いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

文字の大きさ
上 下
89 / 185

前進あるのみ

しおりを挟む
 朝、ファーナさん、ハルハちゃん、ファーファちゃんに会いに行き、しばらく帰れないかもしれないけど何かあれば電話してと伝えた。
 ルイ君のお父さんに一緒に行かないかと聞いたけど、ここで畑の世話や赤ちゃんに囲まれて生活したいと言って断られた。
 ルイ君の代わりではないけど、部屋も余ってるからとサーフ君と奥さんがルイ君の家で一緒に生活してくれる。

 今回は、ライルさんは留守番だ。ダイルさん、ルイ君、ワーガ、ナナガ、ダンドンさんでオーガの里へ向かう。
 他にも手伝いに来てくれる人達がバスで来てくれる。
 
 途中、休憩で中間の村に寄って昼休憩にして、オーガの里には14時ごろ到着した。
 色々な村から助っ人が到着していて、それぞれに出来る事を手伝ってくれている。

 奴隷だった人達が、エルフやドワーフに怯える様子を見て、すごくショックを受けていて、体中の傷や痣を見て何も言えなくなり、自分達が出来る事はなんだろうと一所懸命に考えてくれる。
 時間はかかるけど、きっと気持ちが伝わる日が来るだろう。

 ここに、来てくれた人達にシェアハウスの3階建てを10軒出した。
 
 トンネル村に来てくれる人達と、それぞれバスや車で向かう。
 トンネル村にも、ここで過ごしてもらう為のシェアハウスを出しておく。
 今回、ルイ君はオーガの里に残ってくれている。

 公民館に行き、島にいた人達の様子を見る。
 かなり楽になっている人が多いが、まだもう少しかかりそうだ。

 檻の鍵を開けて、物置として使う事にした。もう、檻として使う事がないようにしたいもんだ!

 一度出すと消せないのが辛い所だ。ゲームのように建てたり消したり移動させたりが自由に出来ればいいのに。
 
 川向こう村までワーガと手伝いの人達と行く。ナナガはトンネル村で畑の手伝いや看病をしてくれる事になった。
 
 川向こう村に到着し3世帯住宅を出す。私達が来た時用の家にする。さらに家を増やしておいた。
 助っ人用のマンションも出しておく。皆んな好きな場所を選んで、今日は、生活できるように整えてもらう事にした。

 食料や調味料、衣料品に日用品、薬、電化製品、家具、雑貨などスーパーに大量に出しておく。

 もう外は真っ暗だ。今日はここまでにした。

 朝から、苗や肥料を出しまくり、田んぼも作ってもらう。麦畑や、さとうきび畑、蕎麦なども作ってもらえるように助っ人の人達に頼んである。車も増やして、耕運機や稲刈り機なども沢山出しておいた。
 1人、エルフの女性が山から降りて来ていて、少し良くなっているようだ。
 可哀想に怖かったと泣き続けていて、お兄さんが必死に宥めている。

 家を増やして、海まで行ってみる。
 今回、人が倒れていたりはなかった。ホッとしながら、トンネル村に戻り、ここにも食料や車など足りない物を補充し、オーガの里に行く。
 リリガと避難所1階と2階に足りない物を並べながら、奴隷だった人達の様子を聞いた。

「まだ、怖くて怯えている人が多いわ。でも、少しエルフやドワーフにも慣れてきていると思う。ここのエルフやドワーフは大丈夫だけど、トンネル村の人達とは会わせない方がいいわね。まだまだ時間がかかりそう。」
「そうかぁ。ここよりハルー村の方がいいかなぁ?」
「うーん、そうねぇ。ここよりはトンネル村から離れていて安心できるかもしれない。」
「そうだよねぇ。よし、ハルー村にはまだまだ家が余ってるから全員行っても大丈夫だし、今からでもハルー村の人達と向かってもらおう!」

 ちょーど、ハルー村から手伝いに来てくれてる人達もいるし、ハルー村は人間も多い。少しは安心してもらえるかもしれない。
 
 話しをするとハルー村に行きたいと言う人が多かった。
 まだ傷が酷く動けない人達は、治ってから行ってもらう事にして、行ける人達はバスに乗ってもらう。
 夕方には着くだろう。

 ハルー村に電話する。ドーガに電話すると緊張した声で出てくれた。
 事情を説明すると、今から空いている家を整えて準備すると言ってくれる。出来るだけ同じ場所の方がいいだろうから、シェアハウスなどを空けて準備しておくと言ってくれる。
 ファーナさん、ライルさんにも連絡してある。
 ファーナさんはアヤナンさんにトランシーバーで放送してもらえるよう伝えてくれる。ライルさんも、この前の酷い状況を知っているから、出来るだけオーガと人間を集めて対応できるようにしてくれる。

 少し安心かな。

 昼ごはんをワーガとリリガと一緒に食べ、昼からの事を相談する。
 
 ワーガに背負ってもらい、中間の村辺りにある山を越えてみる事にした。トンネル村がある所とトンネルで繋げる事が出来るかもしれない。
 リリガにお願いして、数人オーガを集めてもらう。
 リリガにはここに残ってもらい、何かあれば電話で連絡する事になった。
 一緒に来てくれるのは、ホナガ、ソーガ、ケイガ、ローガ、メノガだ。もともと、それぞれの里でリーダーをしたり、まとめ役をしていたオーガ達で、とても頼りになるとリリガが推薦してくれた。

 5人には、車で食料を運んでもらう事になっている。
 5台トラックを出して荷台に山積みしてもらった。

 余ってる携帯を1つ渡して、電話で連絡をとる事にした。
 本当に、便利だ!!神様、ありがとう~!!!

 私達は助手席に乗せてもらい、出発する。

 

 
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

幼女と執事が異世界で

天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。 当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった! 謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!? おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。 オレの人生はまだ始まったばかりだ!

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

処理中です...