71 / 111
第二章 学園編
25
しおりを挟む
え。何か嫌な予感がするけど、ま、まさか……!
「ベル、君が役員に選ばれた。これから僕と一緒に頑張ろうね」
えーーっ!! 私が役員!?
これじゃアルフ義兄様と全然距離が取れないじゃない!
はっ! い、いけない。ちょっと冷静にならなきゃ。
「ア、アルフ義兄様。なぜ、私が役員に選ばれたのでしょうか」
「君は今期の試験で学年首位だし、僕の推薦もあって決まったんだ。兄妹仲良く頑張ろうな」
えええ、アルフ義兄様の推薦!?
もう、余計なことをしないでー!
内心アワアワしていると隣で聞いていたヘンリー殿下が、険しい表情でアルフ義兄様を問い詰めた。
「お前、生徒会長の特権を濫用したな」
「言い掛かりをつけるのは止めてくれよ。ベルは成績優秀で、学園での生活態度も高評価だ。優秀な生徒を役員へ取り入れるのは当然のことだろう?」
「くっ」
アルフ義兄様はふっと鼻で笑うと、話を続けた。
「僕は他の生徒にも話があるから一旦失礼するよ。あ、ベルは授業が終わったら生徒会室に来るように」
「は、はい……」
どうしよう、アルフ義兄様と一緒だなんて、断罪フラグが立ちまくりなんですが!?
勉強を頑張ったことが仇になるなんて、そんなのあんまりだーっ!!
「イザベル嬢、生徒会室は分かるのか?」
「へ!? 生徒会室ですか? 行ったことはありませんが」
「そうか。なら、放課後私と共に行こう」
「は、はぁ」
場所を案内してくれるのは有難いけど、ヘンリー殿下は役員ではないのに一緒に行っても大丈夫なのかしら?
そんな事を考えていたら、廊下に予鈴が響き渡った。
あ、大変! 教室に入らなきゃ。
「さ、予鈴も鳴ったことだし中に入ろう」
ヘンリー殿下は教室の扉を開けて私を中へ促した。
心にもやもやを抱えつつも、私はヘンリー殿下と共に教室へ戻った。
「ベル、君が役員に選ばれた。これから僕と一緒に頑張ろうね」
えーーっ!! 私が役員!?
これじゃアルフ義兄様と全然距離が取れないじゃない!
はっ! い、いけない。ちょっと冷静にならなきゃ。
「ア、アルフ義兄様。なぜ、私が役員に選ばれたのでしょうか」
「君は今期の試験で学年首位だし、僕の推薦もあって決まったんだ。兄妹仲良く頑張ろうな」
えええ、アルフ義兄様の推薦!?
もう、余計なことをしないでー!
内心アワアワしていると隣で聞いていたヘンリー殿下が、険しい表情でアルフ義兄様を問い詰めた。
「お前、生徒会長の特権を濫用したな」
「言い掛かりをつけるのは止めてくれよ。ベルは成績優秀で、学園での生活態度も高評価だ。優秀な生徒を役員へ取り入れるのは当然のことだろう?」
「くっ」
アルフ義兄様はふっと鼻で笑うと、話を続けた。
「僕は他の生徒にも話があるから一旦失礼するよ。あ、ベルは授業が終わったら生徒会室に来るように」
「は、はい……」
どうしよう、アルフ義兄様と一緒だなんて、断罪フラグが立ちまくりなんですが!?
勉強を頑張ったことが仇になるなんて、そんなのあんまりだーっ!!
「イザベル嬢、生徒会室は分かるのか?」
「へ!? 生徒会室ですか? 行ったことはありませんが」
「そうか。なら、放課後私と共に行こう」
「は、はぁ」
場所を案内してくれるのは有難いけど、ヘンリー殿下は役員ではないのに一緒に行っても大丈夫なのかしら?
そんな事を考えていたら、廊下に予鈴が響き渡った。
あ、大変! 教室に入らなきゃ。
「さ、予鈴も鳴ったことだし中に入ろう」
ヘンリー殿下は教室の扉を開けて私を中へ促した。
心にもやもやを抱えつつも、私はヘンリー殿下と共に教室へ戻った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3,428
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる