと人が増えるかもしれない。
 まだ、他の場所の山を越えていないから酷い状況の人が沢山いる可能性がある。
 悪魔も力を集めるのに必死だろうから、私が休憩している暇はない!早くしないと危険が迫っている気がする。
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