キュートなSF、悪魔な親友

月那

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キュートなSF、悪魔な親友

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 キッチンで米を洗っていた田村の背中に、ぺたん、と鹿倉が張り付いた。
「ん? どした?」
 豚の生姜焼きをメインに、あとは軽くつまみとビールで夕食を済ませた後、田村がキッチンで片付けをしている間ソファで携帯を弄っていた鹿倉が、いつの間にか自分の背後に回って抱き付いてきた。
「んー」
「ちょっと待って。あと、ご飯セットしたら終わるから」
 言っている間も、黙ってくっついていて。
 何だよ、やたらと可愛いなーと思いながら、田村はニマニマと鼻歌交じりに炊飯器のタイマーをセットして。
「ほら、ベッド行こ」
 自分に巻き付いていた腕を解くと、正面から鹿倉の顔を見て、頬を両手で包んでキスをした。
「ん」
 そのまま舌を絡めてくる。
「いや、だからあっち行こ」
 何も言わないでただただ甘えてくるという、珍しく可愛い鹿倉を押しながら寝室へと入る。
 ベッドカバーを捲り、横たわらせた。
「んー」
 両腕を上げて、田村を迎える仕草をして。
 鹿倉が目を閉じてキスを強請る。
「はいはい」
 唇を重ねながら、上に覆いかぶさる。
 背中に回した鹿倉の手が田村のスウェットを脱がせるから、それに応えるように手早く全裸になる。
 鹿倉も裸に剥いて素肌を重ねた。
「どした? 今日はやたらと甘えてくるけど」
 唇の間で問うと、
「ん」
 小さく鼻の奥で頷き、田村の下唇に噛みついてきた。
 動物かよ、と何も喋ろうとしない鹿倉の小さな頭をくしゃくしゃと撫で。
 それならそれで、と無言でその肌を唇で楽しむ。
 首筋を辿り、鎖骨を舐めて。乳首をチロチロと擽るように舌で愛撫すると、
「んっ……」
 小さな声が出た。その声が可愛くて、しつこく舌で舐め軽く甘噛みして。
 すると背中に回っていた鹿倉の左手が、田村のモノへと移動した。
 当然、既に立ち上がっていたけれど、鹿倉の手が握り込むとより硬度を増す。
 そしてそのまま、大きく開脚して自分の孔へとソレを持っていこうとするので。
「おいおい。ちょっと待って。どした?」
 田村は腰を引いてその手から逃れた。
 鹿倉は快感に目をとろんと半開きしていて、逃げられたせいか少し口を尖らせた。
「欲しいの?」
 問うと、こくん、と頷く。
 いつにも増して性急に求めてくる鹿倉が可愛くて、田村は微笑むと宮棚からいつものセットを取り出す。
 たらりと指を湿らせると、立てた脚を広げで露わにさせた鹿倉の後孔につぷ、と差し込んだ。
「んんっ……」
 鹿倉は一瞬だけ眉根を寄せて圧迫感をいなしたが、ふう、と息を吐いて田村のモノに再び手を伸ばす。
 ぬぷぬぷと指を抽挿していると、鹿倉の左手が自然と自分のモノを扱き始めた。
「気持ちイイ?」
 目を閉じて頷く。
 そして首を動かしてゴムのパッケージを見つけた鹿倉は、中身を取り出して田村のモノへと装着する。
「だから……ほんと、どしたの?」
 黙ったまま、準備完了とばかりに田村の指を除け、太く滾っているモノを孔へと押し当てる。
 田村の目を見ながら、その腰を自分の方へと引き寄せた。
「んんっ」
 勢いでずぶ、と中に入る。
 入口の抵抗を受け、鹿倉がまた圧迫感に眉を寄せる。
「人の体使って一人えっちしてんじゃないよ」
 田村が笑いながら言って、正面からぎゅ、と抱きしめた。体をくっつけることで、接合を深くする。
「んんっ……んはっ……あっ」
 イイ場所を掠め、腰を動かして奥まで進むと、鹿倉がしがみついてきた。
「んっ……あ……んんっ」
 喘ぎ声を大きくして、中へ中へと導くから。
 ずくずくと内壁を掻き分けて奥を突く。
「あんっ……んっ……」
「もっと?」
 喋らない鹿倉が、吐息で欲しいと強請るのを感じて。ぱん、ぱん、と激しくソコを突き上げる。
「んんっ……っふっっ……ああっ……っ!」
 何度も何度も、抽挿を繰り返し奥を抉るように突くと、鹿倉の体がびくびくと震え、そのまま腹の間に濡れた感触がきた。
 田村もそれを感じて中に出す。
 と。
 鹿倉が完全に脱力して、背中に回っていた腕が落ち、絡みついていた両脚もぽすん、と降りる。
「え?」
 自身を引き抜き、ティッシュで後処理をしながら鹿倉の顔を見ると、完全に眠っているようで。
 すー、すー、という寝息が聞こえてきた。
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