283 / 437
『春眠の密約(春日井crushing18)』
しおりを挟む
『春眠の密約(春日井crushing18)』
「お前。子供は欲しくないか?」
「……えっと、それはその……」
突然の先生の言葉に私は混乱する。
「バンクではなく、男を抱いて、その男の子を欲しいと思ったことはないか?」
まるで私の心を見透かしたように、先生が言葉を編む。
「こんなことを生徒に言うべきではないかもしれんが、私は欲しいぞ。男を探すには若くもないし金も足りないが、それでもやっぱり男と肌を重ねて子供を産みたい」
「……は、はい」
「春日井はどうだ? 確かにお前は成績も上位だし、生活態度も……今回の事はともかく、普段からの素行も良い。クラス委員なんて貧乏くじみたいなものにも真面目に取り組んでくれる。今年は生徒会選挙もあるし、そのあたりも狙っているんだろう?」
先生の言葉に私はうなずく。
勉強以外の部分でも点数を稼ごうとしていることは先生も承知だろうし、別に隠すことでもない。
「実際、お前であれば超一流とまではいかんが、一流どころの大学には入れるだろう。推薦枠も視野に入る」
「……はい」
これまで頑張ってきたのだから、それぐらいの評価を得られてもバチは当たらないと思う。
ただし、今日のこの事ですべてご破算だけど……先生はまだ言葉を続ける。
「一流大学を出て、その先だ。一流企業に入って、役職について……さて、その時、お前は一人か? それとも幸せな誰かと一緒か? それが彼氏であれ、夫であれ……子供であれ、愛する人と共にいられるか?」
「それは……わかりません。そうなるように常に努力するつもりです」
先の事なんて誰にもわからない。だから、そうなるように生きていく、そう願って日々を努力で積み重ねるしかない。
「その努力すべきタイミングだかな。今こそ、まさにその時だと言ったら?」
「え?」
「運が良い。集約すればたたその一言だ。私もお前もな」
ますます意味がわからない。
私の頭の上に疑問符だけが増えていく中で、冬原先生はとんでもないことを言い始めた。
「まず序列をはっきりさせておく」
「序列?」
「これから話す事は絶対に他言無用だ。いいな?」
「は、はい」
これまで見たことのにないような表情で冬原先生がわたしを見る。
それは教師と生徒ではなく、まさにさきほど先生が言っていた女同士を意識させるものだった。
「私と宮城は……将来を約束した仲だ」
え!?
私は目を見開いて、冬原先生を見た。
けっしてウソを言っているとか、からかっているとか、そういう雰囲気ではなく。
であれば、他言無用どころの話じゃない。
そんなこと、絶対に他人に言ってはいけない。
もし私が誰かにそれを話したら、学校を辞めさせられるどころか、警察沙汰になってしまう事もありえるんだから。
ではなぜそんな禁忌のようなことを私に打ち明けたのか、ますます私の頭の上の疑問符が増える。
「その顔、なぜ私にそんなことを? と思っているな。ま、当然だろう。今、知ったことを誰かに話せば私はよくて解雇。最悪、懲役だ。例え、将来、子供を作る約束をしていても、相手は未成年だ。酌量の余地はあっても、言い訳のしようはない」
やっぱり。
先生はそれをわかっていてなぜ?
……え? 子供!?
そこまで話が進んでるの!?
宮城君、あんな純粋そうで優しい顔して、え? え?
「春日井。混乱するのは後でまとめてにしろ。肝心な話はここからだ」
「あ、は、はい」
これ以上、肝心な話があるものだろうか?
しかし、それは当然のようにやってきた。
「宮城は私の他にも女を作る気でいるし、それは私も納得ずくの事だ」
ええええ!?
「お前。子供は欲しくないか?」
「……えっと、それはその……」
突然の先生の言葉に私は混乱する。
「バンクではなく、男を抱いて、その男の子を欲しいと思ったことはないか?」
まるで私の心を見透かしたように、先生が言葉を編む。
「こんなことを生徒に言うべきではないかもしれんが、私は欲しいぞ。男を探すには若くもないし金も足りないが、それでもやっぱり男と肌を重ねて子供を産みたい」
「……は、はい」
「春日井はどうだ? 確かにお前は成績も上位だし、生活態度も……今回の事はともかく、普段からの素行も良い。クラス委員なんて貧乏くじみたいなものにも真面目に取り組んでくれる。今年は生徒会選挙もあるし、そのあたりも狙っているんだろう?」
先生の言葉に私はうなずく。
勉強以外の部分でも点数を稼ごうとしていることは先生も承知だろうし、別に隠すことでもない。
「実際、お前であれば超一流とまではいかんが、一流どころの大学には入れるだろう。推薦枠も視野に入る」
「……はい」
これまで頑張ってきたのだから、それぐらいの評価を得られてもバチは当たらないと思う。
ただし、今日のこの事ですべてご破算だけど……先生はまだ言葉を続ける。
「一流大学を出て、その先だ。一流企業に入って、役職について……さて、その時、お前は一人か? それとも幸せな誰かと一緒か? それが彼氏であれ、夫であれ……子供であれ、愛する人と共にいられるか?」
「それは……わかりません。そうなるように常に努力するつもりです」
先の事なんて誰にもわからない。だから、そうなるように生きていく、そう願って日々を努力で積み重ねるしかない。
「その努力すべきタイミングだかな。今こそ、まさにその時だと言ったら?」
「え?」
「運が良い。集約すればたたその一言だ。私もお前もな」
ますます意味がわからない。
私の頭の上に疑問符だけが増えていく中で、冬原先生はとんでもないことを言い始めた。
「まず序列をはっきりさせておく」
「序列?」
「これから話す事は絶対に他言無用だ。いいな?」
「は、はい」
これまで見たことのにないような表情で冬原先生がわたしを見る。
それは教師と生徒ではなく、まさにさきほど先生が言っていた女同士を意識させるものだった。
「私と宮城は……将来を約束した仲だ」
え!?
私は目を見開いて、冬原先生を見た。
けっしてウソを言っているとか、からかっているとか、そういう雰囲気ではなく。
であれば、他言無用どころの話じゃない。
そんなこと、絶対に他人に言ってはいけない。
もし私が誰かにそれを話したら、学校を辞めさせられるどころか、警察沙汰になってしまう事もありえるんだから。
ではなぜそんな禁忌のようなことを私に打ち明けたのか、ますます私の頭の上の疑問符が増える。
「その顔、なぜ私にそんなことを? と思っているな。ま、当然だろう。今、知ったことを誰かに話せば私はよくて解雇。最悪、懲役だ。例え、将来、子供を作る約束をしていても、相手は未成年だ。酌量の余地はあっても、言い訳のしようはない」
やっぱり。
先生はそれをわかっていてなぜ?
……え? 子供!?
そこまで話が進んでるの!?
宮城君、あんな純粋そうで優しい顔して、え? え?
「春日井。混乱するのは後でまとめてにしろ。肝心な話はここからだ」
「あ、は、はい」
これ以上、肝心な話があるものだろうか?
しかし、それは当然のようにやってきた。
「宮城は私の他にも女を作る気でいるし、それは私も納得ずくの事だ」
ええええ!?
37
あなたにおすすめの小説
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる