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『春日井と夜の散歩(1)』
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『春日井と夜の散歩(1)』
「……あ、あの……」
「ボクと春日井さんは今から新しい関係になった。ならモノには順序というものがあると思わない?」
さきほどまで喜色満面だった顔を一瞬で蒼白にし、今は絶望的な顔でオレを見上げる。
オレの機嫌を損ねたと思い、震え始めて涙も浮かべている。
オレは優しく微笑んで。
「だけど春日井さんはお利口さんだよね? 今は少し浮かれちゃっだけだよね?」
「え、ええ! そう、そうなの。嬉しくてつい……ッ! ごめんなさい、ごめんなさい!」
垂らされた蜘蛛の糸にすがるように、春日井さんがオレに何度も謝る。
「大丈夫。ボクは気にしていないよ。じゃあ改めて。飼い主としてお散歩をしてみたいな。どうかな?」
「え、ええ、私は利口な子だから。大丈夫、お散歩しましょう!」
焦らして焦らして、限界まで焦らして。
どんな状態でもオレ言う事に従うようにすれば、オレが春日井さんの性癖に負けて『性癖染色』に流される事はないだろう。
何度も言うがオレが支配側だと思っていたのだ。ゆえに躾がエスカレートしていく。
「じゃあ立って。すこし歩こうか」
「え、ええ、そうね、歩きましょう」
春日井さんに手を差し出す。
オレの手をとって立ち上がる春日井さん。
「あ、ありがとう」
「ふふ」
「あっ」
立ちあがった春日井さんの手をそのまま引き寄せ、細い腰を横に抱く。
「さ、行こう」
「……ええ」
手をつないでお散歩だと思ったのだろう。
それも良いが辺りもだいぶ暗くなった。
今やその声もなくなったが、もともと小学生が多くやってくる遊び場のような公園だ。
高校生がそうそう遊びに来る場所でもないし、知り合いがいるとも考えにくい。
であれば……ここで最初の躾をしてしまうのもいいだろう。
どうしようか。
なにをしてもいい。
きっと春日井さんは何でも受け入れる。
そんな状況に興奮がおさえきれず、つい背筋がぞわぞわする。
「……な、なになかしら?」
すぐ横から上目遣いでオレを見つめる春日井さん。
うるんだ瞳、紅潮した頬。
オレとの身長差は頭一つ下、とまではいかないがそれでも少し視線が下がる。
ほっそりとした首筋の下には、露出の多いタンクトップ。
開いた胸元から見えるのは黒い下着に包まれた胸の谷間と三ツ星のホクロ。
夏木さんほどのボリュームはないが、他のクラスメートと比べれば大きい方ではなかろうか?
もうこのおっぱいはオレのもので、いつでも好きできる……などと思っていてもやっぱり目に入ってしまう。
いや、だからこそ見てしまうのかもしれない。どれだけ見ても怒られないのだから。
と、そんなエロい視線を向けていたせいか春日井さんが胸を手で隠す。
「そんなに見られると恥ずかしいわ、最近またふくらんできたのよ……ええと、もしかして宮城君は女の胸に興味があるの?」
どう答えるべきか?
まず大きさを否定する意味はない。
大きい胸が良くないものとされるこの世界で、春日井さんのバストサイズがどちらに類するものか判断がつかない以上、肯定すべきだな。
「うん。春日井さんの胸はかわいいね」
「そ、そうかしら。大きくなってきたのを気にしているのだけど気持ち悪くない?」
「まさか。ボクは春日井さんのすべてを可愛いと思っているし……」
右手で抱いていた腰をさらに引き寄せて、耳元で言い聞かせるように囁く。
「なによりボクが見たいんだよ? なのに隠してしまうのは……お利口さんがする事じゃないよね?」
「あ、あっ、ごめんなさい、ごめんね、宮城君」
胸を隠していた両手をすぐにおろす春日井さん。実に従順だ、かわいい。
「うん、いい子だね」
オレは腰に当てていた手で春日井さんの頭を後ろからなでる。
「あ……ん」
一瞬、おどろいた顔になったものの、すぐにとろけたように顔になって目を閉じた春日井さん。
「じゃあ、お散歩に行こうか」
「え、ええ、そうねっ」
再び腰を抱き寄せてオレはゆっくりと歩きだす。
「……あ、あの……」
「ボクと春日井さんは今から新しい関係になった。ならモノには順序というものがあると思わない?」
さきほどまで喜色満面だった顔を一瞬で蒼白にし、今は絶望的な顔でオレを見上げる。
オレの機嫌を損ねたと思い、震え始めて涙も浮かべている。
オレは優しく微笑んで。
「だけど春日井さんはお利口さんだよね? 今は少し浮かれちゃっだけだよね?」
「え、ええ! そう、そうなの。嬉しくてつい……ッ! ごめんなさい、ごめんなさい!」
垂らされた蜘蛛の糸にすがるように、春日井さんがオレに何度も謝る。
「大丈夫。ボクは気にしていないよ。じゃあ改めて。飼い主としてお散歩をしてみたいな。どうかな?」
「え、ええ、私は利口な子だから。大丈夫、お散歩しましょう!」
焦らして焦らして、限界まで焦らして。
どんな状態でもオレ言う事に従うようにすれば、オレが春日井さんの性癖に負けて『性癖染色』に流される事はないだろう。
何度も言うがオレが支配側だと思っていたのだ。ゆえに躾がエスカレートしていく。
「じゃあ立って。すこし歩こうか」
「え、ええ、そうね、歩きましょう」
春日井さんに手を差し出す。
オレの手をとって立ち上がる春日井さん。
「あ、ありがとう」
「ふふ」
「あっ」
立ちあがった春日井さんの手をそのまま引き寄せ、細い腰を横に抱く。
「さ、行こう」
「……ええ」
手をつないでお散歩だと思ったのだろう。
それも良いが辺りもだいぶ暗くなった。
今やその声もなくなったが、もともと小学生が多くやってくる遊び場のような公園だ。
高校生がそうそう遊びに来る場所でもないし、知り合いがいるとも考えにくい。
であれば……ここで最初の躾をしてしまうのもいいだろう。
どうしようか。
なにをしてもいい。
きっと春日井さんは何でも受け入れる。
そんな状況に興奮がおさえきれず、つい背筋がぞわぞわする。
「……な、なになかしら?」
すぐ横から上目遣いでオレを見つめる春日井さん。
うるんだ瞳、紅潮した頬。
オレとの身長差は頭一つ下、とまではいかないがそれでも少し視線が下がる。
ほっそりとした首筋の下には、露出の多いタンクトップ。
開いた胸元から見えるのは黒い下着に包まれた胸の谷間と三ツ星のホクロ。
夏木さんほどのボリュームはないが、他のクラスメートと比べれば大きい方ではなかろうか?
もうこのおっぱいはオレのもので、いつでも好きできる……などと思っていてもやっぱり目に入ってしまう。
いや、だからこそ見てしまうのかもしれない。どれだけ見ても怒られないのだから。
と、そんなエロい視線を向けていたせいか春日井さんが胸を手で隠す。
「そんなに見られると恥ずかしいわ、最近またふくらんできたのよ……ええと、もしかして宮城君は女の胸に興味があるの?」
どう答えるべきか?
まず大きさを否定する意味はない。
大きい胸が良くないものとされるこの世界で、春日井さんのバストサイズがどちらに類するものか判断がつかない以上、肯定すべきだな。
「うん。春日井さんの胸はかわいいね」
「そ、そうかしら。大きくなってきたのを気にしているのだけど気持ち悪くない?」
「まさか。ボクは春日井さんのすべてを可愛いと思っているし……」
右手で抱いていた腰をさらに引き寄せて、耳元で言い聞かせるように囁く。
「なによりボクが見たいんだよ? なのに隠してしまうのは……お利口さんがする事じゃないよね?」
「あ、あっ、ごめんなさい、ごめんね、宮城君」
胸を隠していた両手をすぐにおろす春日井さん。実に従順だ、かわいい。
「うん、いい子だね」
オレは腰に当てていた手で春日井さんの頭を後ろからなでる。
「あ……ん」
一瞬、おどろいた顔になったものの、すぐにとろけたように顔になって目を閉じた春日井さん。
「じゃあ、お散歩に行こうか」
「え、ええ、そうねっ」
再び腰を抱き寄せてオレはゆっくりと歩きだす。
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