キュートなSF、悪魔な親友

月那

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キュートなSF、悪魔な親友

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 会社が駅の近くにあるので、翌日の出勤予定によっては車を会社に置いて近くの居酒屋で飲んで帰る、という社員はよくいるわけで。
 その日は田村も明日は通常出勤で早朝から出かける予定もなく、鹿倉は鹿倉で休みになっていたからたまには、と企画部御用達の居酒屋で夕食を兼ねて呑んでいると、
「よお。俺も混ぜて」
と、山本が声をかけてきた。
「あれ? もっさん堀さんとミーティングしてませんでした?」
 驚いた鹿倉が問うが、
「そんなのすぐ終わるよ。あの人明日釣りの予定入れてるから、もう気持ちそっち行ってるし」
と笑いながら返ってきた。
 山本が田村に「もっさん」呼びを解禁してからは、鹿倉も当然のようにもっさんと呼ぶようになったし、そのせいもあって三人で下らない話をする機会は増えていて。なので元々今日呑むのも山本を誘うつもりでいた鹿倉としては、願ったりである。
「堀さん、休み自由ですよねー。なんか、あの人の予定は釣り中心になってる感じ」
 二人が山本のジョッキに軽くぶつけて「お先です」と言ってから、鹿倉はそれを特に諫める風ではなくまるでそれが可愛くて仕方がないような雰囲気で口にした。そのニュアンスを感じたのは田村だけではなかったようで、山本が少しムッとしたように見えた。
「やっぱりあれだけ実績残してると、やってること全部が仕事に繋がるってこともあるからね」
 いや、そう見えただけだったのか、予想外の堀至上発言に田村が驚いた。
「この時期何が釣れるんだろ? 俺釣りやんないから、全然わかんないけど。大抵バカみたいに釣って、配り歩いてるよねー」
 ヘラヘラと鹿倉が言うと。
「俺、こないだイカ貰った。どーすんだよ、こんな量! ってくらい。田村は? あん時いなかったっけ?」
「いなかったっスよー。いたら貰ってたのに。俺イカ好きなんだけどなー。たぶん長峰さん辺り、がっつり貰ってんじゃないっスか?」
 立花課長を冠する長峰、棚橋チームは最近海絡みの大きな企画を持っているので、堀とよく釣の話で盛り上がっている。棚橋が鹿倉を、長峰が田村をサポートに付ける企画が時折入ってくるため、そのチームとも付き合いがあるのだ。
「もっさん、魚捌けんの?」
 鹿倉の問いに、
「全然できねー」とバッサリ答えた山本が、
「でもイカ、好きなんだよね。だから、貰ったヤツ全部知り合いんトコ持ってって、食わしてもらった。ちょー旨かったよ」
と言いながら、追加でそれこそイカの一夜干しを注文する。
「たむちゃんは? できる?」
「俺には訊かねーの?」
「かぐちゃんにできるとは誰も思ってねーし」
「失礼な!」
「じゃ、できる?」
「できませんけど?」
 二人で不毛なやりとりをしていたが、田村は笑いながら
「んー、ググればできると思うよ。ネット見れば大抵やれる」と答えた。
「マジで? すげーな。かぐちゃん、いつも田村にメシ食わしてもらってんの?」
「うん、食わしてもらってる。田村のメシ、さいこー」
「いや、てゆーかかぐの食生活最低だから」
「最低って?」
 山本が促すと、ここぞとばかりに田村が話始めた。
「こいつさー、家事全くやんねーの。ボンボン育ちだし、週一だっけ? ハウスキーパーさんが来て全部やってんだよね?」
「俺は俺の仕事をする。契約してるからキーパーさんはキーパーさんの仕事をする。なーんもおかしなこと、ないじゃん」
「そーゆーことじゃなくて」
「それに田村のメシ、旨いんだよねー。こないだなんて、俺の大好きな煮込みハンバーグ作ってくれたし。いいお嫁さんになれる」
「あ、わかる。俺もたむちゃんは奥さんにしたいね」
「でしょでしょ?」
 変なところで意気投合した二人に、田村が不貞腐れた。
「田村んちさ、すっげー居心地いんだよね。俺のパンツも洗ってくれるし、カッターシャツにアイロンまでかけてくれんの。ほんと、できた嫁貰って俺は幸せです」
「あれ、かぐちゃんが押しかけ女房じゃないんだ?」
「俺は押しかけ亭主関白」
「マジ、何もしねーよなー、かぐ」
 その代わり、夜は凄いけど。というセリフは飲み込む。
「たむもかぐちゃんも一人暮らしだよな? どんな部屋?」
「俺んちは普通の一人暮らし用賃貸マンションのちっちゃい部屋だけど、田村んちは妻帯者向けの広い分譲マンション」
「え、なんで? ほんとに嫁でもいんの?」
「いねーっスよ」
「貰う予定だった嫁に、逃げられたんだよねー」
「おいおい、言うかよそれ?」
 慌ててかぐの口を塞いだが、既に好奇心たっぷりの山本が促していて。
 絶対に隠し通したい過去でもないので話すことにした田村は、しかし腹いせのように鹿倉のビールを全部煽った。
「大学卒業前くらいから付き合ってた彼女がいたんスよ。で、就職決まったし、そろそろ結婚かなーと思ってマンション買ってプロポーズしようと思ったんだけど」
 そこまで言った田村の横で、
「もっさんもお気付きの通り、この人相当なせっかちなんで」と親指で人を指差しながらケラケラ笑って突っ込む。
「その部屋、結構人気だったから抽選だったんスよ。で、その抽選に彼女連れてって、当たったらプロポーズするつもりで話したらドン引きされて……でもせっかくだし、当たらないかもなーと思って一応抽選行ったら当たっちゃって」
「当たって、その事実にまた彼女が更に引いちゃって、結局逃げられた、と」
 鹿倉が結末を話して腹を抱えてくふくふと笑う。
 いや、別にいい。もうその事実に対するショックなんて完全に乗り越えてるから笑い話にしてるのも、鹿倉が知っているからこうやってこの場で暴露しているのだが。
 それにしたって、何回もこうやって爆笑する鹿倉にはとりあえず鉄拳を食らわせて。
「ってーな! この話、笑わないで聞ける? ねえ、もっさん。誰だって引くっしょ? こいつのせっかちはマジ有り得ないレベル」
「……笑っちゃいけない、かなーとは思うけど……」
 言いながら山本も笑いを堪えきれていない。そして半笑いで、
「普通、そんなデカい買い物、そんな軽いタイミングでする?」
と至極当たり前なことを言って。
「軽くないっスよ! ちゃんと考えてたし! 結構長いこと付き合えたし、このまま結婚して子供できたら子供部屋とかもいるし、とか考えてこの部屋に決めたし!」
「いやいや、いやいや違うっしょ? 考えるトコ、そこじゃないっしょ? だって、あの子と長いこと付き合ったって半年でしょ? 大学生の半年は長くなくね?」
「長いんだよ、それまでの子とは三か月くらいしか続かなかったんだから」
「うーわー、とっかえひっかえしてたんだ? たむちゃん、モテるねえ」
「もっさん!」
 どの口が言うか! と膨れて睨んだが、
「そ。モテるの、田村。だから、勘違いすんの。この子が運命の子だって。で、毎回ドン引きされるとゆー、学習しない子なんです、可哀想に」
 横から鹿倉に引っ掻き回される。
「かーぐー!」
「ほんとのことじゃん。俺が知ってる中でも何人の子と付き合ってたっけ?」
「あれ? かぐちゃんとたむって大学の同級生?」
「だけじゃなくて、高校から。なんかもー、まじ腐れ縁ってヤツ? 大学はね、うちの高校から行くヤツなんて山ほどいる地元の学校だったからまだ一緒になるのはわかってたんだけどさ、学部とかも違うし、まさか会社まで同じトコ受けるなんて奇跡だよ?」
「あれは、社長が面白がってたよなー、完全に」
 鹿倉の話に、田村が付け加えた。
「面接でさ、たまたま同じグループになってた俺とかぐが目合って、嘘だろーなんて顔してたら、社長がそれ見て面白いから二人とも入ればいいじゃんって。何だ、この会社って逆に引いたわー」
「いや、わかるわかる。ここの社長、ちょっとアレだよね。俺だって、前の職場がつまんなくてグチってるトコ、たまたま居合わせた社長が面白がって連れてきたし」
「社長、会社いくつか持ってるしさ、ウチなんてただの道楽なんじゃねーの?」
 鹿倉がふざけて言うが、社内でもそういう話があちこちで上がる以上あながち間違ってはいないのだろう。
「まあでも、やりたいようにやらせてくれるから居心地いいし、これはこれでアリだと思うけどね、俺は」
「R企画よか、いい感じ?」
 くるんっと黒目がちな大きな瞳を山本に向け、鹿倉がえらく可愛く問う。
 少し目元が赤くなっているのは、肌が白い鹿倉が酔った時の特徴だから。田村はこのほろ酔い鹿倉が悪魔のように無意識に男を誘うのを知っている。
 だから恐らく鹿倉には全くその気はないだろうが、山本が鹿倉に対してかなり前のめりになっているのを田村だけは感じていた。
「全然いいよ。大手はかなりいろいろ縛られるからさ、色がもう決まってくるってゆーか。どうやっても俺個人の意見なんてどこにも反映されねーし、ただただ機械的にコナしてる感が出てきたから、仕事自体に遣り甲斐が全然感じられなくなってたんだよ」
 山本の過去の話は以前田村も聞いていたし、その内容は鹿倉にも少し勉強になるだろうと思ったので敢えて口を挟まなかった。
 そして店員に三人分の追加のビールと軽い摘まみを注文し、アイコスに口を付けた。
 山本が非喫煙者のようなので、少し背を向けて大きく息を吐く。
 これは恐らく、山本が鹿倉に惚れたなと。久々に無意識小悪魔発動の瞬間を目にして、どうするべきか田村は黙って考えた。
 何が怖いって、鹿倉には全くその意識がないということ。
 高校時代、まだ飲酒なんてしていなかった頃、鹿倉が体育の授業などで上気しているだけで、なぜかその様子に何らかの刺激を受ける男子生徒が少なからずいたことを思い出す。
当然女子が惚れる鹿倉というのも、確かにある。それはけれど、こんな状況の鹿倉ではなく、ただただ男子とバカなことを言って笑っていたり、あるいはさりげない優しさでちょっとした手を差し伸べる様子で。イケメンにそんなことされればまあ、確かに女の子は惚れるだろうというそれは田村にも理解できる状況で。
けれど男子がオちる鹿倉は、他のオトコには全く理解できない状況でその沼に落ちるのだ。
 いや勿論、自分もなぜ同性の鹿倉を抱けるかというと、ただただ鹿倉の持つ不思議な色気に完全に惑わされるからであり、それを冷静に理性で抑えられないからなわけだけれど。
 男相手に発動するこのただならぬ色香が、鹿倉を鹿倉たらしめているのは確かで。持って生まれた魅力なのか、それに惹かれる男たちがどうなるか。
 惚れるのである。
 押し倒してどうにかしよう、というほどの強い欲情をぶつける男はそんなにいないが――少なくとも田村が知る限りでは――、何とかして鹿倉を自分の手元に置きたいとか、とにかく甘やかさずにはいられない庇護欲を掻き立てられるらしい。
 鹿倉は「田村はモテる」なんてふざけて言うが、鹿倉はそんな軽い単語では済まされない勢いでどんな男も魅了してしまう。当然女性にもそれは当てはまるが、どちらかというとやはり男相手に発動するその魔力は、鹿倉が同性愛者であるからなのか、逆にその魔力のような魅力のせいで同性愛者になったのか、それは田村にもわからない。が、少なくとも自分はそれに抗って必死で「親友」という立場を死守しているものの、バランスを少しでも崩してしまうと鹿倉に対してそれ以上を求めてしまうことになりかねない。
 今でこそ達観してかなりうまくバランスを保っているが、それこそ学生時代は鹿倉の色香にやられかけ、仕方ないから女の子に逃げていた部分があるのは否めない。
 いやいや、女の子、好きだよ? 当たり前に可愛いし。
 慌てて自分の中で言い繕って。田村が半分空けたジョッキを置くと、
「俺、ちょっとトイレー」
 鹿倉が丁度そう言って席を立った。
 山本の話が一段落したらしい。
「たむちゃん」
 と、少し真面目な表情をした山本が田村に向き直って。
「はい。何ですか? あ、聞いてましたよー、ちゃんと」
「いや、別にそれはいい。こないだお前には話したから」
 じゃあ、何? と促すと。
「かぐちゃんさ、酒、あんまし強くない?」
「んー、そっスねー。ジョッキ三杯くらい空けたら眠くなっちゃうかなー。でも嫌いじゃないっスよ。ウチでもいつもビール飲んでるし」
「でも、目赤くない? あれ、何かすげーかわい………いや、うん、いや、ダイジョブかな?」
 はいはい、可愛いです、可愛いです。ほんと、わかりやすくオちてるなー、と田村が内心ため息を吐いて。
「大丈夫っスよ、俺が連れて帰るんで」
「あ……うん、だよね」
 おい、そんなあからさまに残念そうな表情すんなよ、と突っ込みたくなった田村だが、そこは大人なので笑って受け流す。
 が、少し微妙な空気が流れ。
 山本がジョッキを空にする間、沈黙が続いた。
「ただいま! あれ? 俺いない間に俺の悪口とかゆって盛り上がってた?」
「するか、そんなこと」
「じゃあ、もっさんたむのこと口説いてた? 俺、邪魔した?」
トイレから戻ってきた鹿倉の無邪気な発言に、田村は「黙れ」とその首を絞める。
 反撃するようにジャレ始めた二人の姿を見て山本がクスクスと笑い、空気が軽くなった。
「あ、そ言えばもっさんちってこの辺なんでしょ? 俺、もっさんち行きたいな」
「あ、来る? いいよ」
「もっさん?」
 鹿倉の軽いノリに、思いの外あっさりと山本が答えたので驚く。
「いやったあ。んじゃ、途中のコンビニ寄って何か買って呑みなおそう。ね、田村」
「あ。たむも来んの?」
「いやいや、この流れで俺だけ帰れって、おかしいでしょ」
「てか逆に俺、邪魔? もっさん、田村持ち帰り希望だった?」
「ねーわ! も、かぐ、お前さいてー」
「何でー? 田村んちで呑みなおすよか、もっさんちのが近いからいいじゃん」
「俺んち、たむちゃんちより狭いよ?」
「ワンルームとか?」
「に、毛が生えたレベル。会社変わった時に越してきたけど、それまで実家だったから。正直一人暮らしの感覚がまだ掴めてない感じ」
 その店での会計は先輩だからと山本が済ませ、外に出た。
 ごちでーす、なんて軽く言いながら酔い覚ましのように夜風に当たる。夏も終わる頃なので、エアコンの効いた店内より高い温度ではあるがそこまで不快ではなく、三人で下らない話をしながら歩くと目的地はすぐで。
 マンションの一階がコンビニだったのでそこに寄って買い出しだけすると、山本の部屋で日付が変わるまで呑み、田村は酔い潰れた鹿倉をタクシーに乗せ、連れ帰ったのだった。
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